ないものねだり

アルバイト2連勤目。同期に、羨ましいくらい出来上がった女の子がいる。
自分には無いものを持っている。
自分には出来ないことが出来る。
彼女の一挙一動が私の中のどうしようも無い感情を掻き立てるのです。
悔しくて、歯がゆくて、でも太刀打ち出来ないほど「強い」その女の子と一緒にいると、押しつぶされそうなほど劣等感を感じてしまう、嫌でもね。
いい子だから、悪気はないから、余計自分には真似出来ないような部分ばかりに目がいく。
周りの人は、みんな彼女が好きだ。
彼女も、いつも幸せそうだ。
いいなぁ。
ないものねだりだと分かっていても、劣等感に苛まれそうになっても、彼女にはなれないので。

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