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心の自由を

私は絵の表すところをを文章で表してしまうことに酷く憤りを感じる。
画家たるもの絵筆だけで全てを表現したいし、言葉で伝えるのは不可能であるからこそ私は描画という伝達手段を得たと思う。
しかしながらこうして文筆するのは私が愚かだからだ。
絵画の世界とは美しさの表現の歴史であると思う。
同時に個人の美しさの歴史である。
何を美しいと思うか、何を醜いと思うか、それは個人の自由で絵画の世界の自由だ。
私は思う。
人は醜い。即ち私は醜い。
その醜い為体が美しい一枚を仕上げてくることに、人の面白さを感じてほしい。
そして醜い人間の一抹の輝きに、醜いはずの人間を美しいと思える心の自由を獲得してほしいのだ。

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