withコロナ/配慮
本屋さんで「この作者の作品、嫌いなんだよね」と言うことを忌避しています。つい、口が滑ってしまった場合、手を合わせて本に向けて謝罪をします。しない時もありますが、失敗したなーと自戒します。
誰かがその作品を好きかもしれないと思うと、それを卑下することはしたくありません。したくはないけど、争いに発展することは様々な理由であります。
TRPGのシナリオでも、センシティブな題材というものがあります。
何があるんだろう。
ぱっと思いつきませんが、たぶんたくさんあります。
今回、題材にしたいものは「病気」についてです。時事問題が絡めば、意見が真っ二つになるような気がしています。
表題にあるように、武漢肺炎ことCOVID-19派生のウィルス群です。
さいきん、変異ウィルスの発症した国名表記からギリシャ文字表記に変更するなど配慮をしたあたり、何らかの配慮・忖度が働いているのは明白ですね。とある国を除いているのもきっと何かしらの意図があるのでしょう。いい時代です。
僕は「何かが損なわれるのはとても悲しい」というネガティブな思想を持っておりますので、できれば救いのあるシナリオを書きたいと思っています。少なくとも、GMに非がないように、救済措置が明確に存在し、PLに責任を押し付けたい気持ちでいっぱいになりながらシナリオを書いています。
こちらは余談ですが、システムによっては、乱数を計算し2割程度の敗北率くらいで調整していたりします。だいたい8割の率で勝てるようにします。8割で何を失うかは、PL(PC)の判断次第というのは言わずもがなではありますが、僕は非常に甘っちょろいGMです。
本題に戻ります。
誰かを傷つけてしまうシナリオは、あまり好きではありません。
誰かが救われるシナリオの方が好きです。
過程の話になりますが、「序盤で苦しんで後半で挽回できる」のであれば、それはそれでいいのかと考えつつ、それでも自重せねばならない題材があるとも思っています。
それは、プロットを定める際の技術でもあるのでしょうし、事前に注意喚起をした上でスタートをするという苦肉のマインドセッティングでもあるのかもしれません。
ともあれ、配慮というのは大事だなぁと、最近の医療事故を眺めて思いついたシナリオを自重する次第でした。
自分の生み出す作品には気を付けたいですね。