内輪卓:天羅万象零

2015年02月10日22:13


 ハンドアウトにPC番号が振ってありました。
 番号が若い方がシナリオにとって重要だそうです。
 未経験者2人に先にハンドアウトを選んで貰い、経験者3人が余ったPC1・PC4、PC5を分け合う形でのキャラクター作成です。

 合宿二日目のこの時期になると、時間を意識する習慣が消えて、大休憩などの節目以外でどの程度の時間が流れたかを認識できなくなっています。
 何故か手元にキャラクターシートもなく、詳細な部分も大まかな流れも思い出せませんが、とりあえず覚えている限り書いてみます。

ハンドアウト

PC1:推奨・なし
宿命:目的・かつて愛した女性の病を治す

PC2:推奨・オニ
宿命:目的・行方不明の父を追う

PC3:推奨・銃槍使い
宿命:設定・金塊へと至る鍵(入れ墨)を背負う

PC4:推奨・なし
宿命:目的・化け物熊に狙われた村を守る

PC5:推奨・なし
宿命:仇敵・村を壊滅させた化け物熊を殺す

結果

PC1:セイクウ
 男、22歳、業61
 医者、遊歴、宮仕え、傾奇者
 ※芍薬甘草刀(修正+5、射率6、装填12)
 <目的:弱者の救済>
 <目的:自由の満喫>
 <目的:デスゲイズを診察する>

PC2:デス・ゲイズ
 男、16歳、業70
 オニ、法師
 ※金剛杵(修正+2)
 <目的:人との共存>
 <禁忌:戒律に背く>
 <感情:ドウランへの好奇心>

PC3:ドウラン
 男、46歳、業101
 銃槍使い、サムライ
 ※銃槍(修正+10、射率1、射程400m、装填8)
 <禁忌:裏切り>
 <感情:弱さへの憎悪>
 <感情:キリサメへの興味>

PC4:キリサメ
 女、15歳、業100
 巫女、軍師、人形使い
 ※明鏡、機面金剛機/重連銃(修正+3、射率5、射程50m、装填30)
 <感情:戦への憎しみ>
 <感情:依存心>
 <感情:ランマへの警戒>

PC5:ランマ
 男、30歳、業68
 機面ヨロイ乗り、天下人、武芸者、負け犬
 ※機面ヨロイ/ヨロイ太刀(修正+9)
 <不幸:一番大切なものの死>
 <感情:ヨロイ乗りの誇り>
 <感情:セイクウへの憧れ>


第零幕

(1) セイクウ-10年前の故郷にて
・生まれ育った田舎の村にて
・幼馴染のフユとモキチと医者になるという夢を語る
・モキチが病に倒れる
・「フユを守れよ」と託されモキチは病死
・10年の月日が流れ妻となったフユも病に倒れる
・病を治すためには莫大な金が必要(7万両)

(2) デスゲイズ・・・父の失踪
・里の英雄である父とともに狩りをして育つ
・父の友人トネザワの使い(武者20名)が現れ父に助力を願う
・父は要請に応え「すぐに戻る」と言い残すが何日経っても戻ってこない
・父の痕跡を追うと戦闘の痕跡
・デスゲイズは父を行方を追い里を出る

(3) ドウラン・・・裏切りと潜伏の日々
・カノウ家家臣のヨシザワに仕える戦場に出る日々を過ごす
・戦場でヨシザワが倒れ、ヨシザワを殺したとして投獄される
・カノウ家の筆頭家老ホソカワにより秘密裏に牢から出される
・ホソカワはドウランの背中に入れ墨を施し潜伏を命じた
・潜伏して2年が経つ頃、ホソカワの訃報を耳にする
・その日から「鍵」を持っているとして刺客に追われ始めた

(4) キリサメ・・・熊が守る村
・逗留中の山村で用心棒稼業をして腰を落ち着けていた
・村は機の優しい熊たちが守っており共闘することもあった
・ある日、近隣の村が凶暴な熊に襲われ壊滅
・周辺を納めるカトウ家は熊の無差別討伐を宣言
・このままでは無害な村の熊たちも殺されてしまう
・カトウに陳情し凶暴な熊を討伐すると約束をする

(5) ランマ・・・熊に滅ぼされた山村
・山村を守護する家柄に生まれ村を守ってきた
・気心知れた仲間とともに守ってきたが巨大な熊に襲撃される
・村は全滅
・生き残った村民も暮らしてはいけずちりじりとなってしまう
・必ず元の生活に戻してやると、熊への復讐を誓った

第一幕

(6) セイクウ・・・刃傷により真実味を帯びた与太話
・城内の診療所に酔った武士が薬を求めてやってくる
・酩酊した武士が大金の話しを零し始めた
・曰く、カノウ家のホソカワが遺した埋蔵金があるらしい
・曰く、埋蔵金の鍵を握る男がいるらしい
・我に返った武士は突然短刀を抜いて口封じのため襲ってくる
・腹を刺され [軽傷] を負ったので冥土の土産を要求する
・曰く、鍵を握る男の名前はカノウ家の傭兵ドウラン
・死ぬわけにはいかないので命からがらその場から逃走

(7) ランマ・・・熊を求めて町の酒場まで
・山で熊の情報を探るも手がかりはなく町まで来てしまった
・酒場で熊の情報を聞きこむとまばらに情報が入ってくる
・キリサメ登場
・詳細な情報を求めて
・キリサメは拒絶するが協力した方がよさそうだとランマがまとわりつく

(8) ドウラン+デスゲイズ・・・山小屋での鉢合わせ
・町は危ないと悟ったドウランは山小屋を隠れ家として過ごしていた
・山小屋にデスゲイズが一宿一飯を求めてドウランと邂逅
・ともに一晩を過ごす

第二幕

(9) セイクウ・・・団子の味が忘れられなくて
・腹を刺されしばしの休養を申請し、セイクウはしばらく自由の身となる
・ドウランを呼び出し
・茶屋にドウランが現れるとの情報を仕入れ茶屋にてドウランと邂逅
・妻の為に金が要ると金の在処を求めてドウランに懇願

(10) デスゲイズ+ドウラン+セイクウ・・・追手の包囲
・デスゲイズは武装した8人の機人がドウランとセイクウを囲むのを目撃する
・機人たちはドウランを生け捕りにするのが目的らしい
・セイクウが天下の往来での戦闘を止めるも機人が銃を乱射
・稚児をかばいセイクウ気絶
・セイクウとランマも登場して加勢に入る

(11) 全員・・・機人との戦闘
・1ラウンド目
・ドウランは銃槍を放ち機人を吹き飛ばし → 機人 [重傷]
・キリサメは金剛機を操作し機人を蹴散らし → 機人 [重傷]
・ランマは機面ヨロイで機人を蹂躙した → 機人 [重傷]
・デスゲイズは神通力でセイクウを回復
・機人たちは逃走
・セイクウは後で落ち合うことを告げて機人たちを追跡
・ドウランの隠れ家に向かうことになった

第三幕

(12) ドウラン+デスゲイズ+キリサメ+ランマ・・・隠れ家にて
・成り行きでついてきたもののキリサメとランマには熊討伐の目的がある
・ドウランは追手が自分の背中に示された「鍵」を狙っていると語りだした
・キリサメはドウランに背中を見せろと詰め寄るもドウランは拒絶
・キリサメとランマは熊討伐のため山へと向かう

(13) セイクウ・・・トネザワ家の機人たち
・ドウランを狙った機人はトネザワ家に入っていった
・壁を乗り越え身を隠し家を探ると機人たちが部屋に入るのを見つける
・軒下に隠れて聞き耳を立てると、トネザワと機人たちの会話が聞こえてきた
・曰く、トネザワはホソカワの埋蔵金でカノウ家を盛り立てたい
・曰く、ホソカワの埋蔵金は凶暴な熊が守っている
・隠し金庫から埋蔵金にまつわる資料を持ち出し撤収

(14) ドウラン+デスゲイズ+セイクウ・・・合流
・再びドウランの隠れ家にて
・埋蔵金にまつわる資料とドウランの背中を照らし合わせることに
・キリサメを呼び出し
・ランマを呼び出し
・偶然戻ってきたキリサメとランマにもドウランの背中がみられてしまう
・一触即発の緊張状態になるがデスゲイズの提案で自己紹介をすることに

(15) 全員・・・自己紹介の後で
・自己紹介を終えて場所を移すことになった山中の道すがら
・状況まとめ
・デスゲイズ「父の消息を知っていそうな父の友人のトネザワに会いたい」
・キリサメ&ランマ「埋蔵金の近くに巣を持つ凶暴な熊を倒すため同行」
・ドウラン「自分では背中が見えない」「危ないからトネザワ家には行くな」
・セイクウ「助力はいくらでも欲しい」「ドウランは誰にハメられたか知った方がいい」
・結果
・ドウラン&ランマ&セイクウ「先行し埋蔵金を探す」
・デスゲイズ&キリサメ「トネザワに会いに行き情報を仕入れる」

第四幕

(16) デスゲイズ+キリサメ・・・トネワザの屋敷にて
・トネザワと謁見すると戦闘で負った傷なのか包帯と機人化で痛々しい姿
・曰く、カノウ家の大地を潤すために埋蔵金を探しに出向き熊に襲われた
・曰く、デスゲイズの父も傷を負い消息不明だが熊を狙っているに違いない
・曰く、自分にも矜持があるため共闘はできない

(17) ドウラン+ランマ+セイクウ・・・トネザワの矜持
・山中にてトネザワ家の機人8人と遭遇し戦闘になる
・1ラウンド目
・ドウランの銃槍の一撃は機人を吹き飛す → 機人1人 [重傷]
・ランマの機面ヨロイが機人を蹂躙 → 機人1人 [重傷]
・機人による一斉射撃(セイクウを無視) → ドウラン [気絶]、ランマ [重傷]
・セイクウも刀を抜いて応戦するが突き返される → セイクウ [気絶]
・キリサメとデスゲイズが登場
・キリサメとデスゲイズの割り込み行動(本来の手番は無し)
・キリサメの金剛機による複数射撃 → 機人2人[気絶]、機人3人[重傷]
・デスゲイズがドウランを法力にて回復
・2ラウンド目
・ドウランの銃槍の一撃で重傷の機人を吹き飛ばす → 機人1人[気絶]
・ランマの機面ヨロイも複数射撃 → 機人2人[気絶] 機人3人[重傷]
・キリサメの金剛機による複数射撃 → 機人3人 [気絶]
・戦闘終了

第五幕

(18) 全員・・・カトウ家の陰謀
・山中を進みドウランの背中に示された場所までたどり着く
・周辺には土木工事の機材が散乱しており巨大で凶暴な熊が兵を蹴散らしていた
・どうやら零幕でキリサメが陳情したカトウ家も埋蔵金を狙っていたらしい
・カトウ家の軍勢が蹴散らされたところで巨大熊がこちらに標的を変える

(19) 全員・・・巨大熊との決戦
・1ラウンド目
・セイクウの割り込み
・セイクウも刀を抜くが巨大熊に突き返される → セイクウ[重傷]
・さらにセイクウの割り込み
・さらに鋭い一撃を放つも巨大熊に突き返される → セイクウ[気絶]
・巨大熊がキリサメの金剛機に噛みつく → 金剛機 [活力0]
・ドウランの銃槍は巨大熊に弾かれる
・ランマの機面ヨロイの抱えた大筒が巨大熊に吼える → 巨大熊 [軽傷]
・デスゲイズはセイクウを法力で回復
・デスゲイズの追加行動
・デスゲイズの法力で巨大熊の能動行動を封じる
・2ラウンド目
・セイクウの割り込み
・セイクウの三撃目はようやく巨大熊を捉える → 巨大熊 [重傷]
・ゴウランの銃槍は巨大熊に弾かれる
・ランマの正念場宣言 → 気合126点獲得
・ランマの機面ヨロイの袈裟斬り → 巨大熊 [死亡]直前
・ランマの追加行動
・ランマの機面ヨロイの逆袈裟斬り → 巨大熊 [死亡]

(20) 全員・・・それぞれの結末
・セイクウ:金塊を手に入れ妻の病を治した
・デスゲイズ:金塊の近くで父の亡骸を発見、故郷に帰った
・ドウラン:
・キリサメ:巨大熊を倒し気の優しい熊と仲良く暮らした
・ランマ:巨大熊を倒し金塊を山分けし村を復興させた

以下感想。

 途中でご飯を食べたりバーベキューしたり宴会したりGMが仮眠に入ったりで、シナリオのつじつまが合ってないなぁとか、シーン中にイベントが全く起こらないなぁとか、第二幕くらいからPCが勝手に盛り上がってる感が強くありました。
 終始PC5がシナリオから放置気味になり、PC間で何とか繋ぎ止めるも、動きにくい立場で目立った活躍もできずにいたあたり、PL5人は多いのかもしれません。

 「零幕開始時点で弱いキャラクターをやろう」
 「イベントがあるごとにそのイベントに適応して能力値や技能が成長するキャラクターをやろう」
 「成長したからと言って敵うわけがなく成功するわけでもない」
 「それでも極限状態で徐々に成長の片鱗を見せること大事」
 「天才ではないので応急処置以外は上級に上昇しない」
 
 というコンセプトにて運用しました。
 天羅WARではできない遊びですね。

 第零幕~幕間
 ・<偽造>を初級で習得・・・貴金属の価値について学んだ
 第一幕
 ・<偽造>を中級に上昇・・・金塊の情報を故買屋で探り金の流れを学んだ
 第二幕
 ・<感覚>4→5&<追跡>を初級で習得・・・機人たちを見失うわけにはいかない
 第三幕
 ・<運動>を初級で習得・・・医者だって壁くらい登れる
 ・<隠身>を中級に上昇・・・機人たちに見つかるわけにはいかない
 第四幕
 ・<敏捷>4→5・・・機人に対して刀を抜いて覚悟を見せる
 第五幕
 ・<敏捷>5→6&<白兵戦闘>を初級で習得・・・巨大熊に一太刀目
 ・<敏捷>6→7&<白兵戦闘>を中級に上昇・・・巨大熊に二太刀目
 ・<敏捷>7→8・・・巨大熊に三太刀目

 巨大熊との戦闘で割り込んで一太刀目を入れたのは、「巨大熊の振るサイコロの数を観たかった」という理由もありますが、まさか突き返されても活力が残るとは思わず、ついつい追加行動で二太刀目を入れてしまいました。
 本来なら、追加行動で二太刀目を入れず、敵の眼前に立つことで攻撃を誘発し、「相打ち」で少しでもダメージを狙うというのがよかったのですが、巨大熊の振るダイスの数が少なかったのでつい魔が差しての行動です。

 ところが巨大熊の行動となり他のPCを攻撃すると、ダイスの数が2倍に増えてました。
 巨大熊は僕のキャラクターに手加減をしたのでしょう。野生にあるまじき暴挙です。
 仕方がないのでオニ法師に回復を頼んで三撃目を入れる流れとなり、「技能の一時上昇で<白兵戦闘>を上級」「ダイスのブーストに残りの気合を費やし」、巨大熊の負傷ゲージを埋めるに至ります。

 セッションが終わってみると、気合を100点ほど成長に費やしていたものの「能力値の上昇が敏捷に偏る」という結果に「打算性」を感じてしまいました。
 「体力3」なキャラクターでしたから、せめて体力も上昇させたかったですね。
 山道のシーンが繰り返し何度もありましたから、体力を上昇させることもできたように思います。
 「共感」を10にして成長しやすいキャラクターにしてありましたので、「気合」のやりくりには余裕がありましたから、この点残念な具合です。
 
 天羅万象零はプレイヤー参加をすることがめっきり少なくなったので、もうちょっとプレイヤーでも遊びたいなあ。

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