おもいやり

百条委員会の証人尋問をYouTubeの中継で傍聴。

いろんな尋問が行われる一方で
なんだかずっと異様な空気と違和感を感じていた。

途中、ふと思う。
たぶんこの知事は、おもいやりが何だかわからないまま育ってきたのではないかと思った。
きっと、幼い頃からずっと大切に育てられて
与えられる側でいてそのまま大人になったんだろう。
最初はしらばっくれているだけかなと思って聞いていたが
良く聞いていると、そんなに言われる事なのかな?と言う顔つきになる場面が多々あった。

「おもいやり」とは、授業などでは学べない。
両親から見せて教えられたり、自分のしたい事だけしても上手く行かなかったりして、時には理不尽から学んだりもする。一人では敵わない事も、人に助けられたりして
助け合いを覚え、人は思いやりを知る。
あのお方はきっと、思いやりが何だかよくわからない。
欲しいものはいつでも手に入れてきた。家族たちが与えてくれたんだろう。
またはその力を借りて努力をしたりして
一人で何でも欲しい物は手に入れてきたんだろう。
一人では出来ない事も知らずに、自分だけの力でやってきたつもりになって…。いつしかそれが当たり前になっていたんだと思う。
だから本人はもちろん、ハラスメント行為ではなく
もっと気を利かせ、思い通りにさせたかっただけ。
それは知事としては当たり前の与えられた権利だと。
そしてこれは当たり前に育ってきたからこうなったのであろう。
だからパワハラについて最後まで認めなかった。
自分の認識にはそんな考えはなく、風評被害や誹謗中傷による嫌がらせを受けたとの本人の認識であった。
もちろん今もそれは変わってはいなかった。
委員会から「職員達がいなければ一人では出来ない」
「人望も必要では」と言われた際も
何だか首を傾げるような様子で聴いていた。
片山副知事に対しても、飲みに行く間柄でもあったのに残念だ。とだけだった。
このようにずっと生きてきた人間が更生するのは
とても難しいと考える。
犯罪を犯して獄中に入ったり、被災して何もかも失って
一人では何も出来なくなって、気づきがある人間でない限りは…。5日の証人尋問で、片山元副知事が何を語るかにぜひ注目したい。




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