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【香港99日間 #29】深水埗にあるアートスポットJCCAC
JCCAC (Jockey Club Creative Art Centre)は様々なアーティストがアトリエやギャラリーを構える施設です。必ずしも観光客向けのスポットというわけではないのですが、アーティストの活動を生で見れる場所です。
中環(セントラル)にあるPMQも近いコンセプトの施設ですが、PMQは小売店も入居していて、お客さんがいることが前提であるのに対して、JCCACはアーティストのための活動の場になっています。したがって、観光客が押し寄せるような場所ではなく、アーティストの方々の活動を側で見たり対話したりすることができるようなところです。アートが好きな方には静かに楽しめる場所です
元々は「石硤尾工廠大廈(Shek Kip Mei Factory Estate)」という家族経営の小さな工場がたくさん入っていた建物で、建物そのものは1977年に作られたものです。日本でいうと下町の町工場がビルの中に入っている、というイメージでしょう。
2000年代に入り時代の流れで入居者が減ってきたため、2008年にJocky Clubと香港浸會大學(Hong Kong Baptist University)の寄付でリニューアルされました。Jocky Clubは利益を香港の福祉のために寄付をしている競馬競技団体で、香港浸會大學(Hong Kong Baptist University)は芸術やビジネス、医療に関する学部がある大学です。
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JCCACは深水埗(Sham Sui Po)駅から徒歩10分ぐらいのところにあります。深水埗駅は東京でいうと秋葉原みたいなところで、パソコン関係の店が並んでいます。D2出口から出て、ひたすら真っ直ぐ登っていきます。大きな道路を一度渡ります。
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マンションや学校が立ち並ぶ住宅街にあります。ちょっと、入っていいのかどうか悩みますが、この階段から登っていきます。
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建物の吹き抜けがある、一番下の階です。様々なアーティストが入居していることが分かります。
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たまたま訪れた日は香港中文大学の芸術系学部の卒業制作展示会が開催されていました。
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アートの中心地の香港でぜひ活躍してほしいですね。
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同じ階に画材を売っているお店もありました。
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展覧会のチラシがぎっしり壁に貼られています。この空間、実はエレベーターの中なのです。しかもかなり巨大なエレベーターです。
まずこのエレベーターで最上階に登り、階段で少しずつ降りていくのが良いと思います。PMQを回るときとと同じ作戦です。
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最上階はこんな感じ、廊下にアートが飾られています。何かオタマジャクシみたいなものが泳いでいますね。
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各階にはJCCACがリニューアルされる前に実際に工場で使っていた工作機械が展示されています。これは洋服につけるボタンを作るための機械です。昔の機械はシンプルですが丁寧に作られていることが伝わってきます。
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たまたまPMQで見かけた作品をつくったアーティストさんのアトリエを見つけました。Hk Carbonという名義で活躍されている方です。金属をつかった作品を作られています。作品には小さな人間がいて、独自の世界観を作り出しています。
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カフェもありますので、疲れたときはここでお茶でもどうぞ。
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香港は富裕層が多く住んでいるためアートに対して資金が集まりやすいため、このような施設が成り立つのでしょう。また土地が狭いということもあり、アーティストも一つの場所にまとまりやすいということも背景としてあると思います。
もし訪れる予定のある方は事前に展覧会の日時などをJCCACのホームページでチェックされると良いと思います。
聽日見!