閉店について(倒産)
先に言っておきますが、うちのお店が閉店(倒産)するわけではないです笑
先日のネットニュースでも取り上げられていましたが、
美容室の倒産件数が過去最多のペース。
これに関してどう考えるか。
ニュースの文面としていろいろな原因を書いていますが、核心をつくと
大きな原因としては2つじゃないかな。
・人件費の高騰
・家賃設定の問題
大体これでこけてるんじゃないかな。
材料費や光熱費の高騰だとか話が表面的に出ていますが、核心ってそこじゃないんじゃないですか?
材料費も光熱費も多少なりとも上がっていますが、とてつもない%ではないと思います。
つまりそこら辺は今現在の閉店やら倒産の主な問題ではないんじゃないですか?
今問題なのは上記の2つ。
・1つ目の問題である人件費
これに関しては業務委託サロンが増え、シェアサロンが増え、スタイリストであり業界の所得水準が上がった。
美容師の所得が上がるのは、とってもいいことだと自分は思います。
ただ、美容室の経営ってそもそも利益率が低い業界です。経営するとよくわかるかと思います。
以前はスタッフの給与設定する時にも「美容師はこれくらい」というのがまかり通っていたから、会社に残るお金としてそれを使ってうまく運営できていた。
お店によってはオーナーがとんでもないくらい抜いちゃう。サイテー。
だからみんな独立していく状態だったよね。
正直そういう業界であったと思います。
もうそういうの通用しない時代で、一人前の美容師さんにはしっかりとお給料を出さないとスタッフは辞めていきますよね。
人も集まらないです。
新卒をうまくとったとしても、払うもん払わないとスタイリストになったら辞めていきます。
時代です。
家族のいるスタッフなんて絶対給与設定低いところになんか残ってくれない時代です。やりがいだけではなく現実も加味しないと。物価自体も上がっているので、そんなとこで働き続けるの無理ゲーよ。
・2つ目の問題である家賃
これは1つめの人件費ととてもリンクしていて
家賃がいくらなのか。家賃に対して売上がいくら必要か。
必要な売上に対して美容師が何人必要なのか。
そこのミスマッチが起きて、ズルズルいくと閉店(倒産)しているのがほとんどじゃないかな。
いろんなサロンを見ていると大体そうです。
大きな家賃のかかるサロンだが、給与設定が低い。
人がどんどん辞めていき家賃に対して売上が確保できない。
悪循環を起こして売上を立てれなくなり、潰れる。
物価高の問題も色々ありますが、
そもそも家賃設定と給与設定で間違えるとうまくいかない。
今の時代に合わせた設定値ですよね。
この2つを間違えた設定で運営しているサロンが潰れている傾向なんじゃないかな。
家賃ってそう簡単に下がることありません。むしろ上がることはあります。
人件費(給与)だって下げられて嬉しいスタッフなんて誰もいません。不信感を抱くでしょう。基本的に下げられないですよね。
光熱費だって節約すれば多少は落とせます。
材料費だってけちれば多少は落とせます。
下げられないのは家賃と人件費です。
美容室の大きな経費の2つです。
今までは家賃が高くても人件費が低ければ回っていた。
世の中を見てお分かりの通り、人件費は絶対に上がってきているので、それに対して家賃が高いままだとうまくいくはずなんてないんです。
じゃあ売上を上げればいいんだろ!とかいう経営者いたら頭悪いです。話しているのはそういうことじゃない。
まずは、家賃設定を間違えないように、程よいサイズの箱を借りて経営をしていくのが、今後の美容室運営には必須なことかと思います。もしすでに高い家賃設定だったら、場合によっては引っ越しを考えていいのでは。
程よいサイズの箱を展開していくお店が今後は伸びていくんじゃないかな。
と、自分は思います。
まあ、まとめると
・家賃はしっかりと抑える。
契約方法は以前のnoteにも書いていますが普通借家契約をしっかりととる(見てない人は見てね)
・人を雇うのならスタッフに適正の給与を出す。
適正の給与って誰にでもたくさん出すとかじゃないよ。これも前のnoteに書いているけど、ちゃんと結果を出している人に適正歩合でしっかりと出すってことです。
結果出さないとお給料上がらないのは当たり前。そういう業界です。
そこらへんなんじゃないかな。
これからの時代の美容室経営にとっても大切なのって。
Qoolon 高橋