デザイナーという情報伝達の責任者
こんばんわ。今日は「デザイナーという情報伝達の責任者」というタイトルでお送りいたします。
デザイナーと情報伝達
デザイナーという仕事を選んだ立場として、実務や期待されているなと感じる要望を考えてみたとき、世間が抱いているイメージと少しだけ解離しているとあることを感じました。
それは、デザイナーは情報伝達の中核を担う存在であるということです。
中の人になる前のデザイナーというイメージは、どこかアーティスティックでみる人を感動させるようなものを生み出す存在だと思っていました。確かにそんな一面も併せ持っているのも事実なのですが、どちらかというとそれはデザイナーという職種に与えられた仕事のほんの数%に過ぎなくて、実際はもっと泥臭い部分を担う存在なんです。
ライターやチームメンバーが企画立案した物事を、それを届けたい人にいかに正確に素早く情報伝達ができるか。そこがデザイナーとして最も求められているスキルなのかなと感じます。
そして付加価値として、飽きさせない工夫なんかの一つに「アーティスティック」がほんの少し生まれてくるのかなと思います。
デザイナーとしての責任
デザイナーは情報伝達を担っているということについて書きましたが、それはつまり、情報伝達についての責任を担っているということでもあります。
情報伝達による社会への影響は、おそらく思っているよりもずっと大きくて、例えば先日始まった政府の「Go To トラベルキャンペーン」なんかも、情報伝達を一つ間違えると計り知れない影響が出るような事例です。1万円支援されるものを、2万円支援されるかのように勘違いさせてしまうことになれば、その謝罪を求められたり、場合によっては事後に裁判沙汰になることだってあるかもしれません。
その「勘違い」は、載せている情報に実際間違いがなかったとしても、間違って認識させてしまうように整理をしてしまったらそれはデザイナーの責任だと思います。
近年は特に、事細かに全体を読んで情報を受け取るという機会が減っています。強調されている箇所だけを見て切り取り解釈して、それがさらに伝言ゲームのように第3者へと伝わっていってしまう。日本のメディアの情報記事のタイトルは、そう言った意味では本当によくないなと感じることも少なくないです。
責任に対してのデザイナーの価値
ここまで書いたことをきちんと多くの人が分かった世界であったなら、デザイナーの価値はもっと高くあるべきなのかなとたまに思ったりします。一般の方が思っているよりも、デザインは表面上だけでなく様々なところで責任のリスクを抱えている仕事だからです。
元エンジニアの立場からしても、その責任とプレッシャーに対するデザイナーの正当な評価はまだまだ日本ではされていないのかなと思うこともあります。
ただ同時に、その重要性をより一般化して認知を広げ、自分たちの価値を主張していくこともまた、今現在デザイナーに課されている使命の一つなのかもしれません。
責任が伴うからこそ、多くのデザイナーにはチームメンバーや仲間と指摘し合うことをして欲しいですし、常に客観的な視点を持ちながらデザインをできるように心がけてもらえればいいなと思います。自分も引き続きそのことを忘れず、デザインを続けていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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