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「AEDは上半身を裸にし使って下さい…何かあれば『鈴木にそう指導された』と言って結構です」と私が断言する理由。

毎年の様に話題になるAEDに纏わる男女問題…前に投稿したツイートを整理しnoteに纏めて置こうと思います。(引用先を沢山挟みますが一々開かなくても良い様、なるべくそれについてこのnoteに書くので。内容は引用先と重複します。)

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AEDの女性リスクが話題なのでツリーに見解を纏めておきます。
#黒猫使いのAED考察
私は(僅かでも)受講を評価されその責任を負う事によりリターンを得れる仕事に就いているので『ただの残業』相当と割り切れるが、そうでない人にとっては『サビ残』レベルのハードルだと思うし金払え案件だと断言する。

まず写真の『上級救命』と言う資格について説明すると8時間の実技を含めた講習により一日で取得可能な物でしかないとは言っておきます。
#上級救命
そして『無いと出来ない行為が行える様になる凄い資格では無い』ので当然『受けなくても救命行為は出来る』この辺りは大前提。

他にも色々と資格は取得していますが、今回の記事の内容に関わる保有資格として『上級救命技能認定証』と『警備員指導教育責任者資格者証(1号・施設警備)』を挙げておきます。

勿論、上級救命の上位資格として『応急手当普及員』がある様に、救急救命や医療、警察公安…様々な資格や職業に就く方々がおり、中には私と違う意見を発信される方も居るとは思いますし、権威付けとしての効果が限定的である事は踏まえています。

それでも、自分が居合わせた時は勿論、そうで無い時に備えた指針を現場の人間に示せていなければ、責任を果たせない…そんな立場の人間が責任を問われる覚悟で断言している事は理解して頂けると嬉しく思います。

講習でも繰り返され意義でもある『救命行為が可能な限り速やかに行われる事』は『倒れた人の死亡率、そして後遺症の発生率』へ直結する点も伝えておきたい。
#AED
日本だと救急車の到着は『通報をしてから5分』が目安。だが『倒れてから5分』が結果を左右するケースは多い。

フォロワーさんにツリーの感想として頂いた引用で『救急車到着時間が近年伸びてしまっている事』を指摘して貰いましたので(5分は元々目安として述べただけですが)私も正確な所を調べ直しました。

当然、居合わせた人間によるAEDを含めた救命措置の重要度も上がります。

だが良くも悪くも多様性の世の中『命あっての物種』と言う『救命行為』の指針とされて来た当たり前の正しさに異を唱える人が増えて来たと言う事だろう。
#AED
相手と意思疎通している様な状況での話では無いのだ。可能なら平時に『行うか』『行わないか』考えておくべきだ。

きっと↑の様に【可能なら平時に『行うか』『行わないか』考えておくべきだ。】と発信する事を批難する人間は出るだろう。
#救命行為
それでも【救命行為のリスクを低く見積もり『誰もがすべき』と人にまで推奨する言説】には異を唱える。リスクを踏まえするか。しないか。

まず逃げ道として『偶然居合わせた一般人にとって救命行為は義務ではない』と断言します。
#救命行為
混同し易いワードとして『交通事故などの当事者』に発生する『救護義務』がある。また火事や高齢者や児童、障害者への虐待については第三者でも『通報義務』があります。

勿論↑は法的な義務の話。
#救命行為
つまり『救命行為をしなかった罪により逮捕され、刑事責任を問われる事はない』と言う事。逆に『救命行為をした事を訴えられる可能性はあるか?』についても書こうと思うが現状『民事裁判は起こせる』ので分けて理解して欲しい。

一言で『救命行為』と括ってしまうと中身を知らない人を中心に、混乱の元なので重要度の高い行為を挙げると。
#救命行為
・周囲の安全や状況の確認
・119番通報
・バイタルサインの確認
・心肺蘇生や人工呼吸等の処置
(↑にAEDを含む)
・救急隊への引き継ぎ 辺りです。

↑で並べましたが番号まで振らなかったのはあくまで順番に拘り過ぎるのが良く無い面もあるからです。
#救命行為
とは言え最初の2つ『周囲の安全や状況の確認』と『119番通報』は『救命行為をやると決めたなら不十分にしろ最優先、で可能なら必ずやる方のが正しい事』ですが。

・周囲の安全や状況の確認
は救命を行う人間自身を含めた安全の確保を意味します。
#救命行為
人が倒れたのをみたから…『車を運転しながらの人間が携帯を操作して通報』ではなく一人なら『路肩等に停める』のが先。『車道で人が倒れた』なら原則としては歩道などへ移動と。

・119番通報
が次にすべき事です。
#救命行為
と言うよりも『自分の安全を確保して通報が出来るだけで凄い』です。繋がればプロが電話で指示もしてくれます。圏外なら仕方ないですが、誰も通報をしないと救急隊は来ません、他の行為をした後、諦めて通報より有効です。

以前『公的機関への通報が罪に問われる場合はあるか?その条件は?』と言う趣旨のツイートもした事もありますが。
#通報
『過失や誤認などであっても通報自体は罪に問われず、故意に嘘を吐いた場合と、相手や警察への嫌がらせ等を目的とした場合が罪と成り得る』です。

なので通りがかりに倒れた人を見掛けた時に『安全を確保して通報』を行う事によるリスクは低めです。
#救命行為
むしろその後、他の『救命行為』を行った結果起きたトラブルに対し、法的に有利になる可能性だってあります。他の行為をする場合も通話状態のままが理想です。

さていよいよ、女性リスク含めて多くの考えや誤解などがあり議論が白熱している。
#救命行為
・バイタルサインの確認
・心肺蘇生や人工呼吸等の処置
(↑にAEDを含む)ですが、単純に『上が先とは限りません』まぁ普通はバイタルサインの確認を軽くでも先にしたい訳ですが…。

・バイタルサインの確認
要するに意識の有無に加え、脈拍や呼吸などが『正常である』かを確認する事です。
#救命行為
『ない』や『解らない』は勿論ですが『ある』だけでは不十分(AED等の活用が有用な場合も有り得る)だったりします。勿論、こんな事は中々判断付きません。

AEDは年々機能改善されますし、正しく管理されていれば、ある程度の期間でよりよい物へと交換されます。
#AED
今では『素肌に電極を貼り付けて起動』をすれば『電気ショックが必要かどうか』の判断や『心電図などの記録』を自動で行いつつ、音声指示を出す物が殆どの筈です。

誤解されている事も多いですが『AEDは心臓が完全に停止したら使う物ではない』です。
#救命行為
A自動体外式除細動器との名称が示す通り、正確には『心室細動』と言う状態に対して電気ショックを与える為の機器なのです。判断は難しいので心停止でも装着や起動は妥当です。

次にAEDを使用する際に…躊躇しやすい事柄をいくつか書いておきます。
#AED
勿論、私の知る限り現時点での正解であり、日々進化するAED自体の機能で解消されつつある部分もあるかも知れません。まずペースメーカーを埋め込んでいる人や妊婦にAEDを使用して良いかですが…。

↑の場合悪影響が無いとまで言いませんが、救命行為の観点で言えば『使う』のが正解です。
#AED
出産直前のレアケースでも無ければ母体を蘇生出来なければ胎児も無理ですし、ペースメーカーは壊れるでしょうが破裂などの可能性は極小…つまりAEDの判断で電気ショックは妥当。

胸部の体毛が多い場合や塗料や水等で濡れている場合、アクセサリーが取れなかったり、入れ墨がある場合、そして服や下着はどこまで脱がすべきか。
#AED
この辺りは配慮の不足を糾弾されるリスクを負ってまで『救命行為』をするかに直結しますが…それぞれ書いておきましょう。

↑の要素は全て『AEDの活用と言う観点』だけなら電極パッドの間に掛かる部分とその周りから『可能な限り排除』する事が望ましいとは言えます。
#AED
特に水や塗料は救助側を含めて漏電や引火等をする可能性もあるので、安全確保の観点からも拭き取るべきです。

体毛…主に胸毛ですね、日本人だと男性でも薄めの方が多そうですが、肌にパッドが殆ど触れられないレベルなら剃るなり切るしかないです。
#AED
AEDが入っていたケースや設置場所の付近にハサミやカミソリが無いか探してみましょう。

アクセサリーですが簡単に外せるなら外して下さい…ただ高価な品等を中心に『窃盗』の疑いを掛けられる懸念が出ます。
#救命行為
とりあえず自分のポケットに入れて忘れ、相手の蘇生後に思い出した…なんて状況は防ぎたいのでそのままにするか、堂々と現場に置いとく方がマシかも知れません。

逆にボディーピアスや鍵が掛かって取れないアクセサリー、入れ墨の場合。
#AED
甲冑みたいに胴体全部金属で覆われてるなら諦めて良いと思いますが、コイン程度の小さい物なら無視して上から貼るか、多少ズラした位置にパッドを貼りましょう。救助者ではなく、要救助者側が負う火傷等のリスクは仕方ないです。

他の要素の排除方針を参考にすれば物議となっている服を脱がす脱がさないが女性リスクとまで呼ばれるのも仕方ないと解るかと思います。
#AED
物理的に脱がせるのであれば少なくとも上は全部、服をはだけさせる事は望まれます。駄目ならしない事を検討するのも妥当なレベル。

単純にAEDの電極パッドを貼るだけなら最低限その部分のみズラせば機能する可能性はあります。
#AED
そして素材次第では服の上からでも電気ショックを与えて蘇生する可能性はあるかも知れません。でも『救命』可能性ではなく『配慮』の観点を優先した妥協案でしか無いです。

アクセサリー等もそうですが、どれだけこの世に種類があるかも知れない服を挟んでAEDが機能するのかなんてどんなメーカーも試験しきれません。
#AED
電気ショックは届いても、そもそもバイタルサインの計測を間違って、すべきでは無いのにゴーサインを出すかも知れません。

技術や判断にどれだけの自身があるのか知らないが、医者を始めとした専門家の中にも『救命可能性より蘇生後に対する配慮』を優先した答えでもって『服や下着はズラせば済む』と言った複雑な注文を付ける人はいる。
#AED
下手すりゃ数ある救命協会の一部でもそうかも知れない。

でも『その配慮した妥協策を選んだ結果』で実は救えたかも知れない命が助からなかったとしたら。
#AED
せっかく人の生命を救おうとした行為が全くの徒労に終わってしまう事に納得出来るかなと言う話。私なら納得出来ないと思うので、男女問わず救命の際は上は全部剥ぎます。

上半身の服を剥ぐ理由として。
#救命行為
気道確保や胸部圧迫法を行い易くする目的も挙げられます。全力で5分超行った場合、された方の肋骨、下手するとしている方の指の骨が折れたりもします。偶然、着ていた服が丁度よいクッションに?…ナンセンスなのが解りませんか?

義務として負う立場、また部下に指示を出す立場の人間として『断り無く身体を見られたくない』と言う方の感情まで否定はしないけど。
#AED
ただその感情は『死んだり後遺症が残っても触らないで欲しい』そして『死ぬよりマシなので家から出ない』辺りで自己解決して貰うのが筋だと考えています。

かなり強い物言いですが、あまり異論を挟む余地があるとは考えていません、十分な余裕物資、訓練された人員と試行回数等が確保された上でのベストが他にあるとしても、救急救命の場で居合わせた人間が行う事にベター以上を要求するのは害悪だと迄思いますので。

そして、ツリーやAED含めた救命行為の現状とは分岐しますが、『命が大切だと言うのならやはり救命行為に対しての報奨金は何らかの形で出すべき』と言う提言をします。

額は大きい方が良いと思いますが『結果に関わらず救急隊に引き継ぐまでの救命行為をした人へ後日、一万円や税控除』程度でも大きく違うと思いますし、別の形で報酬が支払われ義務やそれに準じた物を負うプロに対しても支払われれば尚よいですが、一般人に対してだけ払う制度だとしても、支払いをする国や自治体、施設などからすれば、出費を抑えるためにプロの配置人員を増やそう…そうした事に繋がっていくのでは無いかと思います。


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