不定期で思いついたネタを書くやつ
異世界転生
「…あれ…ここは…?俺は確かトラックに轢かれて死んだはず…」
「目覚めたか、勇者よ」
「え?誰?王様…?え、まさか」
「そのまさかじゃ。魔法を使って異世界から召喚させてもらったぞ」
「まじで異世界転生ってあるんだ…!死ぬとこだったし助かった〜、ありがとうございます!」
「おぬし、どこの国から来た」
「え?日本ですけど…日本って分かります?」
「あー、ハズレじゃ」
「ハズレ?」
「よし、もう帰ってくれ」
「なんでですか!嫌ですよ!」
「日本のやつスキルしょーもないんだもん」
「まだわかんないでしょ!最強スキルだったら殺しますよ」
「こんな野蛮な奴なら召喚しなけりゃ良かったなぁ」
「右のポケットにメモ入ってるから。それだよ」
「そこはアナログなんだ…えー、『ホルモンの焼き加減が完璧に把握できる能力』…」
「はい、じゃあ今から帰すね〜」
「待って待って待って、これ帰ったら俺死んじゃいますよね?」
「maybe」
「なんで急に英語なんだよ。じゃあせめてこっちで生活させて貰えませんか?」
「うーん…転生者が暮らしてる村でも行く?」
「そんな村が!?そこでいいので住ませてください!」
「じゃあ地図渡すよ。話は通しとくから1人で行ってらっしゃい〜、二度と来るなよゴミ」
「最後に本音出すな」
「ここかぁ…なんか日本みたいだな」
「初めまして〜、新入りさん?」
「あ、どうも〜、もしかして日本の方ですか?」
「そうだよ。この村は日本人が8割を占めるからね」
「多いですね」
「ゴミみたいなスキル持ちが暮らしてるからゴミ村って呼ばれてるんだ」
「尊厳無さすぎるな…」
「あ、トイレはそこの通りを進んで右にあるよ」
「え、なんですか急に。確かにトイレ行きたかったですけど」
「他人の便意が分かる能力なんだ」
「なるほど、ゴミですね」
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