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【読書記録】2025年2月16日〜2月22日

 みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
 人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。

 先週の記事の枕で「Kindleの図鑑が面白い」みたいなことをかきましたが、今週はその第二弾。こんな本を見つけました。

 これは、図鑑、写真集、実用書とはちょっと違う気もするし、いったいどういう部類に入るんだろう。
 まぁ細かいことはいいか。
 とにかく写真が綺麗だし、ためにもなるし。
 そうか、そういえば、今まで紙の本でも「写真集」って、買ったことないな。今度は写真集を探してみようか。
 みなさんもおすすめの写真集(Kindle版)があったら、ぜひコメントで教えてください。

 では、本編に移ります。

【2025年2月16日〜2月22日に出会った本たち】

⚪️ここはすべての夜明けまえ

著者 間宮改衣

【内容紹介】
 2123年10月1日、九州の山奥の小さな家に1人住む、おしゃべりが大好きな「わたし」は、これまでの人生と家族について振り返るため、自己流で家族史を書き始める。それは約100年前、身体が永遠に老化しなくなる手術を受けるときに提案されたことだった。

出版書誌データベースより

【感想】
 100年ほど未来が舞台のSF。
 気候変動や自然災害で人口を減らした人類。九州の山奥に1人で暮らすアンドロイドが死別した家族との思い出を振り返る物語。
 寂しさ、切なさ、やるせなさ、愛おしさ…。何だろうこの読後感。
 いわゆる「不老不死」は太古の昔から人間の、特に権力者の永遠の夢、憧れ、願い。でももしそれが叶ったら本当に幸せになれるのか。このテーマはたくさんの物語で幾度も描かれているけれど…。
 最後に今のままで生きていく、言い方を変えると永遠ではなくて最後まで人と関わりながら一生懸命生きていくことを選んだ主人公にほっとして、涙。

⚪️百年法 上(再読)

著者 山田宗樹

【内容紹介】
 不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない――西暦2048年。百年の生と引き替えに、不老処置を受けた人々の100年目の死の強制が目前に迫っていた。その時人々の選択は――!?

出版書誌データベースより

【感想】
 あの世界大戦の後アメリカからもたらされた人間の不老化技術。20歳以上の国民は自分の意思でその処置を受けるか否かを選択できる。ただしその選択には縛りがあって、不老化処置を受けた人間は、その100年後に死ななければならないという。これを規定したのがいわゆる「百年法」。しかしその百年法が施行される直前に、その是非が国民投票にかけられ…。
 病気や怪我がなければほぼ永遠の命を手に入れた人類は、繁栄の未来が約束されているかと思えばそうでもない。そう身体は若いままでも、心はそうはいかないから。日本の、そして世界の未来はいったいどうなる?

⚪️百年法 下(再読)

著者 山田宗樹

【内容紹介】
 自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、人々を襲う。〈生存制限法〉により、百年目の死に向き合うことになった日本人の選択と覚悟の結末は――!?

出版書誌データベースより

【感想】
 もしもほぼ永遠の命を手に入れられるとしたら…。多分最初はみんな喜ぶ。あれもやって、これもやって、思いつくことはすべでやり尽くして…それでも命は続く。身体は若いままでも歳を重ねるごとにそれなりの経験は積むわけで、例えば初恋の時のときめきは幾度も訪れたりはしない。果たしてコレは幸せと言えるのか。
 私なんか今の人生だって持て余しているのにコレはなかなか辛い。人生は一度きりだから価値があるのね。
 読んでいて今の日本が停滞しているのはもしかして不老化処置を受けた人たちが政治や経済を牛耳っているから…?と思ってみたり。

⚪️ようこそ地球さん

著者 星新一

【内容紹介】
 文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。

出版書誌データベースより

【感想】
 あとがきによればこれは昭和36年6月以前に書かれた42編を集めた初期短編集。
 星さんの作品を読むたびに書いているような気がするけれど、どれも60年以上経っているのにまったく古さを感じません。それはなぜなのかずっと考えていたのですが、これも本作のあとがきを読んで納得。星さんの作品はいわゆる時事ネタや風俗、社外的大事件などは取り上げず、人間の曖昧さや矛盾など普遍的なテーマを物語にしているとのこと。なるほど。
 最近はブラックユーモアの間に挟まれる小さな温かい物語を探すのが楽しみの一つ。〝蛍〟とか〝愛の鍵〟とかね。

⚪️話し方で老害になる人尊敬される人 若者との正しい距離の取り方

著者 五百田達成

【内容紹介】
 今、職場の若手と話すのって、怖くないですか?
たとえば、仕事の指示をするとき。
・言い方を間違えて、パワハラと思われたら終わり
・かといって遠慮してると、「もっと成長したかった」と辞められてしまう
・知らないうちに、ストレスを与えてないか不安……
たとえば、ちょっとした雑談をするとき。
・何を言っても、セクハラになりそうで話せない
・Z世代と、何を話せばいいかわからない
・陰で「老害」と笑われてないか心配……
昨今コンプライアンスが厳しくなり、後輩・部下が相手だと、何を言っても「ハラスメント」になりかねない。そういったハラスメント・リスクについて悩む中堅社員は少なくありません。どうしてこんなことになってしまったのでしょう?これからずっと、いつ訴えられるか、ビクビクしながら話していくしかないのでしょうか?安心してください!だいじょうぶです!!
本書はそういうお悩みを、全部まとめて、スパッと解決するために生まれました。この本に書かれていることをそのまま実践すれば、職場の若手と話すのが怖くなくなり、ハラスメント・リスクを未然に回避し、お互いに仕事のしやすい良好な関係を築けるようになります。

Amazon書誌情報より

【感想】
 今の職場に転職して1年ちょっと。特別役職にはついていないので特定の部下や上司もおらず、ある意味気楽。年下のスタッフともけっこうフラットに接しているつもり。
 …つもりだったけれど、この本の最初の方に、老害かそうでないかを測るチェックリストがあって、やってみたらかなりヤバい。
 何かあるとすぐに「◯◯ハラスメント!」とか言われて訴えられる時代。想定している読者層は多分40代後半以降。
 内容としては「昔とは時代が違うんだから、謙虚に、温かく若者を見守りましょう」という感じかな。さすがに今日からというのは無理だけれど、何度も読み返して少しずつ実践してみます。

⚪️日本人のための日本語文法入門

著者 原沢伊都夫

【内容紹介】
 日本語に主語は重要か? 「は」と「が」はどこが違う? なぜ自動詞が多用されるのか? 受身文に秘められた日本人の世界観とは?……学校では教えられない日本語の知られざる姿をわかりやすく紹介する一冊。これだけは知っておきたい日本語の基本!

出版書誌データベースより

【感想】
 日本語は優しくて温かで、他人思いで自然を敬う言語。そしてやっぱり難しい。
 母国語というのは生まれた時からの経験の蓄積で習得するから、理屈は知らなくても何となく使えるようになる。
 中高で6年間学ぶのに英語が身につかないのは、普段使わないということもあるし、文法云々とか単語の暗記が先にくるからなのかな。
 日本語の文法を具体例や問題を提示しながらわかりやすく解説してくれている本書。ただちゃんと理解するためには流し読みじゃなくて、じっくり向き合う必要があります。
 文法とは関係ないけど「我慢」や「仕方ない」、「反省する」に相当する英単語ってないんですってね。びっくり。

【週刊オヤジのONE PIECE】

⚪️ONE PIECE vol.8 〝死なねェよ〟

著者 尾田栄一郎

【内容紹介】
 死をも恐れぬ強い信念を持ち、クリークに真っ向勝負を挑むルフィ。海上レストランでの壮絶な闘いもついに終止符!? そして、サンジに旅立ちの時が訪れる…。“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を巡る海洋冒険ロマン!!

Amazon書誌情報より

【感想】
 海賊艦隊の首領クリークは、特技の騙し討ちに加えて、用意周到に幾つもの武器を仕込んでいるのでなかなか決着がつかずドキドキ、ハラハラ、そしてイライラ。
 ルフィの意志の強さに、ずっとバラティエで働くと頑なだったサンジも、ついに自分の夢〝オールブルー〟を探す旅に出ることを決意します。
 この時のゼフと戦うコックさんたちの三文芝居、そしていよいよ旅立とうという時のゼフの何気ない一言は、これまでのサンジとゼフの、親子以上と言ってもいい関係を考えると、「くそお世話になりました!!!」と土下座してお礼を言うあのシーンは、さぞかしゼフも胸が詰まったろうなぁと。

【まとまらないまとめ】

 いかがでしたか。
 今週は、ずっと気になっていた間宮改衣さんの〝ここはすべての夜明けまえ〟をきっかけに、久しぶりにSF小説を読みました。しかも山田宗樹さんの〝百年法〟は6年ぶりの再読。
 いやぁ、「永遠の命」かぁ。
 いらないなぁ。
 永遠を生きるか、それとも明確に期限を決められて生きるか。
 なんかどっちもいやだな。
 やっぱり人生って、先が予測できないから面白いんだろうな。

 星新一さんが確立した(?)ショートショートは、短いだけに、ぼーっと、なんとなく読んでいると、気がついたら次の話に…ってことになって、慌てて読み返す始末。
 短いからって、いや短いからこそ油断なりませんよショートショート。

最後に
 読書っていいよね。


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