好きを仕事にする「一人言」28
私の仕事は介護職です。
このご時世でも人手不足の仕事です(笑)
正直給料は安いし身体はキツイ。
けど私はこの仕事が大好きです。
そもそも自分にはできないと思っていました。
ただの社会復帰の予行練習ぐらいの気持ちで学校に通い資格を取りました。
その頃ウツの症状が良くなかった私にとって一人で電車に乗って、1日勉強して帰宅する生活はキツかったし怖かったです。
初めての職場は有料老人ホーム。
勤めた1年半のうち最初の1年は、できないことが悔しくて情けなくて泣いてばかりいました。
けど初めて排泄介助させていただいた方のおかげで頑張ることができました。
その方は排泄介助の度に「痛い痛い」と怒る方だったらしく、リーダーいわく「この人ができるようになれば誰でもできるようになる」というような気難しい方でした。
ある日いつも通りその方の排泄介助に入り、いつも通り「痛い思いさせてすみません」と言うと、その方に「誰だって初めからうまくできやしねぇよ。練習してうまくなればいいんだよ」と言われました。
ビックリしたけどよくよく考えたらその方は私に一度も「痛い」と言わなかったことに気づきました。
気難しいと言われてた方がすごく優しい方だと気づいて「この方のために上手になりたい。ならなきゃいけない」と思い、同時にその方が大好きになりました。
しばらくすると話しかけると笑顔で返してくれるようになり、いろんなお話しを聞けるようになり…教えられることが多かったです。
もう亡くなってしまいましたが今でも私の中でその方に教えていただいたことは生きています。
他にもたくさんの方に教えていただいたことで私は今もこの仕事ができています。
現在は病院でナースさんの助手として患者さんの介助をしています。
ほとんどが高齢で認知の方ばかりです。
けど私は患者さんが大好きでくだらない話しをして一緒に笑ってる時が1番癒されます。
私にとってこの仕事は両親にできなかった恩返しみたいな感じです。
毎日ありがとうという気持ちで仕事をしています。
昨日はバタバタしてる私に手招きしてる患者さんがいたので行ったら、「疲れるだろうから甘いモノ食べな」とあまり動かない手で包みを開けて飴を口に入れてくれました。
え?って思うかもしれないけど、私はその気持ちが嬉しかったので「ありがとー」とそのままパクッと頂きました。
これが私が仕事を頑張れる瞬間です。
患者さんもナースさんも皆さんが応援してくれます。
身体はキツいけど明日も頑張ろうと思います。
やりがい搾取とか言われる職種ですしオススメはしませんが、感謝される仕事ってなかなか嬉しいですよ。
長文、駄文失礼しました。