コルチャックと子どもたちとわたし
たのしいことも 悲しいことも みんな一緒にまぜちゃおう
悔しいことも 心配事も みんなで解決しちゃおう
ホームは みんなのおうち あしたは必ず 来るよ
地球はみんなの ふるさとだから みんなともだち
------------(Dr.コルチャックと子どもたち『ホームのうた』)
おもしろかった。
おもしろかったという感想もどうかと思うけど、おもしろかった。
世界中が沈んでる中、自粛ムードの中(自粛ムードだから公演が出来ないかもという話ではないけど)決行したお芝居。現状と過去にあった悲惨出来事へのリンク、新型インフルエンザのこと、たくさんの子役が出ていることがリスキーであることも(BSPの支柱が足りなくなったことも)、幸か不幸か、不幸中の幸いか、この現実すら演出なんじゃないかっていうくらい、何もかもが重なってみえている。芝居の起源は祭祀でもあるから※諸説あり。そういう要素を鑑みても公演することへの意味と意義。
ぼんやりと「酷い迫害があった」という教科書以下の知識しかなくて、知るのが怖くて不勉強なのだけど、この無知がいつかまた同じ悲劇を繰り返す一端になるのかなと思うと更に怖いのと同時に、どうせ個人の力で何も出来ないしってなるし。でも、まぁ、選挙には行こう…。
大塚さんのええ声でナレーションが入るけど外の出来事がほとんど舞台上で描かれてないから('戦争の悲惨'が視覚的にあまり入ってこない)、これを見てる子どもたちも演じてる子どもたちも、わたしも、あんまり実感がわいてないんじゃないかなって思った。でもそれが妙にリアルで、外で怖いことが起こってる漠然とした不安と同時にあたたかい家(劇場)の中という妙な緊張感が漂う体験はやっぱり生のお芝居を観に行ってよかったなとおもう。(これは自戒)
もちろん現実の子供たちは飢えと寒さに苦しんでいるから漠然とじゃなくて具体的な不安があっただろうけど、それを感じさせないように奔走したコルチャック先生の愛の話だったような。
それにしても、新くんと岡くんがかなり良かったな〜。びっくりしたした。あと直也くん。Bキャスも楽しみだ〜。