【4711パラレル】ヲダ先生とみずきっち
キャラ紹介
✻ヲダ先生
私立ドS高校の物理教師。
東大卒。IQ120。ムダな知識が多い。
菊の花は苦い。
✻みずきっち
私立ドS高校3年生。
ヲダ先生への愛がアグレッシブ過ぎる女子高生。
銭の花は清らかに白い。
ψ アマニタ・ムスカリア ψ
「みずきっち、好きな花はなんだ?」
「ベニテングタケです」
「それは花じゃない」
「植物というくくりではダメでしょうか」
「キノコは植物ですらない。菌類だ」
「植物がダメなら食物ですかね」
「ベニテングタケは毒キノコだ。食うな。農学部入って勉強してこい」
「テトロドトキシンを持つふぐだって人間は食べるじゃないですか」
「あれは免許を持った専門家が調理するから安心して食べられるんだ。ふぐ調理師は都道府県知事が発行している免許だ。都道府県によってふぐ処理者、ふぐ取扱者、ふぐ調理師、ふぐ包丁師など名称が違うが同じものだ。ただ、その資格は免許を取った都道府県内でしか通用しないので、別の地域で使う場合は取り直さなけりゃならない。めんどくさいな。私的な範疇でふぐを調理するなら免許はいらないが、死ぬからやめとけ」
「毒キノコ免許はないのでしょうか。専門家がいれば安心して食べられるのに」
「キノコアドバイザー資格ならあるぞ。民間資格だから免許と違って官公庁に許可されたわけじゃないけどな」
「免許ではないのですか。キノコ限定解除はないのですね」
「毒キノコは見分け方からして難しいからな。よく縦に裂けるキノコは食べられるって言うが迷信だ。毒キノコでも縦に裂けるものが多い。逆に縦に裂けないものの方が少ないくらいだ」
「ところで先生、炊き込みごはん作ってきました」
「へー、炊き込みごはんなんて食ってないな。お前料理できるようになったのか」
「頑張りました」
「何が入ってるんだ?」
「山菜です。タケノコ、ワラビ、フキ、キノコ。どうぞ」
「もぐもぐ、ん? これキノコ? なんか変わった色してるぞ。……う、なんだこれ、視界がチカチカして力が入らな……あ、これまさかベニテ……」
「この隙に先生のキノコを」
「や め ろ ! それは18禁だ!!」
※アマニタ・ムスカリア:ベニテングタケの学名