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支援者多数?3大クラウドファンディングの各特徴分析

今回は「支援者多数?3大クラウドファンディングの各特徴分析」というタイトルで記事を書いています。クラウドファンディングに興味がある方、既にやってみようと思っている方などの参考になれば幸いです。


クラウドファンディングとは?

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今更ではありますが、クラウドファウンディングとは何かを少し説明しておきます。ここ3年ほどで一気にメジャー級の知名度となったクラウドファウンディング。一言で言うならば、「旗を掲げることで一般の方から資金提供を募るサービス」のことです。

一時期からは、次世代の資金調達法としてもてはやされたりしていましたが、今や誰もが選択肢の一つに数えるほどにまでなりました。それと同時に、掲げられる旗(ここからはプロジェクトと呼ぶことにする)が多くなりすぎて、埋もれてしまうものや、上手く支援者を募れないプロジェクトも増えてきました。

3つの大手クラウドファンディングサービス

クラウドファンディングについてのタイトル回収をする前に、国内のクラウドファンディングサービスは何があるのかを先に見ておきたいと思います。

今回の記事では、3大クラウドファンディングサービスとして、以下を取り上げさせていただきます。

1. READYFOR(レディーフォー)
2. Campfire(キャンプファイヤ)
3. Makuake(マクアケ)

READYFORは、日本国内初のクラウドファンディングサービスとして、実績も最多を挙げていることより選定させていただきました。Campfireは、国内最大のクラウドファンディングサービスで、ベンチャー起業家が多く利用していることより選定させていただきました。Makuakeは、こちらも日本最大級のファンディングサービスプラットフォームで、運営元がサイバーエージェントであったことなども含め選定させていただきました。

各プラットフォームにはコンセプトが存在しますが、支援を募ることのできるプロジェクトの縛りはあまり変わりません。

各プラットフォームの特徴分析

さてここからがこの記事の本題なのですが、もし自分がクラウドファンディングで支援を募ることになった場合、どのプラットフォームを利用するのが最善なのか?という壁にぶつかると思ったので、こんな記事を書いています。

おそらくですが、各プラットフォームでは、それぞれ支援が集まりやすいプロジェクトとそうでないものが存在し、多少なり偏りがあると思います。今回の統計では、サンプリング数の上限やコロナ禍という特殊な事情もあるため、どこまで正確な分析ができるかはわかりませんが、少しでも参考になれば幸いです。

プロジェクトの分類

今回の分析では、各プラットフォームではどのようなプロジェクトにより支援が集まるのか?について考えてみます。そのためにまず、プロジェクトの属性をおおよそ6種類に分類してみました。

A. 〇〇作りたい系
B. 〇〇応援したい系
C. 〇〇イベント開催系
D. 〇〇救いたい系
E. 〇〇先行販売系
F. 〇〇地域プロジェクト系

Aの「〇〇作りたい系」は、最近で言うと、「1つでどんなポートにも挿せるミニマルUSB」など、主に今までなかったあったらいいなのプロダクトを作りたいといった類のものが該当します。リターンとして大体はそのプロダクト、またはプロダクトを先行して買う権利などが与えられることが多いです。

Bの「〇〇応援したい系」は、例えば〇〇のアイドルグループを〇〇を作って応援したい!などが該当します。最近では、頑張っている〇〇業者を応援したい!なども含みます。

Cの「〇〇イベント開催系」は、人を集め会場を借りて行うイベントを主宰するための費用を募るプロジェクトが該当します。例としては、「〇〇な花火大会を開催したい!」などがこのCにあたります。

Dの「〇〇救いたい系」は、「売り上げが減って困っている飲食店を救いたい!」「病気のネコを救いたい!」などが該当します。コロナ禍でこの類のプロジェクトが急増している印象があります。

Eの「〇〇先行販売系」は、有名人などが書籍を発売する際などに、発売日より先行して入手する権利を売っているプロジェクトなどが該当します。また、ホテルの未来先行チケットなどのプロジェクトもこちらに該当します。

Fの「〇〇地域プロジェクト系」は、その名の通り地域密着型のプロジェクトです。特定の地域の人に対して何かを行っていくプロジェクトが該当します。プロジェクト名に地名が入っているものは概ねこちらに入れています。

直近で多く支援されているプロジェクト

ここからは、上記で示した分類に各プロジェクトを当てはめて、数を比較してみます。各プラットフォームで、プロジェクトを検索する機能の実装が異なっていたので、完全に同じ指標では比較できませんでした。なので、以下の指標で各クラウドファンディングのプラットフォームからプロジェクトを抜粋して分類しています。

READYFOR→より多くの支援者がいるプロジェクト計50個
(期間によるソート機能がなかったので、一番参考にならないかもしれません。)

Campfire→直近で支援者100人越えのプロジェクト計50個

Makuake→直近で目標支援額を達成しているプロジェクト計50個

上記の指標を基に、各プラットフォームで統計をとってみた結果が以下になります。

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各プラットフォームの特徴について

結果を見てみるとわかる通り、おそらくREADYFORはあまり参考にできないデータになってしまいました。ただ、READYFORで最も多くの支援者を集めているプロジェクトは、ものづくり系であることがこのデータからは想定できるかと思います。

続いて、CampfireとMakuakeについて見ていきます。Campfireについては、〇〇作りたい系よりも〇〇救いたい系のプロジェクトが多くの支援者を集めていることがわかります。コロナ禍ということもありますが、より人々の関心が他人を救いたい、支援したい、という方向性に向いているということでしょうか。また、〇〇救いたい系のプロジェクト自体が、他2つのプラットフォームよりもCampfireに集中しているという可能性もあり、休業を余儀なくされた店舗などの支援を募る場としては、ユーザー層からしてもCampfireが最も適しているのかもしれません。

Makuakeについては、Campfireとは対照的に、〇〇作りたい系のプロジェクトに支援が集中していることがわかります。その他のプロジェクトにもパラパラと支援は集まっているようですが、Makuakeのプラットフォーム特性としては、プロダクト系(〇〇作りたい系)のプロジェクトが適していると言えるかもしれません。

まとめ

READYFORは老舗で実績も多いが、個人的には今回の分析をするにあたって初めて耳にしたプラットフォームだった。ただ、ソート機能が少し使いずらかったことから、支援する側もプロジェクトを探すときに同じ壁を感じる可能性は否めないと思う。

Campfireは、〇〇救いたい系の思いやりをベースにしたプロジェクトが多く掲載され、伸びやすい傾向にある可能性がある。Makuakeは、プロダクト系(〇〇作りたい系)のプロジェクトに強く、ものづくりをするならこちらの方が伸びる可能性が高いかもしれない。

最後に一つ補足しておくが、各プラットフォームでクラウドファンディングを行うためには、運営側の審査を通過する必要がある。プロジェクトの詳細や、リターンの内容が不十分であった場合、運営の助言のもと、プロジェクト内容を修正し、審査を通過すれば公開される流れになっている。つまり、その審査基準によって、プラットフォームごとに公開されているプロジェクトの傾向があるかもしれないし、支援されやすいプロジェクトになるよう助言をしてくれていると言う風に受け取ることもできる。

今回の数値はあくまで参考値として扱い、より多くの素敵なプロジェクトを生み出していただけると幸いだ。


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