【レビュー】Plastic Tree『痣花』
2020年3月のフルアルバム『十色定理』以来なので、3年ぶりの新曲。
"あざばな" と読むそうです。待ったぜプラトゥリ。
ざっくり斜め聴きした限りだと、『ギターソロとか歌詞の言い回しとか静脈っぽい、けどちゃんと新曲してる』という印象でした。
この一文だけだとなんだか変わり映えしないみたいな文句のようですが、Plastic Treeはこういうところがまた良いんです。(チャレンジングな楽曲も勿論好きです)
例えば、シティーハンターにおけるGet Wildがそんな感じでしょうか。
「カツ丼屋でカツ丼を頼み、おいしいカツ丼が出てくる」
とはいったもので、安心してその流れを楽しめるありがたさを感じます。
Plastic Treeはもう少しあっさり目な料理かなと思いますが……w
ええと、話を戻しましょうね。
たとえ話で脱線したままどっか行っちゃうのは悪い癖だと思ってます、はい……
冒頭で「静脈っぽい」と思った歌詞を紹介します。
作曲が長谷川正さん、作詞が有村竜太朗さんなのも静脈と同じですね。
『こゝろ』という表記も静脈の頃からだったような気がします。
あとはギターソロ。SAT(Super AKIRA Time)もどこか静脈を思い出すメロディーラインです。
静脈を引き合いに出しすぎたので併せて置いておきます。
Plastic Treeというバンドはヴィジュアル系という括りな印象があると思いますが、ポストロック好きにも刺さるのではないかなと思ってます。
今日日、音楽をジャンルだけで選り好みするような時代でもないでしょう。
プラは唯々美しいメロディーと歌詞が強みだと僕は思っています。
男性ながら、フロントマンでギターボーカルの有村竜太朗さんは本当に美しい方だと思います。間延びした口調も好き。
ちなみに、僕が人生で初めて『推し』という感情を認識したのがこのPlastic Treeというバンドなんですよね。
友人のバンドをちょくちょく観にいっていましたが、メジャーアーティストのライブはまだいったことがなかった所謂『音源ギャ男』の僕がライブバージンを捧げようと思い、捧げたくらいには『推し』です。
ちなみに、そのライブバージンは2015年に開催した男子限定ライブ『Boys Don't Cry』で散らしました。素敵な一夜だったと思います。
素敵な曲をありがとう。
いつまでも、枯れない木でいてください。
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