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古びたトビラ

古びたトビラ


昔おじいちゃんが住んでいた古い大きなお家には古びたトビラがあったんです。


大きな古い家は、古すぎて誰も住んでいません。


そんな古い家には、開けてはダメなトビラがあったのです。


母『義父が亡くなってから、もう3年も経つのね』


父『そうか、もう親父が死んでから3年も経つのか〜‼️』


車の中でお父さんとお母さんが会話をしていました。


おじいちゃんの家に着き、今日はおじいちゃんの家を整理するとお父さんとお母さんは言ってました。


母『タカシ〜‼️
おじいちゃんの家で遊んでいてもいいけど、2階の奥の部屋だけは入らないでね!』


タカシ『うん!わかった〜』


タカシは二階の階段を上がると、いつも遊んでいる手前の部屋に入ろうとしましたが、なぜか、ドアノブをいくら回しても開きません。


いつも遊んでいた部屋に入れないタカシは困ってしまいました。


そして、困ったタカシはなぜか、無性に奥の部屋が気になってきました。


奥の部屋に入るな‼️

と言われているけど、ちょっとくらいなら入ったって大丈夫だろう!


タカシはそう思い、奥の部屋の古びたトビラを開けようとドアノブを回し、奥の部屋に入りました。


奥の部屋は薄暗く、凄くひんやりとしていました。


タカシはなんだか怖くなり、部屋を出ようと後ろを振り向くと、さっきまであったドアがなくなっていたのです。


タカシはドアがなくなっていたから、仕方なく、部屋を歩いていると、バサバサっと何か鳥のようなものがこっちにやってきて、話しかけたのです!


『お前は誰だい⁉️どうしてここにいるんだい⁉️』


タカシはこれまでの事を説明しました。


すると、鳥はこう言いました。


『お母さんの言いつけを守らなかったのかい?それじゃあ、お前は一生このままだね!』


タカシはそれを聞いて、ここから出たい‼️と泣き出しました。


すると、鳥はこう言いました。


『仕方ないね〜‼️わかった!ここから出してあげるよ!そのかわり、砂時計の砂が落ちる前にお母さんの良いところを10個言えたら出してあげるよ。よーいスタート!』


タカシは一生懸命に考えて9つお母さんの良いところを言いました。


しかし、いくら考えても10個目がなぜか思い浮かばないのです。


しかし、無情にも砂時計の砂はもうわずかしかなくなり、最後の砂がこぼれ落ちそうになった時、タカシは目が覚めたんです。


気付くと、目が覚めるまで、家の布団の中で寝ていたのです。


タカシを心配していたお母さんは、タカシがなかなか目が覚めないのを心配していたのです!


そして、心配の言葉をかけ終わると、お母さんはこう言いました。


10個目の良いところってな〜に?


おしまい

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ひーろん
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