環境問題への取り組みについて
歴史の宿金具屋九代目の西山和樹です。ここでは金具屋の環境問題への取り組みや対応についてまとめます。
まず第一に、我々温泉場の人間はまさに自然の恵みそのもので商売をしています。現在の自然環境があってこその商売なのです。金具屋では以前から取り組みを行ってまいりました。
温泉熱による暖房
一番大きなものは、温泉熱を利用した暖房です。
湧出温度が98度という沸点で湧いている源泉を2つ所有しており、その熱を使い客室の半分以上と大広間の暖房の熱源にしています。2005年に源泉からの管路と設備の大規模な改修をし、化石燃料の使用量をそれまでの6分の1に抑えることができました。現在もこの温泉暖房を継続しています。
ゆかた、バスタオルの追加利用の有料化
温泉や景観など自然の恵みそのもので営んでいる地方の観光業ですが、残念ながら大量のゴミを発生させているのも事実です。
特にこの業界は大量消費が贅沢だとされていた時代をひきずっており、備品も資源もなんでも使い放題が当たり前になっておりました。
しかし、どんなに小さなものでも環境への負荷があるわけです。
ここ数年で、ポリ袋の有料化やホテルでのアメニティの有料化が進んできましたが、金具屋ではそれより以前より、環境について考えていただくべく、ゆかたやバスタオルの追加利用は有料としています。
当初はこのことに激高されるお客様もいらっしゃいましたが、ポリ袋有料化、SDGsという言葉が世間にでるようになってからは、理解していたける方が本当に多くなりました。引き続きご理解ご協力をお願い致します。
リサイクル商品の開発、販売
これからの話ですが、限りある資源を有効に使うということで、使用済みペットボトルキャップを原料の一部(50%)に使用したおみやげ品「しぶざるくんのオケ」の製作を計画しています。
金具屋だけでなく、近隣の旅館、ホテルさんやコンビニエンスストアさんななどと協力し使用済みキャップを集め、地域のおみやげとして製作・販売ができたら、よい循環のひとつになるのではないかと思っています。
こちらはまだ企画段階で実際に開始するのはまもなくとなりますが、動き出したらまたお伝えしたいと思います。
さいごに
環境問題となるとどうも他人事のような、誰かを守る、地球を守るというような壮大な話になってしまいがちですが、そうではなくてこれは単純に自分たちの生活環境や商売を守るための取り組みだと思っています。もっと身近に感じてもらうべく、少しずつでもこういったことをお伝えして行けたらと思っています。
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