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3033
2020年9月11日 23:59
ただの数字の羅列。最近、好きだった人の誕生日だった。おめでとうと言えないまま、離れていってしまったあの人の誕生日。その数字の羅列を見るだけで未だに思い出す。どれだけ時が過ぎれば忘れられるんだろう。もう一生無理なんだろうか。でも、それでも構わないと思えるほどに、彼との記憶は美しく、愛おしく、切なくて悲しい。
2020年8月31日 06:59
3033は、大学に入りたての頃に仲良くなったAくんが好きだった。ストライクゾーンではないけれど、ヒットにする自信があった。色白に映える赤い唇にさらさらの黒髪、黒縁のメガネ。それだけ聞くと量産型男子大学生のように思えるが、出会った季節は常にTシャツ革ジャンでロックスターみたいな格好をしていた。また、中身もパンクな人だった。思い出は数えきれなくて、でももう数年も前のことだから思い出