覚悟、ありますか?
自分がお店を出した2018年の話です。
2018年4月2日に沖縄に移住して、6月1日にお店をオープンしました。
テナントとしての物件は2月に契約
3月と4月は
デザイン会社とデザインの打ち合わせ、融資の申請、神奈川からの引っ越し、内装工事の現場監督との打ち合わせ、
全ては同時進行だったのを覚えています。
ゴールデンウィーク前から工事が始まり、5月25日くらいに内装が完成しました。
工期は約1ヶ月でしたね。
美容室ってのは美容師なら知っているかもしれませんが、保健所に申請して営業許可証をもらいます。
・床にどういった素材を使っているか
・流水装置はいくつあるか
・換気はどうなっているか
・室内電気からの光量はどうなっているか
・消毒器具機は揃っているか
などなど。
色々なことを保健所に来てもらってチェックしてもらい、合格すると営業許可というものがおります。
その保健所の方に来てもらった時のことです。
保健所の方がお二人。
年配の方と、若い方。
お店のチェックに来てくれました。
年配の方は、多分重鎮と言いますか、保健所のこの営業許可をとる部署ではお偉いさんなんだと思います。
チェック事項など細かいところは若い方がチェックしていましたが、
年配の方から言われた一言が今でも忘れられません。
「新しい木の香りがするね。きみ、内装をイチからやったの?デザイン会社通して?相当お金かかったでしょ?県内で美容室開業のたびに検査に行くけど、沖縄は内装をお金かけてやる人ほとんどいないよ。物件借りたら壁紙変えて、シャンプー台通して、セット面と椅子を置いて、看板つけて、あとは小物置いておしゃれ風に見せて、開店!がほとんどだよ。じゃなきゃ居抜きかな。きみ、だいぶお金借りちゃったでしょ?頑張らないとダメだよ」
…そうなのかー。
というのが正直な感想でした。
神奈川だったら普通と言いますか、一般的に考えたらちゃんとした美容室作るのにそれなりにはかかるから、そんなイメージで当たり前に融資を受けてお店を作りました。自分は。
何より自分が出すお店だし、妥協はしたくなかったし、長い時間であり長い期間はそこにいるので、それなりに空間にはこだわりたかったので。
神奈川から移住して、融資を受けて、顧客0の状態でオープンだったので、それなりには賭けているわけです。家族もいます。
やはり、覚悟であり腹を括るというのはとても大切なことでもあると思うんですよね。
経営においては。
思い入れの少ないと言いますか、お金かければいいわけじゃないんですが、お店に価値を感じて(価値を作って)未来の可能性を見出せるか。
すごい大切なことだと思います。
スタッフを雇う時だってそうじゃないですか?
思い入れのないお店であり、内装がイケていないお店で働いてもらうのほど、酷なことはないんじゃないかな。
いや、デザイン感だって大事ですよ。とってもー。
自分は神奈川では1社10年の勤務でしたが、複数店舗をもつ会社で、最初に配属されたお店が古くて、デザイン的にもダサくて、そこで働いているって知り合いとかに言いたくなかったですよ。正直。
やはり美容室はデザインであり内装にはこだわるべきであって。
内装だとか、みてくれにこだわっていないのに、高単価でやりたいとか、現実的に考えると難しいと思いますよ。
それなりにそういったところも大切なんじゃないですか?
よくnoteにも書きますが、これからの時代の美容師は単価が高くないと生き残れないです。
人口は減って、美容室は増える。
誰だって計算してちゃんと向き合えばわかることです。
今回何を伝えたいかと言いますと、
とにかくお金をかければいい。というわけではないです。
ただ多くかけるのは無駄だし経営としても賢くないと思います。
ただ、
店をやるんなんら、経営をするんなら
覚悟を持って
腹括って
それなりには投資して
スタートした方が「うまくいくんじゃないですか?」
インスタントじゃダメなんじゃない。
メッキは簡単に剥がれます。
本質が大切です。
自分はそう思います。
Qoolon 高橋
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