はじめての魚釣りは「どこ」へ行ったらよいのか
はじめて魚釣りをしてみよう、もしくはあまり経験がないという方が、道具の次に悩まれるのが「どこ」ではないでしょうか。つまり場所選びですね。
まずは行っちゃいけない場所について
行ってはいけない場所を羅列します。
・立ち入り禁止の場所
言うまでもない、だめなものはだめです。
立ち入り禁止の理由にはいくつかあります、私有地(企業)だったり、漁協の管理下にあったり、過去に死亡事故が多発したりとさまざまです。
私の地元の海岸に「国家石油備蓄基地」がありますがこういった場所も当然立ち入り禁止です。
大型のコンテナ船が接岸するような”ふ頭”も基本的に立ち入り禁止になっていますが、これは国際条約でそう定められているためです。
・テトラポットによじ登らないと海にアクセスできない場所
テトラポット(消波ブロック)に登るということはかなり危険です。
ちゃんとした装備をしたベテランが同行者をつれていても転落して死亡することがあるほどです。
滑る、落ちる、挟まって助からないと3つそろっていますので初心者は手を出さないほうが良いでしょう。
・橋の上
橋の上から釣りをするのは道路交通法に抵触する場合があります。
・漁業権の関係で禁止されている場所
釣り禁止の看板が立っている場所ですね。
・地磯
これは法律で禁止されているのではなく、ちゃんとした装備で行かないと危ないよという意味で挙げています。
道具持ってて両手がふさがってる状態で転んだら危ないよね。
磯を歩くにはちゃんとした磯用のシューズが必要です。
だいたいこんなところでしょうか、とにかくやめたほうが良い場所です。
本題:場所の選び方
魚釣における最適な場所の選び方とは、
「釣りたいもの」と「釣り方」とその「場所」の3つがマッチしているか、なおかつ「魚がいるか」どうかです。
こちらの記事でも少し触れましたが、アジを狙ってみたいのであれば砂浜よりも防波堤などのほうが良いでしょう、砂地にも居ないことはないのですが、防波堤の壁なんかに居ついている場合のほうが多いです。
他にはチョイ投げという釣りをやるときに、磯など海底が荒い場所を選ぶと、1回投げただけで仕掛けが地面に引っかかり釣り終了となります。
この場合、正解なのは砂浜を選ぶということです。
という具合に、どんな魚を釣りたいか→どんな釣り方で狙うのか→その場所にマッチした場所を探す、という具合に探します。
ですが初心者にいきなりそれをやれと言われても難しいですよね。
ということで具体例を交えてご紹介します。
サビキ釣りでアジなどを狙ってみたい
サビキ釣りでアジを狙う。
よくある釣り入門にもおススメとされている組み合わせです。
まずは防波堤や海釣り公園と呼ばれている場所でやるのが良いでしょう。
海釣り公園は特におすすめです。
足元がフラットで、転落防止の手すりが付いている場所もあり、比較的安全であるということと、トイレなどの設備があることが多いためです。
また海釣り公園は釣り人が常に居て、常にエサをまいている場所です。
ということはそれを目当てにした魚が居ついていますので、魚に出会える確率が高いと言えます。
注意
海の上に桟橋が渡してあり、網で囲まれた巨大な生け簀にマダイやブリなどの大型魚が放たれていて、3時間〇千円だとか1匹釣るごとに持ち帰り〇〇円というような施設が海釣り公園と名乗っている場合がありますが、これは違います。
これは「海上釣り堀」と呼ばれる施設ですのでまた違うものです。
防波堤は漁港の設備として設置されている場合があり、立ち入りが禁じられている場合もあります。もし船が係留されていた場合は船を避けて開けた場所でやるのが良いでしょう。
漁港等で、清掃協力金や駐車場代と称して500円から1000円くらいの料金が発生する場所がありますが、逆にオススメです。
(入口に漁協の方がいて徴収されるシステム)
なぜなら人が少なく快適な上に堂々と釣りができるからです。
比較的キレイな場所が多いようにも感じます。1日魚釣りして遊んで1000円なら安いもんです。
私は逆にそういった場所に積極的に行きます。
出入りに必要なので領収証をもらうのを忘れずに。
チョイ投げでキスなどを狙ってみたい
チョイ投げでキスなどを狙うのであれば砂浜です。
チョイ投げは仕掛けを海底で引きずるので、砂浜でなければ地球が釣れてしまいます。
砂浜といってもいろいろあります。
お住いの地域によっては砂浜が極端に少ない場合もあります(福井とか)。
オフシーズンの海水浴場で可能な場合もありますが、海水浴場は釣りが禁止されている場合が多く(人間が泳ぐ場所なので釣り針などのリスクを避けたい、サメ除けネットなどの設備がある等等)、
またオフシーズンでも泳いでいる人がいるかもしれませんし、サーフィン、ジェットスキーなどのレジャーをしている方が訪れますので、海水浴場はよっぽどでなければ選択肢から外したほうが良いと思います。
海水浴場に指定されていない砂浜でなんだか都合の良さそうなのを探すしかないのです。
河口はだいたいが砂地なのでその点良いかもしれません。川の近辺を探してみましょう。
ハゼを釣ってみたい
ハゼは汽水域(きすいいき)、川の水と海の水が混じるところに居ます。
というわけで河口を探せばOKです。河口付近の護岸されている足場の良いところなどが良いでしょう。
浅いところにも居ますので、無理して投げたりしなくても、川際を歩きつつ探ってやるのが良いですね。
絶対に河口じゃないとダメというわけではなく、意外と川のほうを上って行っても大丈夫です。
東京での例えばですが、墨田川で言えばスカイツリーの下などでもハゼが釣れています。
なので東京で魚釣りをしたいという相談を受けた場合はハゼ釣りをオススメしています。
全国的にあまり数が無いのですが汽水湖はかなり有力なポイントです。
フナを釣ってみたい
そのへんの川にだいたい居るよ、と言いたいところですが実はそうでもないんですよね。コイならどの川でもだいたい居るのですが。
日本は川の数がハンパなく多いので、こればっかりは地元の釣具屋さんで相談される方が良いでしょう。
漁業権が設定されている場所もありますので、そういった意味でも釣具屋さんで相談するのがベストです。
ネットで探してみよう
ネットで探すというとなかなか難しいのが正直なところです。
その情報がほんとうに正しいのか確証がないのです、紹介されているポイントに行ってみたら立ち入り禁止だった、みたいなこともたまにあるので。
こたつライターが現地に行かずに書いたような紹介記事はちょっとオススメできないです。
信頼がおける情報源が紹介している場所が良いです。
つり人社の”全国おすすめ釣り場”なんかが良いですね。https://web.tsuribito.co.jp/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%81%8A%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81%E9%87%A3%E3%82%8A%E5%A0%B4
あとは”海の釣り場情報”というサイトなどが良いかなと思います。
https://tsuriba.info/
Googleマップのストリートビューや航空写真を見て目星を付けるという方法はアリです。
「釣り場共有アプリ」や「釣り場共有SNS」なんかは私は懐疑的です。
普通の釣り人は自分が知ってる穴場なんか教えたくないのがフツーです。
これイジワルでもなんでもないです。見ず知らずの人が大挙してやってきて場を汚されるくらいなら黙ってるってものです。
なのでああいったアプリはあんまりアテになんない気がするんですよねえ。
書籍を買ってみる
けっこうおススメです、
空撮になっていたり地図とセットになっているものが特におすすめです。
アクセス方法や駐車場、トイレの場所なども記載されているためです。
釣り場は状況によって変わってくるので、なるべく発行が新しいものを選ぶのがベターです。
メジャーなポイントなので人が多く混雑しているかもしれませんが、逆に初心者には安心ポイントだと思ってください。
まとめ
以上、おおざっぱではありますが、傾向をまとめてみました。
一番のオススメは海釣り公園です、初心者ならこれが間違いないです。
管理人がいる場所ならよりオススメです。
あとは釣具屋さんで相談するのもかなり良い方法です。
とくに釣り場近くでエサをメインに取り扱っているお店は地元の情報に詳しい場合が多いですね。
初心者の方はまず、安全かどうか、足場が良いかどうかを基準にされるのも良いかと思います。
せっかくの休日に魚釣りに行って、ケガしたらつまんないですからね。
それでは皆様が良い場所に出会えますように。