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震災の痕跡を訪ねて~阪急

久しぶりの投稿になってしまった。今日はご存じ阪神淡路大震災から26年の日。そういえば阪急電車にもいくつか痕跡を残してたなぁと思って記したい。

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宝塚駅1,2番線(阪急だと号線を使うことが多いが)のホームにしっかりと痕跡が残っている。揺れでヒビが入ったのちに修復されたものの今もずれたままである。宝塚駅は宝塚(本)線と今津線の終着駅で日中は4番線を宝塚線、3番線を今津線が使用し、1,2番線は閉鎖されているが、朝夕の時間帯は1,2番線も開放され、今津線の電車が入線している為、もしその時間に利用することがあったらホームを注意してみてみよう。ホームの西側にこの痕跡を見ることができる。

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写真真ん中の白い建物はかつての神戸三宮駅の駅舎であり神戸阪急ビル東館である。震災以前は立派な駅舎があり、阪急百貨店が入っていたが震災で随所に亀裂ができた為、解体され、写真のような仮の建物になった。長らくそのままであったが震災前のかつての建物を模した建物に建て替えられることになり、今年中に竣工の予定である。この震災前のかつての建物は映画火垂るの墓の冒頭に出てくる。幽霊の清太と節子が乗り込んだ電車が中から出てくるあの建物だ。

震災から四半世紀以上経ち、神戸三宮駅ビルの如く消えゆく痕跡もある。同じく阪急の今津線の今津駅や伊丹線の伊丹駅も震災後に再建された駅舎だ。痕跡が消えゆくのは鉄道に限らず町も建物も、そして人々の記憶も、なのかもしれない。大事なのは節目節目に思い出すことだろう。

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△震災で大きく倒壊したのち、3年後に再建された伊丹駅の入口。



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