『お金の使う先を決める』事の重要性
おはようございます。
さて。
今日は『生活圏を再設計する』というテーマでお話ししたいと思います。
これまでの考えを整理するような回です。
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▼ 分からないものは分からない
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暇だったので、世界の国々(約200ヵ国)の出生率を調べてみたところ、日本の出生率は「1.36」で186位でした。
出生率というのは、女性1人が一生で出産する子供の平均数のこと。
1位はニジェール共和国(西アフリカの国)で、なんと「6.82」らしいので、今から荷物をまとめて、明日からはニジェールに住むことにします。
冗談はさておき、ニジェールはニジェールで、砂漠化や食料問題、貧困問題といった様々な抱えているので、「子供がたくさん生まれているから未来は明るいよねー」という話でもなさそうです。
現時点で僕が確実に分かっていることは、「ニジェールのコトはよく分からない」ということです。
ニジェールに限らず、僕は世界のほとんどの国に行ったことがないので、世界のことはよく分かりません。
たぶん、ほとんどの人がそうだと思います。
憶測がベースにある戦略ほど空虚なものはなくて、僕が世界を議論したところで、的外れもいいところです。
他方、日本国内にて“局地的に”分かっていることはあります。
日本の地方(町起こし)に関しては、「挨拶に行く順番を間違えると『そんな話、俺は聞いてない!』というクレーマーに豹変する確率が89%」というデータもとれています。
#「あたし、聞いてないけど…。」的な
僕みたいはアホ(処理能力が低い酔っ払い)は、そういった「明らかになっていること」だけに目を向けて、手を打っていけばいいのかなぁと思います。
身分相応の戦略とでもいいましょうか。
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▼ お金を使う場所を決める
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日本において、もう1つ確実に分かっていることは、「人口が爆増したから生活圏をビロンビロンに拡げたというのに、人口が激減している」です。
「10人の子を持つ女性と再婚することが決まったので、数十年ローンで超巨大な家を購入したのに、婚約破棄になっちゃった」みたいな感じです。
「一人暮らしの家にトイレが2つ」という非常事態です。
ここは確実に分かっていることで、そして、なんとかしなくちゃいけない問題です。
日本は今、拡げてしまった町を上手に畳む(コンパクトにしていく)ことが求められているわけですが、町を畳むことを求められた時代なんて、これまで誰も経験していないので、誰一人として「畳む技術」を持っていません。
様々な行政が今、あの手この手でコンパクトシティーを進めていますが、成功例は多くありません。
原因は以下の3つかなぁと思っています。
・引っ越しが面倒臭い
・行政の説明不足
・コンパクトにした時の旨味が想像できない(旨味が少ない)
「住めば都」とはよく言ったもんで、一度住み着いてしまうと、「あっちの方がいいよ」と言われても、「コッチはコッチで、それなりにやってますんで」と返してしまうのが人間で、
いつでも合理的な判断できるわけではありません。
限界集落を捨てきれず、なんとかしようと思っちゃうんです。
とはいえ、この問題を先延ばしにすると、死ぬのは僕らです。
人口が減ることが決定している以上、どこかで「まとまる(近所に住み合う)」必要があります。
どうすれば上手くまとまる(コンパクトにできる)かなぁと考えたところ、いっそのこと、「お金を落とす場所を決める」というのは1つあるなぁと思っています。
「お金は“稼ぎ方”よりも“使い方”が大事」とよく聞きますが(ホントにそう思う!)、「何に使うか?」をもう少し掘り下げて、「“どの地域の”何に使うか?」まで決めちゃった方がいいのかなぁと思っています。
そして、その地域というのは「近所(自分の商圏)」の方がいい。
たとえば、「Amazonで2000円で売られていた『ビジネス書』が、近所の本屋では2200円で売られている」
この場合、どっちで買った方が、自分の取り分が大きいか?
値段だけ見るとAmazonで買った方がお得だけれど、近所の本屋さんはウチの店にもチョコチョコ来てくれる(お金を落としてくれる)。
原価とかはこの際一旦無視して、この時、本屋さんがウチの店で2000円を落としてくれたら、実質、200円で『ビジネス書』が買えたことになって、価格でいうとAmazonの10分の1。
どう考えたって、値段が高い近所の本屋さんで買った方がお得です。
この辺の議論って、僕たち、あんまりやってなくないですか?
たとえば、お店のオーナーさんは、従業員さんに支払った給料の使い先(使う場所)を指定してないじゃないですか?
従業員の給料は、見込み客のサービスに使ってもらった方が(見込み客の懐をフカフカにした方が)、お店の売り上げが上がるのに。
でも、現実問題、給料の使い道を指定することなんてできない。
「給料は○○に使え!」なんて、とても言えない。
だったら、従業員さんがお金を落としたくなるサービス(お店)を、自分のお店の近くに作ればいい。
あるいは、誰かに作ってもらえばいい。
そうすれば、グルグルまわります。
…みたいなことって、頭では分かっていても、おそらく目の当たりにしないと(体験してみないと)入ってこないと思うんです。
理屈はおそらく間違っていなくて、あと足りないのは、「体験」です。
お金が戻ってくる体験ができる場所の創造なんて、民間や行政はやってくれないので、僕達自身でどうにかこうにかやってみるしかない。
現に、皆さんも近所の居酒屋さんとか、近所のパン屋さんとかを利用することもあると思うんですが、それを意識的にする。
自分で商売されている人は、『相互利用』みたいな事が起きているか、またどんな時に起きて、どんな時に起きないか。
会社勤めの方は、客観的に「あの近所のカフェの店員さん、二軒隣のパン屋さんよく利用してるけど、もしかしてあのカフェに卸してるのかな…。」みたいな視点で見てみると、いろんなデータが取れて面白いかもです。
実験を続ける中で明らかになってきたのは、「近所であろうと、理念が合わない店には行かない」ということです。
なので、生活圏の再設計は「理念」を待ち合わせ場所にした方がいい(理念を待ち合わせ場所にした方が近所にお金を落とし合う)のかも…というのが今のところの結論です。
日本に住む全日本人に関係のあるテーマだと思うので、まだまだ実験を続けて、都度都度共有していきたいと思います。
今日もありがとう!
じゃ
またね。
阿部
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