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『単純な複雑さのなかで少女は』 著者:9月のワンピース
この世界はいつから複雑になったの。
だっておかしいじゃん。
何でやりたくないことをしないと評価されないの。
何で人の歩幅に合わせないといけないの。
何で人を数字で見るの。
まるでロボットみたいじゃん。
私は人間なのに。
私はどうもこの世界と折り合いを付けることはできない。
みんな頑張ってるから贅沢言うなって?
無理してでも頑張らないと生きていけない世界だからだろ。
何が資本主義だよ、何が平等だよ、何が自由だよ。
私は私として生きるために生きてるんだよ。
お金を稼がなければならないという義務感のために働く訳じゃないんだよ。
勘違いするな。
人には人の時間ってもんがあるんだよ。
全ての人が学校を卒業したらすぐ働きたい訳じゃない。
それまで見ていた世界がどれだけちっぽけな世界だったか知らずに社会なんて分かるもんか。
世間体なんて気にするな。
見せかけの飾りにばっか困われて生きてる間に大切なものを忘れてしまうかもしれないぞ。
目に見えるものや権威を盲信するな。
誰が自分のことを一番に理解しているのか良く考えれば分かるはず。
そうだよ、自分だよ。自分にしか自分のことは分からない。
いいか、他人に自分を語らせるな。生き様で語れ。
誰も私の代わりに生きてはくれない。
寂しいからっていくら群れても人間は独りなんだよ。
寂しさを知らないでどうやって人の温もりを肌で感じるんだ?
独りじゃない人間なんてこの世界に誰一人いない。
独りであることを恐れるな。
孤独は社会の中心にあるもんだ。
自然の中に孤独なんて存在しない。繋がってるんだよ。
境界線なんてはじめからありやしない。
私たちの心が人と人との間に勝手に境界線を引いているだけだ。
境界線こそ孤独だ。
全ての道は繋がってる。全てが一つだ。
生きていれば道端に咲く凛とした花を見たくなることだってある。
生きていれば手を伸ばして空を仰ぎたくなることだってある。
生きていれば誰にも邪魔されずに自由に旅をしたくなることだってある。
社会の枠に惑わされるな。
時代は語ることができない。
語るのは常に人間だ。
人間関係では挨拶が大切?
それは確かに大切だけど、まずは自分自身に挨拶しようよ。
「おはよう、自分。今日も元気?」ってね。
だって他人は自分で自分は他人だから。
自分を傷つける者は他人も傷つける。
そんなことないって?
そんなことがあるんだよ。
だって自分のことを愛してくれる人がいるんだから。
自分は他人から見れば自分ではない。
ただの他人だ。
だから自分の心の奥底に眠っている叫びに耳を傾ければ、他人の声が聞こえてくる。
そんなもんだ。何が周りの目だよ、気にすんな。
目は何で外側を向いているのか知っているか?
それは、自分という存在は目で見るんじゃなくて心で感じるものだからだ。
自分自身を心で感いることができれば、外の世界をその目で見てみ。
素晴らしい世界が広がっているから。
もしも今見ている世界が曇っていたり歪んだりしていれば呼吸を整えて空をゆっくり眺めてみて。
そうやって一人一人がゆとりを持てるようになれば世界は変わる。
本当に世界は変わるのかって?
みんなが変わると信じるだけで変わるんだよ。
そんなの単純だと思わない?
もちろん今はまだ複雑だよ。
もがいてもがいて、どうしようもないさ。
誰だって複雑すぎる世界に住みたくはない。
楽しそうにしている人も心のなかでは苦しんでいたりするものだ。
いつこの複雑な世界が単純になるのかと嘆く日々。
しかし、複雑さは決して消えることはない。
だけど、単純な複雑さにはなれる。
単純な複雑さは、複雑な世界に少しだけ光を灯す。
その光は複雑さを消すためのものではない。
複雑ささえも包み込むような光だ。
きっと今、世界は少しだけ複雑になっているだけ。
その少しだけ増えた複雑さが全体の苦しみになっているんだよ。
だけど大丈夫。
単純な複雑さにいつだって変化できる。
いつだってという言葉は、いつかという意味ではないからね。
単純な複雑さは「今」からなれるよ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少女からすれば、世界は単純さと複雑さが織り混ざっているようです。
人は世界を複雑だと捉えているから単純さを求めるのか。
それとも単純すぎるから複雑になってしまうのか。
少女はまだ無知かもしれない。
それでも少女は単純な複雑さと対峙し続ける。
ということで、夢である
自分の本を出版する
に向けて細々とした糸の上を生きています。
今まで書いた本はnote、instagram、X、TikTokにも載せているので、
見やすい媒体でご覧ください。
それでは。
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