『結局、成長するには・・・』

おはようございます!


さて。


今日は、『手っ取り早く成長する方法』というテーマで、お話ししたいと思います。

テーマではこんなこと言ってますが、なんやかんやで地道な内容です。


若手(10代〜20代)の皆様もほんのり聞いておいてください。


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▼ その「気づき」を生んだのは…
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先日、社内での集合会議(みたいなやつ)がありまして、そこで若手店長に相談されました。

#全国から東京に集まるやつ


内容は、店長さんの務めるホテルで「オンラインショップを立ち上げて、レストランで提供している『地元のお米』や、『お漬物』を販売して、販路を拡大したい。」といった内容。

何ならもうすでにECサイトの調整に入っていて、「まもなくスタートできます!」という状態まで持ってきていたみたいです。


それを受けて、「スタートさせるのは、ちょっと待った方がいいかも。。。」と言う阿部。

これには理由がありまして……  その時点でそのECサイトの商品棚に並べられる「商品」はまだ2~3つしかなくて、「ちょっとしか商品がない店の宣伝」にスタッフさんの労力(時間)を割いてしまうのはチョット勿体ない。

(※ここから、チョットだけ複雑な話になりますが、頑張ってついてきてください)


その店長さんが『ECサイト』に出そうとしていた「商品」は、現在、『その商品の販売元』がすでに公式オンラインショップで販売しています。

#そりゃそうですよね

#米は米屋

#漬物は漬物屋


それならわざわざ同じものを高く販売するより、ホテルのサイトに公式オンラインショップのリンクを張り付けて、そっちに誘導した方がいい。

そうすれば、お米屋さんはそのホテルを宣伝した方がお米屋さんの売上に繋がるし、ホテルの朝食で食べたお漬物が美味しければ、「このお漬物、どこで買えるの?」となり、観光がてら直接行って頂いてもいいし、何ならその場で直接オンラインショップを紹介して、その場で購入してもらってもいい。

#「オンラインのコノ商品が、朝食で提供してるやつです。」

#「もっかい食べます?」

#みたいな会話が生まれる


お漬物屋さんや、お米屋さんにとって、『このホテルが売れた方が自分たちの取り分が増える』ように設計した方がいい。

「販売は本家本元に任せて、僕たちは宣伝に全振りしましょう。」と伝えました。


そうすれば、そのお店にも僕たちのホテルのパンフレットを置いてくれたり、「あのホテルで食べれるよ~。」「あのホテルではこんな出し方してるよ~。」みたいな感じで実際に店主がお話してくれたりして、そのお店に訪れてくださった方が「おや? そんなホテルがあるのね」といった調子で「じゃあ今度来るときはそっちに泊まってみるわ」という可能性が作れる。


「2~3品の商品」を買ってもらう為に、あらたに宣伝コストをかけたりせず、むしろ「お取引先を紹介することで、自社の宣伝に繋がる」という流れの方が価値がある。

#勝たせることで 、勝つ


その若手店長さんには他にも……

「お店には、フロントエンド商品(集客装置となる商品)と、バックエンド商品(利益目的の商品)の二つを用意しておかないと、宣伝コストが無駄にかかってしまうよ」

と伝えました。

あとは「もしほんとにECサイトを立ち上げるなら、商品を最低4~5個用意して、お客さんが商品間を回遊する流れを生んだ方がいい」とも。


そこで、若手店長さんは「おお、なるほど!」となったわけですが………これってメチャクチャいいなぁと思うんです。

というのも、

この【気づき】を引っ張り出したのは、「よし!すぐにやろう!」と自分の判断で動いた若手店長さんで、彼が「いつでもスタートできます!」という状態まで持ってきていなかったら、この議論にはならなかった。


その店長さんが「指示待ち」の姿勢でいたら、一連の【気づき】を取りこぼしていた。

こういった展開を僕は「成功」と呼んでいるのですが、この類の成功を積み上げた総量が「チーム力(会社の力)」なのだと思います。

日頃から、「『ミス』は全く問題ない。『遅い』は大問題だ。」と言っておくことが大切ですね。

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▼ 出世が遅い日本
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さて。

話の途中ですが、ここで少し面白いデータを共有させていただきます。

リクルートワークス研究所が調査した「各国の昇進年齢(平均)」です。

▼各国の「課長昇進」の平均年齢は以下のとおり↓

中国=28.5歳

インド=29.2歳

タイ=30歳

日本=38.6歳

▼そして、「部長昇進」の平均年齢がこんな感じ↓

中国=29.8歳

インド=29.8歳

タイ=32歳

日本=44歳


……これは2014年の数字なので、今は、もうちょっと違うと思うのですが、とにもかくにも、日本って「役職」に就くのがブッチぎりで遅いんです。

決定権を持たせてもらえるのが、ブッチギリで遅い。

日本人は、じっくりコトコトと「たしかな知識」を得てから偉くなります。

おかげで「ミスが減る」というメリットはありますが、同時に、ミスから学ぶ機会も減ります。

「気づきが減る」というデメリットが生まれるわけですね。


コロナ過を経験した社会人の方々は皆さん心当たりがあると思いますが、あれだけ毎日ゲームチェンジがおこれてしまい、秒速で現場対応していかなきゃいけない世界線では、「ミスの少なさ」よりも、「気づきの少なさ」の方が致命的です。

時代と真面目に向き合う度、

コロナと真面目に向き合う度、

いつも、

時代やコロナから、「会社のカタチを抜本的に変えろ」と言われ続けた日々。


僕はそろそろ40歳を迎えるのですが、「ほんの少しの実績」と「自信」と「まもなく時代から必要とされなくなるかもしれない正解」を持ち合わせてしまっていて、すでにそこそこ頑固です(笑)。


44歳になったら、もっと頑固になっているかもしれません。

そうなってから偉くなった(決定権を持たせてもらった)ところで、もう遅い。

遅いんです。

多くの人は、もう変われないんです。


それなりに実績を残してきたミドル世代に「今どき、そんな広告、通用しないですよ」と言って、ムッとされちゃいます。

「弊社もコミュニティーを作るぞ〜!」と言って、集まってきた人達に対して商品のシェアの要求しかしない会社コミュニティーをよく見かけます。


会社は、若手に対して「自覚を持って働け」と言うだけじゃなく、「決定権」の受け渡しを「38.6歳」や「44歳」まで引っ張らずに、目先の損を被ってでも若手に決定権を与えていくことが求められているのだと思います。


ただ、やっぱり怖さもある。

知識が無い若手は、ウン百万円円、ウン千万円を平気で溶かすので。

それでも「決定権」を渡した方が良いのか?

規模感はいろいろあれど、『実際に手触り感をもって仕掛けた自分発のアクション』でないと、本当の意味での学びや気づきは得られないんだと思います。


▼最後に、このブログにいらっしゃる若手の皆様へ。

皆さんがこれまで「勉強」と呼んできたものは、ただの「暗記」です。

成熟社会では、そんなものは1ミリも通用しません。

火の怖さを知りたければ、とっとと火傷してください。


そして「なるべく早い段階で決定権がもらえる場所」に身をおいた方がいいかもしれません。


今日もありがとう!


じゃ

またね!!


阿部

#阿部の業連

https://avenogyo-ren.blogspot.com/


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