3タイプのリーダー



おはようございます!

 

さて。
今日は『全員参加をデザインする』というテーマでお話ししたいと思います。
リーダーの立ち振舞いについての話です。


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▼ 「線路」敷くか、

「ガードレール」を作るか?
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「『リーダー』というものを、こういう風に捉えておくといいよ」的な話をしたいと思います。


まず、リーダーには3つのタイプが存在します。

①待ち合わせ場所になるリーダー
②線路を敷くリーダー
③ガードレールを作るリーダー  

 
芸能人で例えると・・・

①は極楽とんぼの山本さんみたいな人のことです。
優秀で、個性の強い者同士だと、ついついぶつかっちゃうのですが、山本さんを真ん中に置く(祀る)ことで、才能や個性の矢印が山本さんに向かい、無駄な削り合いが生まれず上手くまわります。


ロンブーの淳さんも、ココリコ遠藤さんと二人だったら方向性の違いが生まれたりすることもあるかもしれないけれど、ココリコ遠藤さんとの共通項である「山本さんを面白がる」で繋がると衝突が起きない。

待ち合わせ場所になるリーダーというのは才能で、「応援シロ・個性・華・優しさ・信念」なんかを備えている人たちが、それに該当します。

今日の話はどっちかというと、①ではなくて、「②線路を敷くリーダー」と「③ガードレールを作るリーダー」の話。

この二つを混同させちゃいけません。
 

「リーダーがいたら自由が無くなってみんなの個性が尊重されないじゃないか!」という人がイメージしているリーダーは、おそらく「②線路を敷くリーダー」のことでしょう。

多くのチーム(企業)のリーダーが②なので、そうイメージしてしまうのも無理ありません。
学校の先生も、まだまだ②が多い印象です。


たしかに、走る場所を決められてしまうと(やることを決められてしまう)と、「自律」でも「自立」でも何でもありません。
ただの「労働」です。

おっしゃるとおり、これでは「自由」はありません。

 
 
僕が「チームにはリーダーが必要だ」と言っているリーダーは、それではなく、「③ガードレールを作るリーダー」です。

これはBBQ型のサービスを提供するリーダー(あるいは現場スタッフ)の基本姿勢でもあります。

③がやらなきゃいけないことは、おおよその方向を示すことであり、「道幅を決めること」です。

「ここから外れると、皆がバラバラになるし、崖から落ちちゃうので、この幅の中で自由にやってください」という。

 
「サーキットは作るけど、そこをどう走るかは任せる」といったところでしょうか。
サーキットが無いと、ドライバーや技術屋の試行錯誤を向ける先が定まらないんですね。


「このスピードでカーブに入った方がいいんじゃね?」や、「リアウイングをもうチョイ立てて、風の力で車体を地面に押しつけた方がいいんじゃね?」という試行錯誤(コミュニケーション)は、サーキットがあるから生まれるわけで、「皆さん、好きな車を作って、好きな道を走ってくださーい」ではその会話は生まれない。

どのように設計すれば、同時多発的に建設的な会話が生まれるのか?
それを考えるのが③の仕事です。


なので、「リーダーがいる」ということと、「自分達のことは自分達で考える」は、③の場合においては相反関係にはありません。

「リーダーはいるけど、自分達で考えて動くが」は③のコミュニティーにおいては全然ありえます。

よく社内では「完全な丸投げをするな。それだと何も始まらないぞ」という話をしますが、それをもうちょい分解すると、

たとえば、メニューの表紙を作るときは、まずはコッチでAパターンとBパターンを作ってしまう。

そして、「AとB、どっちがいいっすかね?」と皆に聞く。
全員に聞いて、最後は多数決ではなく、リーダーが決める。

これだとプロジェクトは前に進みますし、皆も参加できるし、「なるほど。こういう時はアッチが選ばれるんだな」と勉強し、成長する。

これを「絵本の表紙を作りたいです。みんなアイデアくださーい」としてしまうと、試行錯誤の矢印が分散するので、来来来世まで何も決まらない。

 
くれぐれもこれは、「②線路を敷くリーダー」がダメで、「③ガードレールを作るリーダー」が素晴らしい…という話ではありません。

「コミュニティーによって求められるリーダーが違う」という話と、「みんなで作るBBQ型であろうと、リーダーは必要だよ」という話で〜した。(^^)

今日もありがとう!

じゃ

またね。


阿部

#阿部の業連
https://avenogyo-ren.blogspot.com/

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