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ムードボードでチームプレイのデザインを実現する

こんばんわ。さて今回は、「ムードボードでチームプレイのデザインを実現する」というタイトルでお送りいたします。


デザインの出戻りをさせない

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この記事を読んでいる方の多くは、デザイナーであったり、デザインが好きな方ばかりだと思います。そして自ずと、デザインは一人ではなくチームプレイだという文脈にも気づいているのではないでしょうか。

お察しの通り、デザインは一人で完結させることの方が少なく難しいものです。クライアントがいるのであれば、クライアントの要望を正確にヒアリングし、満足させる必要がありますし、その先にユーザーがいるのならば、ユーザーが何を望んでいるのかまで把握した上で意見や方向性を検討・共有する必要があります。

この「共有」というプロセスが疎かになっているプロジェクトの多くには、デザインの不要な出戻りが発生しやすいです。「思っていたのと違う」「もう少しスタイリッシュに」「もっと明るい雰囲気に」

どのタイミングでチェックバックが入るかはプロジェクト次第ですが、場合によってはほぼデザインが完成した段階で、ゼロベースから作り直しという最悪の結果もあり得ます。そういったトラブルや非効率な進行を防ぐ時に大いに役に立つのが、この「ムードボード」です。

ムードボードとは?

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ムードボード(Mood Board)とは、アイデアやコンセプトを紙面やスクリーン上にまとめてコラージュしたもののことを指します。あくまでアイデアの範疇なので、カラーパレットを収集したものなどもこのムードボードに含まれます。

実際に手を動かしてデザインをビジュアルに落とし込んでいく前に、全体のトンマナ(雰囲気など)や方向性を定める際に利用されることが多く、ムードボードを作って共有することで、チーム単位で認識のすり合わせやデザインのトーンを決定していきます。

似通ったデザインを予め収集しておくことで、作業を始める際の迷いが減り、時には新しいアイデアが生まれてくることもあります。また、クライアントなどからも思わぬイメージや方向性が出てくることもあり、よりチームとしてデザインをしていく感覚を味わえるようになると思います。

Pinterestでムードボードを作る

ムードボードを作る方法は特に指定はありません。アナログなもので印刷して紙の上にコラージュするのもいいですし、写真を撮って貼り合わせるのもいいでしょう。Webアプリケーションなど便利なツールもたくさんあるので、そういったものを活用するのも一つの方法です。

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個人的に一番手軽にムードボードを作成する方法は、「Pinterest」を使う方法です。アイデア収集のために多くのデザイナーに利用されている「Pinterest」は、その名の通り、世間にあふれている大量のデザインを一括で検索しながら、「ボード」というものにお気に入りをピンしておくことができます。

他人のボードもフォローすることで閲覧が可能で、ムードボードの役割である「集めて共有する」という目的にぴったりです。電車の通勤中など、隙間時間にもささっと調べながらピンすることで簡単に「ムードボード」を作成することができるのです。

年末年始セールのムードボード例

わかりやすい例として、個人的に収集した「年末年始セール」に関するムードボードを公開してみます。下記のように、「Pinterest」で収集したボードは自動で隙間が埋まるようにレイアウトされるので、簡易的なコラージュのように見えてイメージを共有しやすいです。

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みてわかるように、このムードボードでは、「年末年始セール」に関するデザインをする際、「赤・白・金・銀」などの色を基調にして作成するということを共有できます。また、モチーフとして和柄や雲模様を用いるといったアイデアや、筆文字以外にもカチッとしたゴシック系のフォントが選択肢に入りやすいこともわかります。

こういったムードボードを共有しながら、こういう方向性、これはなし、など、ブレストをしながらデザインアイデアを詰めていくことでより洗練された無駄のないデザインプロセスを実現可能にします。

まとめ

ムードボードを使うことで、デザイン作業の効率化を図ることができる。複数人が関わるプロジェクトの場合に大きな効果を発揮するが、自分の中でアイデアやイメージを検討し確立していくプロセスでも大いに役に立つ。

ぜひ、ムードボードを使って素敵なデザインライフを送ってみてくださいね。

【運営会社】 合同会社meno
https://www.meno-inc.com/

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