
暁鐘終了
去る2/21のイベントを持って
AKANOBLUEは完全復活したと言って良い。
やっとだ。
2019年から不穏な空気は流れていたから6年かかった。
今のメンバーならやれる、過去ももう手放せるそう思えている。
それでも人が生きている。
いつまでも出来れば良いがそうじゃない現実を俺は流石に知っている。
しかし、そんな事を今考えていてもどうしようもない。
起こっていない事に怯えるのは勿体無い。
今は、只々このメンバーでずっとやりたい。
もっと進みたい。
それだけだ。
話をイベントに戻そう。
イベント前日からもう気持ちは凪の様になっていて、自分がするべき事、
やる事を全うする事に集中した。
勿論、イベントの主催として当日の流れやケータリング(これは出演者に気持ちよく過ごしてほしいと言う思いのもとやりました)、我々で言えば撮影部隊がいた為チェックや、動員がどれだけあるか、精算。
やる事が盛りだくさんで集中など出来ないのだが、それでも出演してくれるバンドのライブを観るに連れて気持ちは固まっていった。
話は前後するが、
超満員には未だ未だの実力の俺達。
タイちゃんは最後まで諦めずインバウンドを狙って手書きで英語で『ライブに来てください』をアッキーと共に寒空の下やっていた。
本当に来てくれたら嬉しいし、何よりタイちゃんの外国の人にも僕達を拡めようとする思い(これは昨日だけではない)や、昨日の様な行動力に胸を打たれる。
普段から人種差別について心を痛める彼だからこそ、音楽でだけは、音楽を通して、もうそう言うのやめね?って伝えたいんだと思う。
元々僕にもその思想はあってメメント・モリの『性別も肌の色も弾けて混ざれ』って歌詞はそういう思いで書いていたし、新しい曲もタイちゃんの思いも載せたくて肌の色について綴ったフレーズがある。
僕らの世代はダイバーシティなんて言葉が広まる前から、ダイバーシティなライブを観れた世代でもあるのだ。
マシリトもMUSHAxKUSHAもその世代のライブを観せてくれてたバンドの一つだと思う。
マシリトで言えば【ファンタジーの住人】といったフレーズは正に憂鬱な日々やマイノリティで苦しむ僕達をパッケージしてくれた言葉だし、そんな自分に酔っちゃってる様な皮肉にさえ感じるフレーズだ。
MUSHAxKUSHAの【除け者!】ってフレーズもそうだ。
集団とうまくやれなかったり、マジョリティに対する違和感に馴染めない人間の咆哮に感じさせてくれる。
そんなマシリトもMUSHAxKUSHAも視座の高いライブで僕達に特別な思いをステージで言葉にするでなく、自分達の音楽をライブをぶつけてくれた。
どういう意味かというと、MUSHAxKUSHAの梅さんが打ち上げで話てくれたことに全て集約していたと思う。
『AKANOBLUEについて触れようと思えばいくらでも触れられるが心を鬼にしてチェキの話をした』
と言った内容だ。
誤解を恐れず言うのであれば、フラットな目線で語る上で観に来ている人にとてってAKANOBLUEと出演者とのドラマなど関係ないからだ。
マシリトやMUSHAxKUSHAと僕らの関係を知っている人なら楽しめたりエモくなれるポイントかも知れない。
しかし、知らない人にとっては知らない人の話を永遠に聞かされる様なものだ。
ライブを観る上でノイズに感じてしまう人もいるだろうし、そう言うエモいに頼らない芯のある先輩なのだ。
このエモいは劇薬でこれで冷めてしまう人もいる。
やるにはやるなりの覚悟がいるのだ。
無理やりとってつけた様な感じ出されるとライブハウスが長い人にはすぐにバレる。
俺はこれをエモエモ詐欺と呼んでいる。
お客さんでも本気でライブハウスの音楽が好きな方だと共感できる人もいるのではないでしょうか?
ありのままの音楽で勝負をする。
ありのままのライブで勝負をする。
スパイスや薬味に頼らない。
だから僕は尊敬しているし信頼している。
音楽的にも、バンド的にも、人間的にも。
僕の先輩はすごいのだ。
2バンドともご出演ありがとうございました!
そして、それ媚びと僕たち。
対照的に2バンド共、対しての思いに触れていたバンドだった。
僕に至ってはステージでバンドTは着ない主義だがそれ媚びのロンTでやった。
これには自分なりに深い思いがあってのことだった。
基本的にそれ媚びはどのライブを観にいっても、イベントでもライブハウスへの思いや、対バンについての思いに触れるバンドだ。
だから勿論僕らについても触れてくれた。
めちゃくちゃ胸が熱くなったし、嬉しかったし、グッときた。
繰り返しになるが、一見さんには関係ないリスクがある中、彼らは対バンやライブハウスへの想いに触れる。
本当に凄いのがそこに全く嘘がないと言うことだ。
それ媚びはライブハウスに憧れがあるし、想いがある。
対バンに対してもそうだ。
これをやられると本当に士気が上がる。
勇気をもらったバンドマンは少なくないはずだ。
だからバンドマンから愛させるのだ。
本気で思い、本気でやれる奴なのだ。
きっとその想いが強くて心を傷つけて来たこともあっただろう。
だから【あれから】という曲を作れたんだと思う。
がーこもろくちゃんも暇さえあればライブを観に行っている。
あれはもうジャンキーだ。
がーこに至ってはライブハウスの天井を舐め始めている重症なところまで行ってる。
だから伝わるのだと思う。
そんな人間達を俺は知らない。
自分で掛けた呪いを成仏させるためにも先輩にも、一見さんにもどう思われても構わないから、僕も触れずにはいられなかった。
自分にとってこの先に進む為に必要な儀式だったのだ。
SNSの社会で他人が気になってしょうがない、人の幸せも不幸も簡単に可視化された時代だ。
自己肯定感を持って生きていくって本当に難しい。
SNOWや加工アプリの様に容易に手に入る盛れる機能では満たせれない承認欲求や、自分への思いが俺たちにはあるはずだ。
自分よりも優れた奴、幸せそうな人、自分が叶えたかった夢を叶えている人間をみて、悔しいと思って前向きに何かに打ち込めるなら、目標にするならいい。
人間はなかなかそうはなれない。
嫉妬や悔しさは大切な感情だからこそ、自分の中で素直に触ってやらないと人の揚げ足ばかりをとってしまう人間に成り下がる。
きっとその形相はどんなにイケメンでも美女でも【ブス】だろう。
それくらい本当の意味で自分を愛す、自信を持つと言うのは容易ではないのだ。
SNS見てたら火を見るより明らかだろう。
俺はもう自分も誰も呪いたくないし、今のAKANOBULEチームが好きだ。
その思いに触れずにはいられなかったのだ。
そう思えるためにもそれ媚びの出演はマストだったのだ。
本当にありがとう。
これからもよろしく!
わがままなライブだったかもしれないけど、やっと次に進める。
皆の大切にしているものや事は何ですか?
そんな思いを頭に巡らせながら聴いてほしい。
昨日から配信された、3部作のトリを務める曲。
【人間燦歌】
https://linkco.re/eTFayCrz