学会観光〜松島編〜
松島の歴史
松島は平安時代から歌枕の地として知られ、中世には円福寺・雄島を中心に霊場として栄えてきました。
江戸時代になると、安芸の宮島、丹後の天橋立とともに日本三景の一つに数えられ、国内有数の景勝地として認められました。
松尾芭蕉の『おくの細道』によって全国に紹介されてからは、文人墨客を中心に多くの人々が訪れることとなり、遊覧の地として栄えました。
戦後、文化財保護法が施行されると、松島は「わが国の国土美として欠くことのできないものであって」、「風致景観の優秀なもの」の中で価値が特に高いものとして、昭和27年に特別名勝に指定されました。日本三景として、京都の「天橋立」、広島の「宮島」、そして、宮城の「松島」が挙げられる。
松島の逸話
「松島や ああ松島や 松島や」
風景のあまりの美しさに句を詠めなかったということを表す有名な句ですが、松尾芭蕉のものではないようです。
松島への行き方(電車)
・仙台駅から松島海岸駅までは仙石線利用 (石巻行・松島海岸行・高城町行)で約40分
・東北本線利用( 松島・小牛田・一関行)で約25分 松島駅下車 観光中心部迄徒歩20分
松島の見どころ
松島湾
日本三景の一つ。丘陵が沈下し、海水が流れ込み頂上部分が島となりました。松島湾には260余りの島々があり、牡蠣の養殖が盛んに行われています。大型遊覧船に乗り、約1時間かけて湾内を1周するのが主流の楽しみ方。
乗り場までは最寄りのJR松島海岸駅から徒歩約7分と、アクセスも抜群です。
瑞巌寺
瑞巌寺は、仙台藩伊達家の菩提寺です。平安時代に慈覚⼤師(じかくだいし)によって創建され、江⼾時代、伊達政宗が約5年の歳⽉をかけて再建した菩提寺です。関ヶ原の戦い後、仙台に治府を定めた伊達政宗公は、仙台城の築城と併せて、領民の精神的拠り所とするため盛んに神社仏閣の造営を行いました。中でも戦国時代を経て衰退していた円福寺の復興には特に力を注いでおり、事業開始にあたり自ら縄張りを行い、平安の昔から「浄土の地」とみなされてきた紀州熊野に用材を求め、畿内から名工130名を招き寄せる等、政宗公の意気込みが感じられます。本堂では煌びやかな襖絵をはじめ、政宗と仙台藩2代藩主・伊達忠宗の位牌が安置された仏間を⾒ることができます。
円通院(えんつういん)」
瑞巌寺に隣接している。臨済宗妙心寺派の寺院であり、政宗公の摘孫である伊達光宗(みつむね)の菩提寺でもあります。杉林と苔に囲まれた境内には、光宗公の霊廟である「三慧殿(さんけいでん)」や美しい庭やバラ園があり、松島を代表する紅葉の名所としても有名です。また境内には「縁結び観音」があり、老若男女問わず良縁を求める人々が足を運びます。
「松島四大観」(まつしましだいかん)
松島四大観は江戸時代末期に仙台藩の儒学者舟山萬年によって選定された、松島湾内4か所の展望地点(東松島市大高森の壮観、松島町扇谷の幽観・富山の麗観、七ヶ浜町多聞山の偉観)のことです。
松島のグルメ
牡蠣
笹かまぼこ