夏至占い師クローバーくま【前編】
残酷な天使のように
くまサンよ 占い師になれ
くま、占い師、なりまーす!
…冗談でも嘘でもなくなります。
はい。
今日は急展開のきっかけをお話します。
ゆっくりしていってね~☆
ある朝1通のDMが来た。
某日。
特にかわり映えしない朝にそれは突然やって来た。
「_____クローバーさん
私とのコラボ鑑定に興味ありますか?」
それは昨日鑑定していただいた占い師さんからの返信末尾に書かれていた。
それまで昨日 くま が受けた占いの感想に対するお礼やら所感が書かれていて、ふんふんと読んでリアクションにハートをつけて終わろっかなあと考えていた。
指が止まった。
______はい?
えっと、コラボ鑑定?
胸のなかで不安と驚きと…トキメキがワルツしている。
このトキメキは…何?
そうだ!待ちに待った、夢への
アタックチャンス!
頭が冴え渡ってきた。
すぐに返信を打つ。
だけど不思議な事が起こった。
「条件を伺ってできそうになければ断るかも…」
ブチッ、消える
「条件次第でお受けできるかも…」
ブチッ、また消える。
2回くらいXのDM 画面が強制終了する。
どうも後ろ向きな事を書くと駄目らしい。またまた神様の思し召しか?
「…コラボですか!興味はあるのでお話詳しく伺ってもよろしいでしょうか?」
_よし、やっと送れた。
そこから話を聞くと前々から占いでコラボする事を考えてくださっていたらしく、昨日の占い鑑定で くまが
「…税理士『占い師』イラストレーターになりたいんです!」と発言したことで誘ってくれたらしい。
(何でも言ってみるもんだね♪)
ただ問題があった。
くまは使えてもタロット占いが精一杯。
毎日Xにその日の運勢投稿はしているものの短文であった。
お金をもらって占いとなると長文書かねばならないし、そもそも有料で他人を占った実績もない。
コラボ相手は何年も占い師で食べてる方。
下手な占いで相手の価値を下げるなんて出来ない。
考える。
すぐは無理だ。
でもこのチャンスは逃したくない。
「__お話は理解しました。
(コラボ鑑定は)年末希望します。
1000字書けるように修行させてください。
無償鑑定やwords(占いアプリ)で経験積んできます。」
もうこれで退けなくなったぞ。
自分に言い聞かせた。
相手の占い師さんは快く
「待ってます。」と言ってくれた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
まずは無料でお客様を募って占うところからだ。
今まで『タロット合宿』なる占い練習講評会で、ひとの悩み事は占ってきた経験はある。
でも内輪の占い師同士の占いだから失敗してもなんとかなったけど、いよいよお客様を集めるとなると考えてしまう。
よくあるのが、無料だと安易に占われに来て態度の悪いひとがいるらしい。
どう始めたものか。
後半へつづく。