2023年振り返り-プリキュア編-
2023年、アラサーになって初めてプリキュアを視聴した。
デリシャスパーティープリキュアを全話見た。
デリシャスパーティの題名の通り、「食」にまつわるもので話が展開されていきます。
見始めたきっかけは友人の家でプリキュア変身シーン集をYouTubeで1時間くらい見続けて、「あれ、意外と凄くないか??」といって興味を持ち、見てみることにした。
プリキュアって自分の中では完全女児向け、大きなお友達が持て囃しているのも、無理やり面白い判定をして自己を正当化しているんじゃあ?という偏見を持っていた。
少なくともいいイメージは全くなかった。
まず結論として、めちゃくちゃ面白かった。
女児向けだからこそ、その回で伝えたいテーマがはっきりしていて、落としどころはどうするのか、はっきりと示されていて1話としての纏まりがいい。
例えば、友達同士で意見のぶつかり合いが起きても、言いたいことをちゃんと言おうとか
ピーマンは苦くて食べたくないけど、食べれるようになったらもっと食事が楽しくなるから食べれるように頑張る姿とか説得力がかなりあった。
食のテーマもよくて、食とは大切な誰かとの思い出だったり、受け継がれたレシピは託された思いであったり、逆に一人に食事は寂しいしなど。
食は食だけじゃないことがひしひしと伝わってきた。
最終話付近で主人公の名前の意味をしっかり説明された時にとても感動した。結ってそういうことなんですよ。
脇を固めるキャラの妖精、大人、幼馴染のどれも魅力的であった。
グレンラガンに俺が信じるお前を信じろみたいな台詞もあった。
「お前がみんなの笑顔を守るなら、俺はお前の笑顔を守る」
この台詞は何かしらに表彰されてもいいくらいかっこいい。
一周回って大人に刺さるコンテンツだと思った。
各キャラも勿論魅力的だった。
敵側もただ倒されるための舞台装置かと思いきや、キャラが異常に立つ台詞回しをしてきたりと、可食部が多い作品だった。
味方「何故そうまでして人を傷つけるの!!」
敵 「そういう生き方しかできなかったからさ…」
急に切なくなるのやめろ。
なかでも、あまねちゃん(キュアフィナーレ)はキャラデザ、言葉回しがかなり秀逸でツボだった。
あまねちゃんは言葉遣いが「~~だ」「~~だろう」「~~じゃないか」といったイケメンなのでかっこいい。
映画では片膝をついて、「こんなか弱いものに暴力を振るうなど…!」っていうシーンがクソかっこよかった。
映画も見に行きました。
アラサーが
女児に紛れて
がんばえー
映画もよかった。泣いた。
一緒に来た赤鬼(ドリルフィールド)は泣くまではいかなかったが感動していたようだ。
ボスのキャラデザすんげぇよかった
プリキュアの無限の力の説明がユニコーンガンダムep6のバナージがアンジェロに啖呵きるシーンみたいな説得力があった。
人は、弱くて、不完全で、だから託すんだ。託されて、歩き続けるんだ
古の「ぷいきゅあ がんばえー」も劇中ですげぇ自然に誘導されてて感動した。端的に「光を!」くらいだった。
面白くないと思っていたプリキュアが凄く面白くて、ひろゆき的に面白いと感じる自分に驚いたんだよねという状態。
飲み屋のマスターにもプリキュアが面白いよって話をすると、意外にウケがいいのだ。
そりゃあ女児向けアニメをこんなアラサーのおっさんが面白いとか言いだししたら何事かとなるわけだ。
女性に対しても、語りすぎると身を滅ぼす(滅びている…?)が、昔は通った道だろうし、意外と面白そうに聞いてくれる。
何が言いたいかというと、プリキュアは会話デッキとしてある一定の強度があるんだ実感したという話だ。
みんなもデリシャスパーティプリキュアを視聴して欲しい(アマプラにあるので)
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