ガキ好き物語
今は昔、ガキ好きの翁といふ者ありけり。
アニメにまじりてガキを取りつつ、よろづのことに使ひけり。
名をば、ロリリの造となむいひける。
竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて、寄りて見るに、筒の中ガキりたり。
それを見れば、三寸ばかりなるガキ、いとうつくしうてゐたり。
翁言ふやう、
「たまりませんな〜💕💕💕」
とて、手にうち入れて、家へ持ちて来ぬ。
うつくしきこと、限りなし。
いとをさなければ、ロック画面にして養ふ。
ガキ好きの翁、このガキを見つけてのちにアニメ見るに、話を隔てて、よごとにたまらんガキを見つくること重なりぬ。
かくて、翁やうやうガキ好きになりゆく。
この児、養ふほどに、すくすくとよきガキになりまさる。
三月ばかりになるほどに、よきほどなるガキになりぬれば、スクショなどさうして、ガキ衣装着す。
SNSの内よりも出ださず、いつき養ふ。
この児のかたち、けうらなること世になく、SNSの内は暗き所なくガキ満ちたり。
翁心地あしく、ファン活に飽きし時も、このガキを見れば、苦しきこともやみぬ。
Merry+で破壊されたことも慰みけり。
翁、このガキを取ること久しくなりぬ。
勢ひ猛のガキ好きになりにけり。
このガキいと大きになりぬれば、
「ガキじゃないやん」
とてこのガキ捨て、U149の橘ありすを好けり。
翁、橘ありすをよろずのことに使ひ、同担拒否をして永く暮らしけり。
おしまい