眼帯に関する簡易報告書
眼帯をつけた人は、世界を半分しか見ていないのだろうか。
否。
眼帯をつけた人は、異なった世界から見られているのだ。
眼帯には、目を保護する役割から、ファッションや封印、はたまた自制しての修行としての機能がある。文化・風習というのもあるだろう。
目を保護するならば、一時的な機能不全なのか、永久に損なわれたのかではまた意味合いが違う。今どきであれば、義眼を入れて眼帯をしないことも多いのではなかろうか。
つまり、欠損であれば眼帯は不要であるとも言えるし、ファッションと捉えることもできる。
封印って何だと思わなくもないが、封印なんだろう。
解き放ったら何かが起こるのだろうし、身を滅ぼすかもしれない。反動が大きいこともあるだろう。
ただ、ファッション効果しかないような軽装な眼帯であれば、簡単に取れてしまうのではないかと思える。それって封印なんだろうか。あるいはまた別の事情でもあるのか。あまりにも過剰で重厚なものは、表を歩くのも難しいのが世の中であるのでやむを得ないのか。
そこら辺を気にするなら、やはり封印ってなんなんだよと思わなくもない。
修行、というのは、陸奥圓明流と戦った柳生十兵衛三厳のあまりの強さに、両目で戦えばより強くなれるという、変な癖でもついたらどうするんだろうとか思わなくもないものだが、何となくの説得力でいいんじゃないか。
封印よりは多少リアル寄りだ。たぶん。
ここからは好みの話になる。
宗教の話であり、政治の話でもある。
あるいはお見合いとも言えるので慎重に語っていきたい。
主に、2つの要素を組み合わせたものになる。
深く深く思考をめぐらせればもっと深淵を覗けるかもしれないが、妥協というのは大切だ。まだ基本ルールブックであり、サプリメントで補えば良い。
好みの順に書く。上の方がより好みになる。
A)認識
・こちらが原因でつけることになった眼帯
・出会ったときにすでにつけていた眼帯
(理由を問いかけるのも慎重になる繊細な眼帯)
・人から経緯を聞いた眼帯
B)理由
・欠損
・ファッション
・療養
・修行
・文化
・封印
注意が必要なのは、複数の要素が絡んでいる場合があることだ。
「呪いなどを療養中」は、封印カテゴリでいいだろう。
「欠損しているが魔力の籠もった義眼を入れて封印のため」は、判定が難しい。封印の内容が知りたい。
「修行(覚悟を示す)のための欠損」など、高貴な精神性を感じてしまうので効果は足し算だ。この場合、(A)の「人から経緯を聞いた」場合が1段階上に来るような気がする。もしかしたら、2段階上になる可能性も秘めている。
精神性は尊いのだ。
と考えると、(C)に「精神性」を項目として別に入れる必要があるような気もするが、こんなもの優劣は決まりきっているような気がするので割愛する。
以上。