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自我復元 非公開文章 HG-001
◆はじめに
本記事では無明庵が提唱する分割自我復元法等に関して、故鈴木崩残(EO)氏とやりとりしたメールの一部を記載しています。
内容は2012年12月に、桜の間掲示板で募集された下記のアンケートの回答文に加え、鈴木氏と年末~年始にかけてやりとりしたメールより諸事情から非公開とされたメールを中心にピックアップし、個人情報などを消去した上で掲載しています。
[143]■ ★分割自我復元★その142 ■トラウマ掘りについてのアンケート by:鈴木崩残 2012/12/02(Sun)07:59:39
http://www.mumyouan.com/k/?S143
◆注意事項
特定のメールが掲示板上で非公開となった理由は、私の認識間違えや表現が適切では無いケースの他、復元者本人には効果があっても、他の方で活用できるような普遍性はなく、そのままでは復元作業には応用できない内容である為や、誤認を生んだり、最悪の場合は復元の妨げとなる場合もあるなど、総じてメリットよりデメリットとなる可能性が高いと判断されたのではと考えています。
本記事ではあえて非公開となった部分を掲載していますが、上記の理由から、情報は取捨選択し自己判断の上で参考としてください。
◆参照した投稿
本記事内の文章は無明庵掲示板の下記の投稿にもありますので、復元作業に活用したい方は、こちらを参照していただければまずは十分かと思います。
桜の間
[144]■ ★分割自我復元★その143 ■トラウマ掘りのアンケート回答のいくつか■ by:鈴木崩残 2012/12/02(Sun)18:16:39
http://www.mumyouan.com/k/?S144
(よにんめ の部分)
桜の間
[156]■ ★分割自我復元★その155 ■ 2013年 賀正 【自我復元ブログにニューフェイス】 ■ by:鈴木崩残 2013/01/01(Tue)05:26:59
http://www.mumyouan.com/k/?S156
梅の間
[1776]■ 無明庵日記●猫の足跡-その526●【ブレインマシーンで無明庵のCDを使った人】 & 【新刊のジャケットの裏話】 by:鈴木崩残 2012/12/18(Tue)17:55:54
http://www.mumyouan.com/k/?U1776
梅の間
[1777]■ 無明庵日記●猫の足跡-その527● 【自作ブレインマシーン】&【ボイジャーはステレオ入力には反応しないらしい】 by:鈴木崩残 2012/12/21(Fri)22:51:33
http://www.mumyouan.com/k/?U1777
◆有料部分について
一見順調そうに見えていた復元作業ですが、途中で復元が停滞するどころか、人格が分裂するほどの危機に瀕していたことを2012年の年末にいただいた鈴木氏のメールで知り、驚くと共に納得もした記憶があります。
有料部分ではその際のメールのやりとりと、少し脱線してブレインマシーンについての話題が中心となります。
ブレインマシーン体験は無自覚だった自身の癖の一つを露見させ、そこから小学生の頃から時々悩まされていた金縛り体験の原因に気がつくきっかけとなりました。
ブレインマシーンを弄っていた期間としては年末の1ヶ月程ですが、この短期間で人生の未解決事件が一つ解明され、自我復元によって回復した観察力や洞察力の効果を私なりに感じることができた出来事です。
なお、掲示板と記事内双方でブレインマシーンの名前を
「ボイジャーエクセルプロメテウス」
と呼んでいますがこちらは誤記です。
「ボイジャーエクセルプロテウス」
が正解です。2012年に公開されたSF映画、エイリアン新作の名前とごちゃまぜにしていたようです。
念のため記載しますが、ブレインマシーンの効果は人により差がありますので、必ずしも記事内にあるような体験ができるとは限りません。ブレインマシーンを使わずとも復元作業は行えますので、購入するのは復元が完了してからでも遅くはありません。
◆記事内の単語の説明など
「非公開掲示板」とあるのは、私が2012年の5月頃に出入りしていた本体の掲示版とは別に設けられた、特定の人しか閲覧できない専用掲示板のことです。詳しくは下記の記事をご覧ください。
「新刊」と呼ばれているのは、部分的に文章校正などをお手伝いさせていただいた「バナナを作った宇宙人」のことです。2012年当時は無明庵よりWordのデータなどが記録されたディスクメディアで出ていましたが、現在はまんだらけ出版から書籍として販売されています。
その他、無明庵や分割自我復元を知って間もない方、オカルト関連の検索でこちらの記事に辿り着いた方は読みにくいと思いますので無明庵関連の単語等には続けて⦅⦆内にて解説を加えています。
以降、記事本文となります。
◆記事本文
2012/12/03 (月) 23:44
トラウマのアンケートについて。
崩残さま
アンケートについての回答です。
私の場合、重度のトラウマがあった上、当初は無自覚すぎて掘り進むのもままならない状態でしたが、そのような状態でも、堀り進めようとする時のヒントとなればと思い投稿しました。
以下本文です。
>トラウマをどうやって掘ったか(掘り進めた手段やその過程)、
私の場合、まずは、感情的になった行動をピックアップすることから始まりました。
遠い過去ではなく、今現在、最近の出来事の中からです。
すると、その行動の中から、特に私が反応しやすい感情が、崩残さんとのやりとりの中で浮上してきました。
他の感情に比べ、過剰に反応してしまう感情。
これが一つ目の鍵でした。
次に、その感情を感じた、過去の記憶を思い出していきました。
そこでは、多くの場合は特定の人物との会話などで、その感情が発生したことを知りました。
問題は、その特定の人物を私はこれまで、肯定「しか」してこなかったことにあると思いました。
人物を肯定するほかに、行動まですべて肯定していました。
なぜなら、当時は利害関係があったからです。
そして、当時は希釈自我だったことで、肯定しかできなかったようです。
否定をすると、当時の私では、どうしても避けたい問題に、自分一人で直面することなると思っていたからです。
しかし、今は状況は違います。
何かを肯定するのなら、少なくとも同し量の否定を向ける必要があると思います。
その上で、自分との関係を判断することにしました。
心から、肯定したいものならばこそ、それを確かめる為に、想像力の限りを尽くして否定する必要があると思いました。ちょっとやそっとの否定で、壊れてしまうような肯定の対象は偽物だと私は考えました。
>どうして掘ろうと決心したか、
何が、自分の足を引っ張っているかを知りたかったからです。
トラウマの原因が分からないままの人生は、私は生きたくなかったからです。
そして、自分のトラウマの原因が、自分で分析できなという悔しさが、主な理由です。
これまで、トラウマはないと、本気で考えていましたので、
崩残さんとのやりとりで見えてきた、私の主観とかけ離れた、私を知った時は、最初はあまりの違いように、とてもそれが自分だとは思えませんでした。
見て見ぬフリどころか、直面した当時は見えてさえいないので、フリさえもできませんでした。
しかし、現実に私がとった行動と、文章は、そのトラウマを抱えた「こんなはずではない私」がまさしく私自身だということを示していました。
何度も「そんなはずはない。」と考えましたが、現実は違いました。
そこで、こんなはずではない自分になってしまった原因をどうしても、知る必要があると思いました。その原因に無自覚だった自分を許せず、大きなトラウマにさえ気が付くことができない自分は、自身の世話さえ、できていないと思いました。
いっちょまえのフリはしているのに、実際は酷い有様な自分、それがとても悔しかったです。
その悔しさのせいで、トラウマの片鱗が見え出すと、私は見て見ぬフリは決してできませんでした。
これほどにまで、大きな問題があると分かっているのに、手を下さないことは自分にとってこの上ない反逆行為だと考え、掘り続けました。
これは、私の全自我像の押し売りにはなってしまいますが、無自覚なトラウマを抱えたままの全自我に私は絶対なりたくなく思い、全自我までに何が何でも掘りきると目標設定したことも、決心の理由です。
>その掘り進む過程で、あるいは掘った結果として、
>トラウマというものについて、どう思ったか、
私の場合は、重度のトラウマに無自覚だったせいもあると思いますが、トラウマの影響元となった人物を、そのままコピーしたような言動を行っている自分に気がついた時には、心底嫌悪感を持ちました。
また、何か問題が発生した場合、まずは、自分のトラウマを肯定する性質があると思いました。
家にいるときや、仕事や趣味をしているとき、人との会話などで、物事が自分の思う通りに進まなくなると、原因は自分ではなく、他人にあるという考えを、習慣的にしてしまう原因にもなっていました。
この、習慣にトラウマの影響が色濃く現れていると体験しました。
普段、当たり前になっている習慣にトラウマは潜み、それが元となった行動は、まずは肯定される。重度の場合は、トラウマを自動肯定する機能が確立されているのが恐ろしいと体験しました。
本人、他人問わずトラウマは、見えていても、本人だけは問題無しと肯定してしまうので、本人からは見えないのだと思いました。
>そして、トラウマ掘りが進まない人に対して助言があれば、それを。
人にもよりますが、トラウマに関した過去の記憶を思い出す必要があると思います。
私の場合、一つの感情に関連した記憶を思い出す為に、連想も利用しました。
まずは、気に入ったテーマを探しました。
そして、そのテーマについて思い出してみました。
動物:飼っていた動物を思い出す。
物:お気に入りだった物を思い出す。
食事:何を食べたか、思い出す。
部屋:どんな部屋だったか思い出す。
それぞれ、色や形、味、時間、などをある程度思い出したら、次は、
それを使って何をしたか?
その時は楽しかったか?
それを与えたのは誰か?
それが今は無くなった理由は?
無くなったときはどう感じたか?
自分とテーマ以外に、誰かいたか?
誰かいた場合は、何を話したか?
話の内容は?
話を聞いているとき、どう感じたか?
という風に、少しずつ連想を利用して過去を思い出していきました。
また、布団に入り、寝るまでの間に考えている事柄にも、意識を向けてみたりしました。
私の場合は、他力本願なことを呪文のように毎晩考えながら睡眠に入る癖がありました。
以上となります。
黒九
2012/12/04 (火) 14:42
Re: トラウマのアンケートについて。
黒九さんへ
アンケートありがとうございます。
それと文字校正⦅バナナを創った宇宙人⦆も助かりました。
今週末あたりに、宣伝を出しますが、
もしも何か感想がありましたら、どうぞ。
といっても、私の独断のトンデモ話が多いので、
困るかもしれませんが。。。。
まー、フィクションとしてみた場合という話でもいいわけですが。
崩残
2012/12/05 (水) 23:01
校正完了です。 感想など
崩残さま。
●草稿の校正作業、気が付いた所は前回のメールで報告完了です。
数点気になる所があったのですが、いじりすぎると当初の印象が薄くなるようなので、
校正不要と判断しました。
といっても、私の独断のトンデモ話が多いので、
困るかもしれませんが。。。。
まー、フィクションとしてみた場合という話でもいいわけですが。
●書き下ろし前半部分、これまで多くのトンデモ話を読んだり、見たりしてきましたが、今回の話は私にとっては、「今、そこにある危機」レベルのリアリティのある、トンデモ話でした。
どちらかというと、現状分析レポートのように読ませていただきました。
書かれていることは、私の知っている現実を大きく外れています。理解できない事も多いです。ただ、バランス感覚というか、「問題と解決方法」「原因と対策」のように、相反する要素がセットで書かれているので、現実(本の中でですが、)を知っても、「どうしよう、どうしよう。」と不安だけを感じながら、読み進めなくてもよかったことが、嬉しく、そして新鮮でした。
この辺が、不安や恐怖、喜びと希望など、どちらか片方に寄ったことしか、書かれていない場合が殆どの、トンデモ本やフィクションとの違いで、最後まで安心して読む事ができました。
ミッション部分、未知の事柄に対する対応の仕方など参考になりました。今回はたまたま無事だったようですが、自分に足りない要素を再度知ることができました。
宇宙地図とその解説を読んで、暫く前のミッションの体験と照らし合わせてみると、
発見した当時はてっきり、これが宇宙の端だと思っていたものが、実は全然手前で、まだまだ途中の状態だったことを知ったときは、残念でしたけど、嬉しかったです。
実は、小学生くらいの頃から、宇宙の端や、始まりに興味を持っていましたが、いくら考えても答えが出ませんでした。社会人になってからも同様で、時折、科学雑誌などを読んでは想像を膨らませるのですが、私が納得する答えを得ることはできませんでした。
そんな中、先日のミッションの中で、自分自身で宇宙の端を発見したときは、長年探し続けた答えが見つかったので、2日間ぐらいなんだかウキウキしてしてしまいました。
反面、宇宙の端に関して、もう考えることは無くなったと思うと、少し、寂しさもありました。
しかし、宇宙地図をみると、まだまだ先があるようです。
と、いうより、宇宙地図を見たことにより、私の認識できる宇宙が拡大したようにも思えます。
私の宇宙の狭さに直面した時は残念でしたが、私の宇宙の可能性を知った時は嬉しかったです。
●校正作業に夢中だったせいか、コンビニでタバコを買うとき、いつも陳列棚の番号を店員さんに「33番ください」という風に伝えるのですが、そのときに「33ページください。」とか言いそうになりました。自分でも少し笑ってしまいました。
まずは、簡単に感想を書いてみましたが、完成品を読んだ後など、新しい感想が出てきた際は、また、メールさせていただきます。
黒九
PS:君江さんの若かりし頃の姿、少し、見てみたかったです。
2012/12/16 (日) 16:00
新刊受け取りました
崩残さま
「バナナを創った宇宙人」CDありがとうございます。
⦅ディスクメディア版にはおまけで動画が入っていました⦆
先ほど受け取りました。
付属の動画の感想です。
「Bridge and a Way of Unknown Planet」ですが、
パソコンで動画と音楽を再生しながら、CDコンポで干渉波サンプルを同時に流しながら見ていると、
模様に臨場感が加わり、面白い体験ができました。
まるで、未知の惑星に放り出された気分でした。
面白いと感じたのは、そこで自分の行動パターンを知ることができたことです。
死後のミッションを数回体験して、少しだけ天狗になっていた自分に気が付きました。
最初は、物理現象のみで出来上がった、単純に有機的な模様を楽しんでいました。
しかし、暫くすると、この惑星は、有機的ではあるが、それは決して有機物ではないとは、理解していたはずなのに、気が付けば、惑星の中で私は自分と似たもの、「人」を探していました。
理由は「寂しさ」からだと思います。
これが、もしも、本番の死後の世界だったら、そこで自身が作り出したものに、振り回されてしまうことになっただろうと思いました。
せっかく無機質な世界で一人になっているのに、心残りが増幅された為に、その世界でしか体験できないことを、体験するどころではありませんでした。
死者が自分のイメージを外部に投影してしまうように、私も自分の心残りや、希望をあの世界に投影していたようです。
再生が終わり、ふと、部屋の中を見渡すと扉や壁、部屋の中にあるものに違和感を普段より強く感じました。
それぞれ、人の意識が介在しているせいか、あの模様に比べて、形が不恰好に見えてしまいます。
しばらくすると、違和感は薄れていきました。
この前手に入れてから使い方を探っている最中の、ボイジャーと干渉波サンプルCD⦅無明庵が販売している音楽作品⦆の組み合わせよりも、面白い体験でした。
黒九
2012/12/16 (日) 18:14
Re: 新刊受け取りました
黒九さんへ
> 「バナナを創った宇宙人」CDありがとうございます。
> 先ほど受け取りました。
●校正後に、追加されたのは、
98pから99pに少し追加と、
118からの部分です。
あの絵は、以前にも掲示板に書きましたが、
デカルコマニーという手法で、インクなどが偶然に作る模様ですので、
人為性がほとんどありません。
> この前手に入れてから使い方を探っている最中の、ボイジャーと干渉波サンプルCDの組み合わせよりも、面白い体験でした。
ボイジャーと干渉波の組み合わせも、感想を聞いてみたいです。
もしも、ボイジャーが外部入力に反応し、
かつ、その反応感度の調整がついている場合には、
感度を調整すると、ちょどよい点滅の強さになると思います。
正弦波が3つなので、ヘミシンクよりも
まぶたの裏に出る模様が、複雑なはずなんです。
昔、秋葉原でアンプの回路を買ってきて、
自作したブレインマシンでは、ばっちりでした。
音声の入力側に、抵抗をつけたのがミソでした。
崩残
2012/12/17 (月) 8:20
Re: 新刊受け取りました
崩残さま
今、使っているのは「ボイジャーエクセルプロメテウス」という現行品です。外部入力の機能はあるのですが、入力された音楽に固定されたプログラムを同時再生するというもので、この機能では音楽に点滅パターンが反応しません。
とりあえず、しっくりきたのは睡眠誘導のプログラムの点滅パターンでしたので、干渉波CDと同時再生して使っていました。
効果は、通常よりはよく眠れ、翌朝の寝起きがよくなるというもので、一週間ほど風邪をひいて睡眠不足だった時には、久しぶりに睡眠をしっかり取ることができ、重宝しました。⦅人により効果に差があります⦆
しかし、以下の文章からヒントを得て、外部入力に対応して点滅パターンが変化する「オーディオストロボモード」を使ってみることにしました。
> もしも、ボイジャーが外部入力に反応し、
> かつ、その反応感度の調整がついている場合には、
> 感度を調整すると、ちょどよい点滅の強さになると思います。
説明書によると、この機能は専用の「ボイジャー対応CD」で使うと解説があったので、専用CD以外では使えないものだと思っていましたが、そんなことはなく、虚空の辺境⦅無明庵刊行の書籍に音楽CDが付属した作品⦆CDや、干渉波サンプルCDでもストロボ光が入力信号にあわせて変化しましたので、いけそうだと考えました。
> 音声の入力側に、抵抗をつけたのがミソでした。
ストロボ光の調整機能があったので、部屋を暗くした状態で、ストロボ光の点滅を感じることのできる、ぎりぎりの明るさに設定してみました。暗すぎると点滅がわからず、効果は薄くなり、明るすぎると、眩し過ぎて使いにくいので、ちょうど良いと感じる明るさに設定しました。
使い始めて感じたのは、干渉波の響く場所が、分かりやすくなっていたことです。
尾てい骨、お腹、胸、眉間、頭の前の辺りから頭頂と、それぞれの場所にサッカーボールぐらいの金属ボールがあり、その中で音が共鳴しながら響いている感覚がありました。
思考も観察しやすく、「今、何に気を取られているか」がよく見えました。
まぶたの裏の模様は、後半に行くに従い、複雑になっていきました。CDの最初は青い右回りの渦でしたが、だんだんとコントラストが大きくなり、最後は木の肌のような細かい模様が現れたところでCDが終わりました。
ネットの説明ですと、万華鏡のような映像が見えるとありましたが、そこまではなく、干渉波サンプルCDのジャケットデザインの色数を落としたような映像が多かったです。
体の感覚にも変化があり、体の輪郭だけを残して中身が透明になったような感覚が印象的でした。横になっているときは、床と体の設置面だけは感じるのですが、それ以外の感覚は希薄になっていました。
そのあと、寝ることにしたのですが、ここからが、
「恐ろしいほど楽しめました。」
普段より、寝返りを多くうっているようで、ひっくり返ったり、部屋の端まで転がってみたりしていました。意識は夢の中にいる気配はなく、比較的はっきりしていましたので、この激しい寝返りを他人に見られたらかなり恥ずかしいなぁとか考えていました。
子供の頃、寝返りが激しい時期があり、親から注意されたこともふと思い出しましたが、今は関係ないので、心のおもむくまま寝返りをすることに身を任せてみました。
誰かに、両足をつかまれ、思いっきり引っ張られたときは、あまりの勢いに壁を通り越え、ベランダに出てしまったような感覚や、立ち上がって部屋の中のふらふら徘徊している感覚がありました。
まだ、部屋の中にいる感覚はあったので、これがエスカレートすると、夢遊病者になるのかなあとか考えていました。
さすがに、寝返りにしてはあまりに激しすぎるので、誰かが部屋に入ってきて私の体を引っ張ったり、振り回しているのかとも思いましたが、そんなことあるわけないので、体にかかる力の方向に合わせて寝返りを続けました。
最後の方は、かけ布団の上から私の体を「きゅー」と締め付けられる感覚がありました。
少し苦しく感じたので、どんな奴が私の寝込みをハグしてるのかと思い、薄目を開けてみると、青白い粘菌のようなのが体の上に乗っていました。
以前、金縛り中に、猫やおばあさんが乗っかっていたこともあり、「あーその類かぁ~」と思いましたが、今回は恐怖は無かったので、ほっておくことにしました。
暫くして、目が醒めると、体は最初に布団に入った状態のままで、激しく寝返りをした割には、布団も乱れていません。
だいたい、布団の脇にはipodとボイジャー一式が置かれた机があり、反対には弓のセットや箪笥があり、ついさっき体験したはずの激しい寝返りをするスペースはありません。玄関の鍵も閉まっていて、誰かが部屋の中に入って私の体を振り回すことはできない状況でした。
以前、似たような体験をしたことはありましたが、その時は体の感覚がズレたり、少し移動するだけのソフトなものでした。今回のように壁を通り過ぎたり、部屋の中をゴロゴロ何回も転がったり、粘菌からハグされたりしたのは今回が初めてでした。
寝起きは金縛りのような、眠さがとれない感はなく、すっきりしていました。夜中ですのでそのまま寝ようとしましたが、興奮してか寝付けないので、メールを書くことにしました。
黒九
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