【ネタバレ有】ガンダムSEED FREEDOMの感想
今日は映画の感想を書きます。
ガンダムSEED FREEDOMを見てきました。
この記事ではネタバレを含むので未視聴の方は映画を見てから読んで下さい
結論として、楽しいけど面白くなかったです。
楽しさ☆5
面白さ☆0
映像、機体の動き、演出はかなり良かったと思います。
種作品のセルフオマージュといえるようなシーンは面白かったです。
でもね、一番面白いのはズゴックなんですよ
ファンサービスの権化みたいな作品ではありました。
ただ、公式同人映画のように思えて本当に悲しかった。
これがSEEDの最後の映画だと思うし…
勝手ながら復活のルルーシュのような風味を期待してました。
作風として絵作り・勢い・ノリの良さに特化して話の構成でかなり無理が出てた。
演出面についても悲しかった。
各シーンを真面目に消化することもできたはずなのに、敵パイロットに1ミリも魅力がなく、死ぬためだけの存在でした。しかも雑な見せ場・死に方。
ふざけてやってんのか?って思えるような死に様でした。
作品世界の没入度を悪ノリで邪魔される感覚。
過去のSEED本編とノリが違うことは本当に嫌でした。
本編と映画のキャラが一致しない。解釈違い。
シンアスカってあんな馬鹿だっけ?
映画のノリのせいで、種本編の感動的なシーンが無かったことになったような気がした。
アスランとカガリの無人島漂着とか、オーブの柵越しの再開とか、あの風味が全部なかった。
どうしようもなく切ないストーリーラインが種の好き要素だったのに、
映画ではその要素は全く見受けられなかった。
映画はエモ要素0でした。
何より悲しいのが、公式がガンダムSEEDをそういった風に扱ったことが生理的に無理でした。
他ガンダム作品についてと比べて評価することはありませんが、これはガンダム種の作品内で不可解なキャラ構成になっていた。
キラもラクスもそんなこというか?
ゲルググのパイロットの死亡も在庫処分
アコードの死亡も在庫処分
ムゥの撃墜はあからさまに存命描写でなんにも驚かなかった。
桑島さんのキャラは記号的な悪女で大した主義主張もなかった。本題が恋愛要素だから、能力あっても愛されない奴として(能力があれば愛される資格がるの補強)として登場したけど、もっとうまく扱えただろ。
素材は良い筈なのに、出てきた料理がジャンクフードだった。
何となく気になったところを
・キャラの台詞が監督に言わせられていること
キラ「僕の武器はラクスの愛だ!」
シン「分身はこうやるんだ!」
アスラン「カガリ…カガリ…」
これ、SEEDの文脈に全くないセリフ回しでめっちゃ不快でした。
キャラがキャラじゃなくなった感じ、キャラの連続性が失われた。
台詞に監督の影がちらつきすぎた。
アスランについては表現が直接的すぎて、キツかった。
裸のカガリを思い浮かべるくらいで良い筈なのにどうして…
・映画内のテーマが刷りかえられていたところ
戦争がある世界をなくすためには?これを発端に
「デスティニープランの可否について」
「自己の必要性・有用性について」
「愛される資格について」
最終的に恋愛要素に全突っ張して、じゃあこの後の世界はどうなるんだよってところは投げっぱなしEND
キラがファウンデーションで敵パイロットから歓迎されシーンで悪意を感じ取ったところ、アレでキラが逆に相手を洗脳することもできるかと思ったらその要素はラクスとの直接リンク?で消化されてましたね。
クルーゼとの最終口論にもキラは「それでも守りたい世界がある」で返してるのは大好きなんですけど、これからもこの世界の仕組みは変わらないよ~ってまま終わった…
結局種死のENDと同じやないかい
映画視聴後、僕が好きだった種は公式に殺されたと実感しましたとさ。
期待してただけに凄くショックだった。
泣きそうです。
こんな思いをするなら映画化して欲しくなかったなというのが素直な気持ち。
キャラの発言は、そのキャラから出た言葉なら自分の解釈で一番美味しいものにかえてきたけど(特に水星の魔女はそこが超楽しかった)
どうしても、本編と映画のキャラが同一人物に見えなくて
キラが君たちが弱いからとかそんなこといっちゃアカンでしょ
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