

いよいよ日付が変わって明日、2/21
我々AKANOBLUE主催のイベントが渋谷eggmanで開催される事となる。
このイベントを計画してから半年。
具体的な内容を詰める前から言えば去年の今頃から計画していた。
Ba.タイちゃん(ギタリストからのコンバート)の加入、新曲の制作、MV撮影。
僕個人で言えば就職。
タイちゃんには家族がいるし、アッキーは3つのバンドを掛け持ち。
サポートの西尾くんは自身の作曲の仕事を抱えながら全てのタスクをこなして来た。
部屋に貼ったA4の2024年でやる事は全て計画通り進めることが出来た。
これは間違いなく当たり前だが僕1人では出来なかった。
4人が目標や自分達に課したタスクをクリアし、環境を言い訳にせずやった結果だと思う。
2025年1月3日にMVを公開するまであっという間だった。
活動休止とかして、しっかり節目を作った方がイメージが良かったりするんだろうが、活動を休止していない以上その判断は出来なかった。
ここに来るまでに沢山のサポートメンバーと合わせ、本数こそ少ないながらライブを行い自分達を確かめ合いながら、今の4人が放つものはなんのか?
過去から引き連れて行くものはなんなのか?
捨てるべきものは何なのか?
真剣に打ち込んできた。
俺は器用貧乏だが誰かと何かをすると言うことに関して言えば、とても不器用なのでライブをしないと本当の自分達みたいなものがわからないのだ。
だからライブは止めなかった。
やれる機会があるならとにかくやりたかった。
無様に見えてもそんな側の部分に構ってなどいられなかった。
現在のメンバーに固まり、安定して活動が出来ると感じたのが去年の夏。
本格的にレコーディングを意識し始めた。
デジタルシングル3部作と銘打って
1/11には『夜明前線』が
2/8には『ドラマ』が配信され残すは1曲となった。
曲への想いはいつかここに書き記すとして、今回は出演してくれるバンドへの想いを感謝を込めて書きたいと思う。
我々の中で挑戦でもある3バンドだし、僕の個人的な話で言えば僕の過去を象徴する3バンドだ。
並大抵な想いじゃない。
このメンツでやる為に冗談じゃないくらいの月日がかかった。
それは、僕個人の人間力、AKANOBLUEとしての力がそのくらいの時間を要させたのだと思う。
少し長くなるかもしれないが、余す事なく書き記したい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【マシリト】
僕の中であまりにも大きな存在のバンドだ。
Gt/Vo.の印藤さんは僕がライブハウスで勤めさせてもらった時の上司であり、その道に誘ってくれた人である。
19そこそこの田舎者の僕に東京のライブハウス、しかもアンチノックと言うハードコアの聖地でもありバンドマンの尊いものが沢山詰まった場所を教えてくれたのが印藤さんだ。
未だに数えきれない程教わったものが自分のバンドマンとしての宝になっている。
一つエピソードを上げるとするなら、僕がかつてメロコアバンドをやっている時ブッキングの精算の際での話。
アンチノックの楽屋に貼られたBRAHMANやHawaiian6のパスを見て興奮していた僕に「お前はその感覚をずっと大事にしなさい」と言われた。
当時の僕は真意が何だかよくわかっていないがらも、とても大切なことを言われたのだという事だけは感じた。
アカノブルーを始めて色んな場所でライブをする度に楽屋にはられた有名無名問わず数多のバンドのパスを眺めながらその記憶を蘇らせていた。
未だにその言葉の真意はわからない。
確かめたこともない。
ただ一つだけ言えるのはバンドをやりたくてもやれなかった人達の声や、
志半ばで辞めていった者。
やり切ったバンドの想いがライブハウスには詰まっていると言うことだ。
その積み重なった上に僕らが立っていると言う事実だけがある。
日本のインディーズ戦国時代(2000年代頃のツアー年間200本が当たり前だった時代を僕はそう呼んでいる)で一際の個性を放ち、ジャンルレスなんて言葉が恥ずかしいくらいに、ボーダレスにマシリトのオリジナルの音楽で観る人を捩じ伏せて来たモンスターだ。
日本の歌謡曲をベースにメタリックなギターとパンキッシュなリズム隊で、時にノスタルジックでファンタジーで祈りのような、時に明日など見えない懺悔のような曲を奏でるバンドだ。
いつか一緒にやれたらと思ってから20年弱の時間が流れた。
何度も言うが印藤さんとは同じ11/12生まれだ。
おすすめの曲たくさんあるけど
今日はこれだ。
カラスノイローゼ/マシリト
https://youtu.be/6tSPYVgut7k?si=ysPzf1MAfYfWGh3M
【MUSHAxKUSHA】
高知が誇るモンスターバンドだ。
先にも言ったインディーズ戦国時代の象徴とも言えるバンドだと思っている。
マキシマムザホルモンを初め数々のバンドからリスペクトを受けているのも納得の圧倒的なライブパフォーマンスと替えの効き用がないオリジナリティを持ったバンドなのである。
世界で唯一の『蟲役者』といったパートが存在しており、ギターは4弦しか張られていない。
誰も真似ができないし、後にも先にも再現のしようもない。
オリジナルメンバーであるGt/Vo.の池さんのハスキーな歌とギターの弾き方に影響を受けた奴らを何人も知っている。
MUSHAxKUSHAも日本人特有の歌謡曲のメロディを生地にシンセやテルミン、外国人顔負けのリズムをスパイスにスリリングなサーカスのような、音楽に造詣がない一見さんが観てもハマれるギミックが盛りだくさんなバンドだ。
そしてその派手さの中に圧倒的な存在感とバンドの精神性を表す梅さんの歌詞とダンスが胸を熱くさせ、締め付けるのだ。
何回見ても色んな意味で意味がわからない。
梅さんの言葉一つ一つにピュアなモノを感じるのは僕だけじゃないと思う。
『お楽しみはこれからだ!』
と放たれた瞬間に本当に魂が解放されるような気分になる。
言葉の意味よりもずっとずっと高い水準で濾過された人間の本能に訴えかける存在があるのだと思う。
池さんにはメンバーがうまく見つからず随分相談に乗ってもらったし、励ましてもらった。
何より忘れられないのは、オリジナルメンバーが僕だけになって3ピースでもがいていたころ、新潟で梅さんのイベントに呼んでもらった。
不安な挑戦の中、決していいライブなどできなかった僕に梅さんは「おかえり」と言ってギャラを入れた封筒を渡して抱きしめてくれた。
その封筒は今でも取ってある。
死ぬほど泣いた。
そして今も思い出しながらウルウルきちゃっているwww
エモいとは絶対こういうことですよね?w
勿論おすすめは沢山あるがこれだ
メインテーマ/MUSHAxKUSHA
https://youtu.be/waB5lynPu84?si=0JbQ3ZuASlkTiIbd
【それでも尚、未来に媚びる】
メンバーチェンジや活動休止も経て、年末にメンバーが固まった事が発表されたが、それ以前から大阪を代表するバンドの一つを担ってたように思う。
正直に言えば、僕にコンプレックスを与えたバンドだ。
破竹の勢いでブルドーザーの様に観る者を薙ぎ倒していく様はまるで台風の様だったし、それでいて優しくてライブハウスを愛してて、嘘がつけなくて、人間が好きで、思いやりがあって、素直で、強くて、カリスマがあった。
自分が欲しかったものを全部持っていたバンドだった。
僕が叶えたかった夢を、なりたかった姿を、やりたかったやり方で全部叶えて行っていた。
悔しくて悔しくてたまらなかったし嫉妬していたし憧れていた。
今でこそ、自分はがーこや、6ちゃんにはなれないし、自分は自分にしかなれないし、今の自分を大切にしようって思えるから随分楽になったし自然でいれるけど、
当時の自己中心的で、イキリ散らかしてないと不安でコンプレックスを誤魔化す様に酒の勢いを借りて酒乱になっていた自分を思い出すと今でも恥ずかしくてたまらない気持ちになるし、沢山ムカつかせ、がっかりさせ、もういいや!って思わせたんだなと思うと後悔しかない。
愚か者だと思う。
本当に。
夜明前線の無様な命よってのは正にこれの事なのだ。
それ媚びに向けて書いた曲も数曲ある。
それくらい自分の中にいるバンドなのである。
僕はベジータほど良いもんじゃないが、
クソ!カカロットめが!みたいな気持ちによくなっていた。
でも、やっぱりライブを観てると
「お前がナンバーワンだ!カカロット!」みたいな気になっちゃうくらい圧倒的なライブだと思う。
エモいって絶対こういう事ですよね?
本当に風圧感じるよね。
ブオン!みたいな。
現メンバーのライブももう2回観たけど、過去を踏襲しながら魅力はそのままどんどんマッチョになってるし、楽曲もしなやかで、硬くて、がーこ特有のワードセンスがあって惚れ惚れするバンドだと思う。
男にも女にも、バンドマンにも、もちろんお客さんにも沢山の人に愛される理由がわかるバンドだし尊敬している。
今なら素直にそう思える。
めちゃくちゃかっこいいぞ!
あれから/それでも尚、未来に媚びる
https://youtu.be/Rhob_s7kMBg?si=Xi-1D6btT1FPe6pn
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おおおおお!
全部つつみ隠さず、素直に本当の想いを書く事ができた。
これをやらなきゃ、21日は迎えられなかった。
それは今までの不甲斐なさの許しを乞うわけでも、馴れ合いがしたいわけでも、媚びたいわけでも、懺悔がしたいわけでもなく
俺が俺に対してどうなんだよ?って話なのだ。
自分を誤魔化したりする事なく、ちゃんと素直な気持ちで3バンドと向き合いたかったのだ。
そしてそれを吐き出した上で、アッキー、タイちゃん、西尾くん、まいつむり。と共に1日向かえたかったのだ。
気持ちが切り替わった。
読んでくれてありがとうざいます。
観に来てくれる人、行けないけど気にかけてくれている人。
ありがとうございます!
じゃ、あとは現場で。