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週刊ユグド通信Vol.78『ユグド祭の10年を振り返る』

 2024年7月21日今年もチェンクロファン感謝祭『ユグド祭』のオフライン開催が決定しましたね。そこで今回Ainはユグド祭10年の歴史とトピックスを振り返って見ようと思います。といってもTGSやAGF(※1)にキャラホビやユニバカ×サミフェス等の特設ステージに関しては正直詳細がわからないものも多いのでSNC(※2)時代を含むSEGAオンリーイベントに限定させてもらいます。

(※1)TGS=東京ゲームショー、AGF=アニメイトガールズフェスティバル。

(※2)SNC=セガネットワークスの略。SEGAのソシャゲ部門の旧運営会社。



 1.ユグド祭とは何なのか?

 2017年より開催されているチェンクロのファンミーティング。毎年運営と豪華声優陣をゲストにお招きして新情報の発表、豪華絵師陣のお祝いを中心としたパネル展示、グッズ販売、名刺交換会、ラジオの公開収録、バトロワ、クイズを中心としたオンリーイベント。規模と会場は概ね毎年変化する印象。

2.歴代のユグド祭

 ユグド祭の名称が固定化したのは2017年になりますが2013年からファンミーティングそのものは開催されています。ここではその歴史を振り返ってみます。

1. セガネットワークスファン感謝祭2013

 2013年12月23日に秋葉原UDXで開催されたSNC初のファンミーティング。メインステージではチェンクロの他『ぷよクエ』『アンジュ』(※1)のスペシャルステージが催されました。

 今回のゲストは運営陣から松永Dと新小田P、声優陣からは『鬼巫女アオイ』役の佐倉綾音さん、『灰白の騎士カデッサ』役の内田真礼さん、『裁縫ギルド長スティッチア』役の野中藍さん、『スイーツ魔法戦士 シューレ』役の三上枝織さんが登壇。

 更に第2部初参戦の声優として花澤香菜さん、井口裕香さん、緑川光さんの三人が発表。他にもMFコラボでヘロディア、グレタ、フィーンド、ロビンの四人(五人?(※2))の参戦、石田彰さん、佐倉綾音さん、内田真礼さん、小岩井ことりさんによるドラマCD制作決定、アニメ『ログホライズン』コラボが発表されました。

(※)ぷよクエ=『ぷよぷよ!!クエスト』11周年を迎えたSEGA最古のソシャゲ。アンジュ=『アンジュ・ヴィエルジュ』2013年にメディアファクトリー(MF)を中心に展開されたTCGのクロスメディア作品。2021年惜しまれつつも配信終了しましたがメインシナリオの動画がまだあるみたい。

(※2)『禍鎧の殴り騎士フィーンド』は自律型鎧らしく『天武の忌才フィーンド』とは親愛度も別扱いの為。

 2.セガネットワークスファン感謝祭2014

 2014年12月13日豊洲PITで開催されたファン感謝祭。この年は会場にキッチンカーも数台投入されてバンドに公式レイヤーに絵師ゲストと過去最大に贅沢な内容だったと記憶。チェンクロ関係の主だった発表はゲーム『シャイニング・レゾナンス』アニメ『七つの大罪』コラボにTVアニメ化、pixivイラストコンテスト、装飾の魔神、九領外伝、罪の大陸なんかの発表があり、チェンクロラジオの公開生放送ではリヒト達三兄弟の初お披露目となりました。更にバトルロワイヤルも本格始動。関係者枠では声優界から伊藤静さん、内田彩さん、三上枝織さんが参戦。最終的には絵師の竜撤さんが初優勝を果たすガチぶりを披露します。この年の目玉の一環が『drop』『虹のコンキスタドール』によるヴェルナーやアルドラ等12人の公式コスプレLIVEと『CHAIN band』による生演奏が行われ、宣伝の西村ケンサクさんのタンバリン伝説もここから始まりました。

 勿論チェンクロ以外では引き続き『ぷよクエ』『アンジュ』のステージも実施され来場者も過去最大であったものと思われます。

 ここで余談を二つ。ひとつは来場者特典の抽選券A賞が『強運の戦士ニンファ』でB賞が『精霊石』(※)だったので持っていない人は喜んだ反面完凸済みのチェンクラーからは阿鼻叫喚がありました。もうひとつは物販でMFコラボのキャラを入手できる機会があったのですよね。(グレタとロビン復刻しないかな…)

(※)プレチケだったかもしれません。

 3.セガネットワークスファン感謝祭2015

 2015年12月6日舞台をベルサール秋葉原に移し開催されたファン感謝祭2015は箱容量を見誤って数時間の入場待ちというやらかしがありました。(同年の幕張某オフイベの惨事に比べればマシでしたけど)

 この年はチェンクロ、ぷよクエ、アンジュ以外にもオルサガ、虹キャス、モンギア、センノカ(※1)のステージや出展がありましたけど、もうチェンクロとぷよクエしか残っていないようですね。

 チェンクロからはゲスト声優として柳田淳一さん、今井麻美さん、大坪由佳さん、村川梨衣さんが、セガからは松永さんやCHAIN bandの(賑やかし要員)西村さんの他にオフライン初の石油王(※2)が参戦を果たします。チェンクロ内の主な発表は3部制作、ゲーム『空の軌跡SC』とのコラボ、アニメのサブタイトルが『ヘクセイタスの閃』に決定。更に武器錬金の実装が発表されました。

 余談を二つ。ひとつは当時はセガのソシャゲ部門の総合イベントだったこともありペルソナのグッズも物販されていたりします。もうひとつは駅前で買ったパンを並べて軽食を用意するという告知は個人的には二度とやらないでほしい。

(※1)オルサガ=オルタンシア・サーガ、虹キャス=虹色キャスト、モンギア=モンスターギア、センノカ=戦の海賊

(※2)石油王=マーケティング担当の川村弘幸さん。関係者の悪ノリでアラブの民族衣装が当時の正装になっていました。

4.絆の大感謝祭ファンミーティング2016

 セガネットワークスがセガゲームス(現セガ)に吸収されたことに伴いチェンクロ初のオンリーオフイベントが2016年7月9日の大阪を皮切りに、18日名古屋、24日福岡、31日秋葉原UDXで開催。今回のゲスト声優はチェンラジメンバー(※)と石田彰さんに柳田淳一さん。

 今年はチェンクロ3のストーリー、アニメの劇場先行公開に先立ち前売りチケットの販売、例年のクイズやバトロワの他、新システム伝授技と親愛度の実装、ゲーム『サクラ大戦』コラボ等が発表されました。更に同日限定で駅前のDinerグランヴァニアにてチェンクロ酒場Rが開催。コラボメニューが提供されました。

 余談ですがこの年のバトロワでは絆の生放送のチェンクロ攻略研究所でお馴染みのぴよぴよさんが『好奇心少女ニウ』に天晴乃煌剣を持たせて無双していた件が印象的でした。

(※)緑川光さん、今井麻美さん、内田彩さん。

5.4th Anniversary ユグド祭 2017

 現在の形式となるユグド祭が2017年7月22日東京ビッグサイトで開催。会場規模としては過去最大ということもありパネル展示や物販のコーナーにかなりの余裕がありました。

 この年最大の目玉は主人公の帰還。まだ予告段階でしたが会場は一気にヒートアップ! 更に新コンテンツとして年代記の塔と絆の大出撃の実装が発表。アニメ『魔法少女リリカルなのは』とのコラボも決定しました。この年は松永さんとちぇんらじメンバー(※)に絆の生放送MCの柳田さんといったメンバーの他、歴代で最も愛された運営ディレクター酒井さんの登壇がありました。サプライズはLリリス。

(※)緑川光さん、今井麻美さん、内田彩さん、高木友梨佳さん。

6.5th Anniversary ユグド祭 2018

 2018年7月15日会場をビッグサイトに隣接するTFTホール1000と大阪味園ユニバースで同時開催という異例の形式で実施されたユグド祭2018。東京会場にはMC高木友梨佳さん、アシスタントにせきしほさん、それと今井麻美さん、鈴木咲さんが、大阪会場にはMC柳田淳一さん、アシスタントの早瀬莉花さんがそれぞれ登壇、松永さんと酒井さんも引き続きの参戦となります。今回はちぇんらじコラボフェスの開催に合わせエチゴが登場。本編の方は予告されていた主人公がついに帰還、伝承篇、オートバトルの実装が主な発表となります。

 余談ですがサミーの協力によりチェンスロの試作機が会場にお目見え。当たりを出すと精霊石やスタミナの実が貰えるキャンペーンが実施されました。サプライズはGユリアナ様。

7.6th Anniversary ユグド祭 2019

 2019年7月19日前年度に引き続きTFTホール1000+TFTホール300での開催となったユグド祭2019。二年連続で同じ会場が使われたのはこの年が初めてになります。(大阪会場はありませんでした)

 この年の最大の目玉はVRヴェルナーの登場ですかね。運営からは引き続き松永さんと酒井さんが登壇。MCは柳田さん、ゲストはちぇんらじメンバーとフロスの面々(※1)による公開収録がありました。他にも『ぷよクエ』コラボ、伝承"黒騎士伝"、新チャレンジクエスト(※2)の実装、魔神エイレヌスが報酬に追加等新情報の嵐。因みにサプライズはLカタリスでした。

(※1)当時不定期で放送されていた特別企画。チェンクロ魔法学園 放課後生放送♪ ~フロスといっしょに遊ぼう!~(高木友梨香さん、石飛恵里花さん、早瀬莉花さん、せきしほさん)のこと。

(※2)ユニークチャレンジ『脱走囚人を捕まえろ』

8.7th Anniversary ユグド祭 2020

 2020年といえば各種イベントの自粛延期が世を覆いチェンクロも当然ながらオフラインでの開催は断念。その為オンライン番組『絆の生放送"夏の陣"』が2020年7月11日各種配信サイトで放送されました。ゲストは柳田さんとちぇんらじメンバーに攻略研究所からぴよぴよさん。運営からは松永さんと酒井さんに加えて運営ディレクターの友光さんが初参戦。主だった新情報としては漫画『異世界おじさん』とのコラボ決定(アニメ化前のコラボは珍しいです)。第3部13章と第4部の制作決定でしょうか。他はLミョルンを始めとする新キャラの実装、グランドサーガ副都篇でラザフォードが満を持しての実装なんてのもありました。

9.8th Anniversary ユグド祭 2021

 2021年7月18日昨年に引き続きのオンライン開催。今年のゲストはMCの柳田さんと高木さんの他、今井麻美さんに稲田徹さんと佐倉綾音さんが初参戦。運営からは松永さんと友光さんが登壇。ぴよぴよさんも引き続き攻略研究所で活躍しました。遊戯世界目前の今回の新しい企画は後のちぇんくローグ(※)の礎となる視聴者参加イベント"絆の大狩猟戦"が開催された他、長年要望の多かったアニメ『ソードアート・オンライン』とのコラボが決定。そして最大の目玉はインテリアの実装。今まで殺風景だった義勇軍本部にインテリアコインで入手したインテリアを配置して自分好みの本部が作れるようになりました。

(※)「Mirrativ」で配信中のチェンクロスピンオフ。

 10.9th Anniversary ユグド祭 2022

 2022年7月17日開催のユグド祭。三年目のオンライン開催となる今回は昨年の出演者に加えてちぇんらじから緑川さんと内田さんが一年ぶりに復活。潜艦世界を目前に控えた今年の主な内容は4部フィーナの実装、映画『ソニック』×アニメ『異世界おじさん』のクロスコラボでしょうか。細かい所ではTwitter(X)のピリカ&フィーナアカウントを期間限定でジャックしていたドールが正式に宿主(?)になるなんて発表もありました。

11.10th Anniversary ユグド祭 2023

 2023年7月15日三年ぶりとなるオフライン開催が秋葉原エンタスで実施されました。三年ぶりのオフライン開催ということもあり来場者数が読めなかったのでしょうが箱が狭かった(公開生放送も抽選でした)。それでもオフ開催のおかげでカラオケまねきねことキュアメイドカフェではコラボを実施してくれましたけど。幽夜世界を目前に控えた今回はアニメ『ライザのアトリエ』コラボ、称号システムの追加『絆共鳴必殺技』の実装が発表されましたが、ブラッシュアップが中心で10周年を象徴する発表は義勇軍結成にまつわる前日譚くらいでしょうか。ゲストは運営から松永さんと友光さん。声優陣からはMC柳田さんとちぇんらじメンバーが登壇しました。ぴよぴよさんも続投。

3.歴代ユグド祭を振り返って

 以上がユグド祭のトピックスになりますが改めて振り返ってみるとソシャゲ部門時代の予算の掛け方が半端ないですね。やはり三年間のオフライン開催で人が減ってしまった感はありますし正直先行きに不安しか感じませんけど、毎年グッズを企画してくれたりコラボも積極的に実施する運営を信じてどんな形でも続けてくれる限りは伴走したいものです。

4.今年のユグド祭は?

 幸いにして今年もオフライン開催が決定したユグド祭。では今年のユグド祭は如何なるものになるのかを予想したいと思います。

 1.会場は?

まず会場は過去の流れから見て有明か秋葉原の可能性が高いでしょう。有力なのはTFTホールかベルサール秋葉原でしょうか。勿論全く別の会場ということもあるでしょうがエンタスは(狭いので)ないでしょうね。

2.内容は?

 さすがに去年の今年ではとんでも企画は組めないでしょうから、会場はパネル展示と物販+VR(もあるかも)。ステージは例年通り『ちぇんらじ公開収録』『クイズ』『バトロワ』『絆の生放送』を主軸に余裕があればVRの新キャラお披露目があるかもしれません。

3.コラボは?

 例年なら夏にコラボの発表があるでしょうけど何がコラボするかは正直読めない。ぶっちゃけ過去コラボの大半が「え? マジか…」状態なので深読みは諦めます。

4.ストーリーは?

 現在の進行状況を鑑みるとユグド祭で奈落の次の世界が発表される公算が高いですね。そして来年のユグド祭の前後に第4部が終章を迎える流れとなるでしょう。その先に何が待っているのかはまだ未知数となります。

 5.新コンテンツは?

 去年大枠だけ示された新コンテンツが発表されるかもしれませんし、更にもうひとつサプライズを用意している可能性もあります。

5.あとがき

 過去の記憶と関連記事を頼りにユグド祭の10年を振り返ってみましたけど、やはりオフライン開催以降だんだんとユーザーを驚かせる発表や企画が心許なくなってはいますね。起爆剤もない中では惰性に任せるより引導を……という思いがないわけでもないですが、10年という時間をかけて積み上げてきた伝説の金字塔を活かし続けられる展開を信じて待つことにします。

 今回は以上となります。

 

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