都合のいい関係
会って、どこ行く?って言って、
ホテル行こってなって、
何曜日とかどうでもいいから宿泊しよって、
着いてタバコ吸って、
シャワー浴びて、
一緒にベッドに入る。
いつもより低くて甘い声と、
優しい言葉に溶かされて、
すべてがどうでもよくなる。
必死にTシャツを握り締める。
少しでも痕をつけたくて、
至る所を噛む。
その薄っぺらい隔たりすら邪魔に思える。
あなたと会っているときは、
あなたのものでいたい。
あなたのことを好きでいたい。
でも、あなたの好きだよって言葉に、
返事はできなかった。
どうせこれは
都合のいい関係だから。
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