『想われ続ける仕組みつくり』
おはようございます。
さて。
今日は『想われ続ける仕組み作りの重要性』というテーマでお話ししたいと思います。
可処分所得、可処分時間、可処分精神…の次の次元の話です。
クリエイターさんや、サービス提供さんの活動の参考になると嬉しいです。
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▼ あらためて「フロービジネス」と
「ストックビジネス」について
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さて。
経営者や個人事業主の方も、このブログを読んで下さっているので、こんな話は釈迦に説法ですが、「僕のスタッフが面白く読める」がモットーのブログでもありますので、あらためて説明させていただきますが、ビジネスには「フロービジネス」と「ストックビジネス」があります。
「フロービジネス」とは、都度都度の取引で収入を上げているビジネスのことです。
「コンビニ」とか、「居酒屋」とか。
比較的すぐに利益は作れますが、お客さんと契約関係を結ぶわけではないので、継続的な利益は得られません。
一方「ストックビジネス」とは、会員を獲得することで継続的な利益を得るビジネスのことです。
「塾」とか「電気・ガス」といったアレです。「不動産賃貸業」もそうですね。
会員を獲得すれば収益は安定しますが、会員を獲得させるまでが大変です。
ブロガーさんやオンラインサロン運営者、ユーチューバー等のインフルエンサーと呼ばれる方々も、ココに入ってくると思いますが、そのほとんどの方が、ここに至るまでに爆死しています。
「ストックビジネス」とは言ったものの、獲得した会員が退会することもあるわけで、「会員を獲得すれば一生安泰」というものではありません。
なので、「ゼロor100」の議論ではなくて、「フロービジネス寄り」「ストックビジネス寄り」といった感じで、グラデーションで捉えた方がいいのかなぁと思っています。
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▼ 「作品」はストックビジネス寄り
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ところで、映画や漫画や絵本といった「作品」は、「フロービジネス」でしょうか?
それとも「ストックビジネス」でしょうか?
たとえば、漫画『ONE PIECE』の場合だと、新刊が出る都度買っていて、契約しているわけではないので一見すると「フロービジネス」ですが、
その際、「情報(ストーリー」を取得すると同時に、作品の「ファン」になっています。
少し複雑な話になりますが…、可処分精神(※サービスを利用していないのにも関わらず、そのサービスのことを想っている時間)の幾らかを『ONE PIECE』に支払い続けているわけですから、そう考えると作品は「ストックビジネス寄り」だと言えます。
事実、『ONE PIECE』のグッズが出たら買ってしまう理由は、「ONE PIECEのことを想っている時間」があったからで、たしかに「グッズ」で売上を作ってはいるのですが、ファンじゃなかったらグッズは買いません。
…チョットややこしいですよね(汗)。
「ウォーターサーバー」のビジネスモデルをイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。
サーバー(本体)自体は無料レンタルなので、そこでは売り上げは作れませんが、
そのサーバーに合う「ボトル(水)」は有料ですし、そのサーバーのメンテナンスも有料だったりします。
これで伝わったと思うのですが、サーバーが「ファン」で、ボトルやメンテナンスが「グッズ」です。
なので、ファンを生む作品というのは“書面で契約こそ結んでいないものの”「ストックビジネスより」なんですね。
ただ、
作品は「ストックビジネスより」であって、「ストックビジネス」ではありません。
サービス内容が見合わなければ解約があるように、当然、「ファン」にも解約があります。
タチが悪いことに「ファン」の場合は“書面で契約を結んでいない”ので、「今日から解約します」ということはなく、ジワジワとフェードアウトする形で解約していきます。
ここが最大の落とし穴で(多くの若手芸能人はココで躓く)、「ストックビジネス感覚で活動していたら、気がついたら、フロービジネスになっちゃってた」という事故に遭ってしまう。
売れて、テレビにたくさん出演できて、仕事も収入も増えたけど、気がついたらファンがいなくなっていたので、「出演し続ける」しか生きる道が残されていない……みたいな。
書面で契約を結んでいるストックビジネスでは「気がついたらフロービジネスになっちゃってた」はありえないのですが、「ファン」という“精神的な契約関係”だと、こういうことが起きてしまう。
なので、作品の作り手は、作品を作るのと同時に、作品を届けるのと同時に、「作品を想われ続ける仕組み」を作らねばなりません。
人々の発信が増えれば増えるほど、可処分精神争奪戦は激化し、作品の「フロービジネス化」が加速するので、「想われ続ける仕組み作り」は必須です。
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▼ キーワードは「想われ続ける仕組み」
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冒頭でもありましたが、インフルエンサーとして活動している方にも同じことが言えると思います。
情報発信している時以外も、お客様から想っていただくことが大切で、想ってもらう競争が激化するので、作品と同じように「想われ続ける仕組み作り」がカギとなってくる。
とにもかくにも「仕組み」なんです。
ちなみに「厄除けのお札を置く場所」の決まりってご存知ですか?
答えは……
「頭より高い場所」
「人通りの少ない場所」
「清潔な場所」
です。
家が二階建てならば、一階はN Gです。家主が二階に上がった時に、お札の位置が家主の頭よりも下になるからです。
神棚をわざわざ買わないとしたら、そんな条件を満たす場所なんて「寝室」ぐらいしかないじゃないですか?
「寝室」は毎日行く場所であり、1日で、もっとも長い時間を過ごす場所です。
普通に生活していれば、自動的に目に入ってきて、想うように仕組み化されています。
こういった感じで作品内に「想われ続ける仕組み」を練り込んでおかないと、作品はストックビジネスとしての寿命を迎えてしまうんです。
日本映画界だと2019年が興業収入歴代トップなのですが、2019年に公開されたヒット映画を何本言えます?
今日は「想われ続ける仕組みを作ることが大事だよねぇ〜」という話をさせていただきました。
今日もありがとう!
じゃ
またね!
阿部
#https://avenogyo-ren.blogspot.com/