ノート紹介:教員を退職して始めた「植物スケッチノート」
今回紹介するのは、こちらの真っ白な正方形のノートです。
めくってみると…
植物の絵が出てきました。
そう、この真っ白なノートは、「植物スケッチノート」です。
これは私の趣味の1つで、植物を時々このノートにスケッチしています。
ページをめくっていくと、他にも様々な植物が現れます。
この「植物スケッチノート」始めたのは、教員を退職した時からです。
私は芸術を通した創造性教育に関心があって、元々中学校の美術教員をしていました。
美術を通して生徒の創造性を育むことを大切に授業をし、生徒の創作活動を共に楽しみながら、幸せな日々を送っていました。
しかし、現在教員の多忙化が社会問題となっているように、私も一教員として影響を受け、充実している一方で、多忙を極める日々は心をすり減らしていきました。
ある日。
「生徒の創造性を育む授業を目指しているのに、そんな自分自身の創造性が萎びた風船のようにしぼんでしまってる…。」
と我にかえる瞬間がありました。
それは、学校へ出勤する道すがら、名前がわからない綺麗な花に出会った時、足を止める余裕もなく、無視して、そのまま学校に向かった時でした。
「今までだったら絶対足を止めるのに…。こうやって私の好奇心が緩やかに死んでいく」
そう思いました。
立ち止まって、その植物の名前を調べる心の余裕すらない。
教員になれたのは嬉しいけれど、こんな自分になりたかった訳でもない。
そんなこんなで、他にも色々な理由はありますが、私は教員を退職しました。
(※教員でも自分の時間をとりながら働いている方は多くいるので、あくまで私が教員の働き方に向いていなかったというだけです。もし教員を目指している方いたらあまり怖がらないでください!教員は素晴らしい仕事だと思いますし、教員の皆さんを私は心から尊敬しています。)
そして、教員を辞めて真っ先にやったのが、この「植物スケッチノート」です。
スケッチしている時は、干からびた自分の好奇心や、創造性に水を注いでいる様な感覚でした。
そうして、無事フルリモートの会社に転職が決まり、今は自分の時間を大切にしながら働けています。
今までは学校や子供に対してだけの目線で創造性教育に向き合っていましたが、社会や大人にも目線を広げながら、転職後も専門性を活かして働けていることが嬉しいです。
転職して4年経った今でも、「植物スケッチノート」は時々描いています。
なんてことないスケッチですが、私にとってこのノートを書く時間は、何気ないけれど、贅沢な時間です。
本日は「植物スケッチノート」についてご紹介しました。
「植物スケッチノート」はただ植物スケッチするだけでなく、日常をみる新鮮な目線を取り戻すことにつながります。
あなたが会社や学校に行く道すがら、美しいと感じた植物はなんですか?
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前回紹介したノート
いかがでしたか? 最後まで読んでいただきありがとうございます。 またいつでも遊びに来てくださいね。