サステナブルの本質
おはようございます。
さて。
今日は『こんなところで差か出てくるサステナブル』というテーマでお話ししたいと思います。
エンタメを軸に話しますが、全員に関係のある話です。
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▼ サステナブルはパフォーマンスなのか?
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「サステナブル」あるいは「サステナビリティー」という言葉を普通に耳にするようになりました。
「持続可能な」とか「持続可能性」という意味ですが、要するに「お前の活動は、地球環境を考えた活動なのか?」みたいなことを問われているわけですね。
企業が大きくなればなるほど(目立てば目立つほど)「地球環境を考えているのか?」という矢印が向きます。
「サステナブル」は現代を生きる上での「たしなみ」のようにやっているわけですが、まだ、どこか「外向けのパフォーマンスでしょ?」と思っている方が少なくありません。
今日は「いやいや、外向けのパフォーマンスでも何でもなくて、“自分達の為にも”向きあった方がいいっすよ」というお話です。
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▼ キミの成功は何に貢献するのか?
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ところで、皆さんには「競合」と呼ばれる競争相手がいらっしゃると思うのですが、自分と競合の明確な違いを3秒以内に答えられますか?
「他所よりも安い?」
「他所よりも美味しい?」
「他所よりも面白い?」
【安さ勝負】だと世界一の企業に勝ち目はないハズで、【クオリティー勝負】は正直、「どっこいどっこい」といったところではないでしょうか?
お客さんの好みの問題も大きいので、「他所よりもウチの方が…」と胸を張って言うのは、なかなか難しい。
僕も同じです。
ただ一つ、強く決めていることがあります。
それは……
「社会的意義があるか否か?」
です。
縦軸に「面白い(美味しい)/面白くない(美味しくない)(上に行けば行くほど面白い)」を引いて、
横軸に「社会的意義がある/ない(右に行けば行くほど、ある)」を引いた4象限で、
僕がいつも手を打つのは【右上】です。
「社会的意義がない&面白い」には目をくれません。
僕がコロナ過でビュフェを再開して成功することが、
僕が経営を黒字化させ、『飲食業』として成功することが、
僕が新たな施策を講じて成功することが、
その後の料理人・経営者の選択肢となり、救いとなることが重要です。
企業と同じように、今、料理人・経営者にも、「お前の活動は、飲食業界の未来を考えた活動なのか?」ということを問われています。
全員に当てはまる言い方に変えると、「キミの成功は何に貢献するのか?」です。
耳の痛い話しかもしれませんが、その時の答えが「自分の人生」になっている料理人・経営者がほとんどです。
「そりゃそうだろ!自分の生活を守らないことには、どうにもならんだろ!」というご意見はごもっともで、まずは自分の生活を死守しなきゃいけません。
が……その言い分を押し通せる時代では無くなってきています。
(どの業界でもそうですが)料理の世界は、料理の世界で独立して成り立っているわけではありません。
緊急事態宣言が出れば食いっぱぐれますし、
少子高齢化が加速すればお客さんは減りますし、
どこまでいっても可処分時間の奪い合いですから、何かが盛り上がれば、何かが盛り下がります。
こと日本の飲食産業においては、「20年前と同じようにはいかない」という問題を抱えていて、とくに、仕事を選べる立場(業界のトップランナー)はその問題意識を強く持っています。
「なんとかしなくちゃいけない」と。
皆、自分の業界を愛しているんですね。
コロナ過で店を再開する時も、
感染予防を限界まで排除したビュッフェを作る時も、
今だと、ホテルラウンジ作りもそう。
僕は「面白いモノを作る」は大前提として、今、この業界が抱えている問題から向き合い、その解決方法を、社内の皆様に提案します。
もちろん最初は皆「ん?」です(笑)
「コロナ前までやってた、我慢しない楽しいビュッフェを作るっ!」って提案した時も、
「ホテル朝食におけるVIP席を作る!」って提案した時も、
最初は皆さん「ん?」となります。
ただ、それらのアクションが、自分達の生活だけに貢献するものではなく、業界の(会社の)未来に貢献するものだと御理解いただけた瞬間に、そこに「業界の才能」が集まります。
そして、マンパワーで、一気にクオリティーがハネ上がる。
「社会的意義の有無に才能が集まっている」としないと説明がつかないと思いませんか?
冒頭申し上げましたが、これは、全員に関係のある話です。
あらゆる業界、あらゆる勝負事において、最後の最後で勝敗を決定づけるものは「人」です。
つまり、僕らは自分達のチームを、「才能が集まってくるチーム(プラットフォーム)」にしておかなくちゃいけない。
その時、必ず、『社会的意義』が絡んできます。
「キミの成功は何に貢献するのか?」です。
忘れないように、おでこに刺青を入れておいてください。
今日もありがとう!
じゃ
またね!
阿部