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屋上で配信DJをしてもらった話
このnoteは #DJVJアドベントカレンダー 16日目の記事です。
どういうこと?
こういうことです。
![](https://assets.st-note.com/img/1639568967609-0fgkeZK9UY.jpg?width=1200)
毎週コンセプトが変わる #CUERaider というレイド型配信DJイベントの『アイマス最高❣』回にて はずむさん の時間のDJ以外全部(会場提供/機材調達/配信画面構築/カメラ/照明/スイッチング)を担当していました。
何をやったかという点に関しては上記のTwitchアーカイブを見ていただくのが一番早いと思うので、読み進める前に冒頭5分だけでもどうぞ。
会場
記事タイトルにもあるが、都内某所の屋上。
一般に公開されている場所ではなく、建物オーナーに特別な許可を取って使わせていただいた。
構成
リアルな夜景をバックにして絵面の良さで殴れるため、カメラ2台をスイッチングして取り込むシンプルな形に。
![](https://assets.st-note.com/img/1639572442373-ZRPoQ5jDmi.png?width=1200)
機材紹介
DJ機材
いくらロケーションが良くても機材がDDJ-400だと絵面が悲しいことになるので、CDJ-2000nxs2とDJM-900nxs2を個人所有している方からお借りした。
(個人で所有しているXDJ-RXの利用も検討したが、後述の理由により却下)
カメラ
日没後の屋外(街灯なし)というイメージセンサーの天敵みたいな環境で可能な限りノイズを出さないようにするため、いわゆるビデオカメラではなく一眼レフの動画撮影機能を使用した。ボディはSONYのα7S IIを2台、レンズはFE 24-70mm F2.8 GMとFE 70-200mm F2.8 GM OSSを使用。
ここも流石にレンタル。
照明
いくら高性能なカメラを用意しても照明なしでは限界があるし、陰影を出したかったのであえてキーライトとバックライトのみで構成。
スイッチャー
2入力、USB出力、外部音声入力、Tバーと今回の需要に完璧にマッチした機能を備えたRolandのV-02HD MK IIを使用。これのおかげでめちゃくちゃ機材が減った。
配信PC
たまたま直前にメインのノートPCをLenovoのX1 Carbon Gen9に買い替えていたため、これを使用。
ある程度以上の動画エンコード能力のあるCPUもしくはGPUを積んだものであればなんでもいい。
ソフトウェア
配信
特にひねる事なくOBSを使用。
プラグインの類も使わず、スイッチャーから入力した映像の上にロゴと曲名とドネーション通知を載せただけ。
曲名表示
Pro DJ LINKで接続したCDJの曲名をリアルタイムで表示できるnowplayingappというアプリを導入。これをOBSでwebソースとして取り込んで画面下部に配置した。
(Pro DJ LINKは基本CDJにしか実装されていないのでXDJ-RXを使用できなかった)
適当にフォントとCSSをいじって字幕風にしたこともあり、シネスコと相まってかなり映画っぽい雰囲気が作れたのではないかと思う。
設営
十分に余裕を見て20時スタンバイ開始のところを15時頃から機材の搬入を始めていたものの、単純に機材と配線の量が多すぎたり(シンプルな構成とは?)下の階から電源とLANを引き回したり強風に煽られてライトが屋上から落下したりとトラブル続きで順調に遅延していき、全ての準備が完了したのは20時直前だった。
できあがったものがこちら
![](https://assets.st-note.com/img/1639577033263-JKDud4XNnq.png?width=1200)
こんな形で公開するならもっと配線きれいにしておけばよかった
本番
ここまで敢えて明言はしていなかったが、本当にDJ以外全部ワンオペだったので本番中に行っていたのはカメラのスイッチングとライティング(バックライトの色変え)ぐらいだった。
自分はVJではないので直接配信内の映像に干渉する要素の操作は初めてだったが、音や曲の文脈に合わせてアングルやライトの色を変えるのは思いの外楽しかった。この日以来自分の中の映像周りへの興味が更に深まった気がする。
改善点
強風対策
設営時に風に煽られてライトが落下するというあまり洒落にならない事故があったので急遽三脚に重石を追加したが、それでも一時間の本番中に3回キーライトが転倒するという結果に。三脚は重ければ重いほどいいという言葉が身に沁みた。
寒さ対策
本番中は10℃前後だったが、ずっと屋外にいた事による底冷えと前述の強風で体感気温はかなり低かった。最終的にスイッチャーのTバー握る手がガタガタ震えていてオペレーションに支障が出るレベルだったので、もっと暖かいアウターを持参するべきだった。
ライティング
前述の通り本番中にスマホアプリでバックライトを制御していたが、接続がBluetoothだったせいかかなり不安定で欲しいタイミングで欲しい色に変えられず歯痒い思いをしたシーンが何度かあった。
後で判明した事だが、当日使用したライトはUSB接続でのDMX制御にも対応していたようなので機会があれば試してみたい。
宣伝
StreamFightersという冗談から生まれた映像配信チームに所属している…という体でDJ配信のサポート等を行っています。
機材の手配や設営、配信オペレーションまで割と色々やっているので、今回の記事を読んで興味を持っていただけた方は是非お問い合わせください。