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チェンクロ課外活動17【黒騎士カトストロフィー1】

とうとうこのネタの封印を解除する時が来ました。
最果ての大陸ユグドを覆う『黒の軍勢』を率いる『黒の王』と共に現れた魔神の一人『黒騎士』の話を…

こんにちはAinです。今回のテーマは長く先送りにしてきた題材黒騎士になります。
なので、ここから先は第1部は勿論のこと第4部迄のネタバレが含まれることをご了承ください。

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黒騎士とは何者か?

黒騎士との邂逅

 この記事を読んでいるということは、あなたは少なくともチェンクロ第1部をプレイしていますよね。
黒騎士は黒の王が引き連れてきた魔神の一人。
ならば黒騎士の正体はご存知でしょうが、彼は本当に
一つ前の世界の主人公だと思いますか?
「何をバカな。そんな筈はない、我は確かに……」
と思い込んでいませんか。
彼は確かに異世界からユグドの地を訪れています。
何故それが一つ前の世界(※1)ではないのか。3つの可能性を基に考察したいと思います。

(※1)一つ前の世界(500万回目)については『黄金の魔女ファティマ』の「黄金の未来」参照

1.黒騎士のクロニクル

 チェインクロニクル(以下チェイン)は本来世界に一つしかありませんが、実際には複数のチェイン(黒騎士、黒、白等)が同時に存在するバグが度々発生しています。そのメカニズムは不明ですが、第3部でフィーナからトロメアに継承されたように前の世界のチェインは消滅していなければならない。

2.制止した世界

 第1部10章『黒の世界』にて黒騎士の世界では、黒の王は倒れたものの世界は滅亡することなく刻が止まったまま黒騎士は500万1回目の世界に飛ばされました。これが500万回目の世界ではない可能性。
第1部6章『ある男の闇』では黒騎士の記録とほぼ同様の滅亡が描かれますが、こちらは時が止まっているようには見えません。更にこの可能性が記述されているのがユグドのクロニクルであることからこちらが一つ前の世界(500万回目)の記録の可能性が高いと言えます。

3.黒騎士出生の謎

 これは主人公にも言えることですが、そもそも彼らはユグド世界の生まれでない可能性。
伝承篇『黒騎士伝』7話にこんなやりとりがあります。
黒の王「……この世界に残った最後の命が費える」
黒の王「それはすなわち、世界の記述が終わることだ」
(略)
黒の王「この体の持ち主が死ねば、もはやこの世界に命は存在しない」
黒の王「記述すべきものがなくなれば、世界は停止する」

黒の王は「もはやこの世界に命は存在しない」と宣言しています。
「あれ、主人公は?」と疑問に思われたチェンクラーもいるでしょう。仮に彼が異世界人だとすれば魂の在り方が異なる可能性もあります。
更に二人が似て非なる別の存在であるならば、それは必ずしも一つ前の世界とは限らなくなります。

 主人公はおっちゃんの一族!?

 前項で黒騎士と主人公はユグド世界の生まれではない可能性に言及しましたが逆の可能性に関する仮説もここで考察してみたいと思います。
チェンクラーにとってのおっちゃんと言えばメタ的な話なら『開発のおっちゃん』作中の話なら『シルヴァのおっちゃん』で今回は後者の話。
今更シルヴァの説明も不要でしょうが、彼の経歴は伝承篇『シルヴァ伝』を参照してください。

 主人公(黒騎士)の経歴は作中でもぼかされています。
これについては物語の本質を揺るがしかねないとのことで松永D(※2)の中でもトップシークレットの扱いとされており20thまで(継続した場合)には明かしたい旨の話をしていました。
それを踏まえて以下の画像をご覧下さい。

(※2)チェンクロディレクター松永純氏

副都外伝13話
伝承篇シルヴァ伝1話
伝承篇シルヴァ伝4話

お分かり頂けたでしょうか。仮に裏木戸の盾が血筋によるものなら主人公もまたシルヴァの一族の可能性があります。

更にもう一つ気になる点。シルヴァの妻イルマは伝承篇『シルヴァ伝』3話で予知夢を見ています。
そして主人公も1~3部冒頭に予知夢を見ています。
イルマ自身は童顔な点を除けば出生自体は聖王国貴族の先妻の子というだけで異世界人的な裏設定はないようですが夫婦揃って主人公と共通点があるのが単なる偶然なのかは興味深い所です。
(筆者はシルヴァ子孫説を推します)

主人公の過去

誰も経歴を知らない主人公

 ここまで主人公と黒騎士の出生について異世界人か否かを考察してみましたが如何だったでしょうか。

作中で最も付き合いの長い相手と言えばピリカになりますが、果たして何かを知っているのでしょうか? 
残念ながらそれはないでしょう。一例としてアポロがヘリオスの元に現れた時に彼女は自身の使命こそ把握していましたが、自分が何者なのか答えられませんでした。断定はできませんがピリカもアポロのように唐突にパートナーの元に現れたと考えればピリカも主人公の過去を知らない可能性が高いと考えられます。

次にヘクセイタス(※3)の閃はどうでしょう。
旅立ち前の主人公が何処の村で騎士に助けられています。これをユグド出身の根拠にする向きもあるかとは思いますが、松永Dの中でもあれは世界線の異なるギリギリの判断だった旨が語られていました。
実際ヘクセイタスの黒騎士を見たエイレヌス(原作版)は何か違和感を覚えています。
(※3)アニメ版

この黒騎士がどうなったのかは不明

まとめ

最後にここまでの要点をまとめてみます。

  1. 黒騎士は過去のユグド世界からやってきたが、それが一つ前の世界とは限らない。

  2. 主人公とシルヴァ一家には幾つか共通点がある。

  3. 主人公と黒騎士の義勇軍以前の経歴は謎に包まれている。

といった感じでしょうか。
次回は「黒騎士は何故世界を救うことが叶わなかったか」を主人公の足跡と照らし合わせて考察したいと思います。


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