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週刊ユグド通信Vol.20『出生の秘密がありそうなアルカナ1』

 チェインクロニクルって謎が多いRPGなのですよね。チェンクラーにとって最大にして最も興味深い謎は主人公の生い立ちでしょう。そして世界を超越する暗殺王もまだ真意は計りかねます。この二人については現状語れることはありませんが、他にも面白そうな出生の秘密を抱えていそうなアルカナを不定期にピックアップしたいと思います。


File1 ユルゲンの落とし子【ユニ・フェブリア】

ユニの誕生

今回は魔法兵団の刻印者ユニとフェブリアについて考察したいと思います。

二人は魔法兵団隊長クラウスの父親であるユルゲン教授の研究室から保護された初期の刻印者ですが過去の記憶は一切なく、当事者であるユルゲン亡き今となっては生い立ちを辿る術はありません。

フェブリアに限れば昔の幼なじみと称する青年と出会う機会があり彼女の名前が造られたものでないことを確認した時点で本人が満足してしまい、それ以上生い立ちを探ることはありませんでした。一方でユニは研究室時代はゼロと呼ばれ、ユルゲンは彼女を新世界の創造主に仕立てようと画策していました。

フェブリアは何も覚えてはいませんけど

1.二人の生い立ち

二人が何故ユルゲンの元にいたのかは分かりません。
少なくとも全うな手段を用いてはいないでしょう。
そこで考えられる可能性を例示したいと思います。

仮説1 戦災孤児を拾ってきた

当時は黒の軍勢の勢いが増している時代で戦災孤児には事欠きませんでした。だから二人も何処かの町の生き残りの中から目星をつけて引き取った可能性。しかしこれが一番全うな手段である時点で以下はお察し。

仮説2 人さらいから買った

ユグド世界には人身売買を生業とする奴隷商人が後を絶ちません。湖都の方が活動は盛んですが聖王国や賢者の塔にも少なからず生息しています。ただし賢者ディルマの目を盗んで簡単に手に入るのかは疑問なので可能性は低そうですね。

仮説3 誘拐した

ユルゲン級のマッドサイエンティストなら潜在能力のありそうな逸材を拐うことには何の躊躇もないでしょう。金で買う、騙して連れ帰るは勿論のこと、場合によっては家族を亡きものにして連れ去った可能性も考えられます。

仮説4 古代魔法文明の遺物

ユルゲンが召喚魔法を使えるとは思えませんが、古代魔法文明時代の遺物を用いれば可能かもしれません。或いはユニに限れば古代魔法文明時代の遺跡で眠っていたものを目覚めさせた可能性もあります。

仮説5 人体錬成

これもフェブリアは当てはまりませんが、ユニに関しては十分ありえるでしょう。場合によってはユルゲンの嫡子であるクラウスもホムンクルスの類いである可能性もあります。(この場合クラウスがユニの兄になってしまいますね)

この「失敗作」も意味が変わってきます

そんな事実が存在すればユルゲンの弟(本編未登場)が
何か知っているものと思われます。


1~3はさもありなんですが、4,5だった場合はクラウスの出生にも影響しそうですね。伝承篇にてユルゲンはユニを密かに研究室に連れてきました。即ちユニは研究室の外で刻印兵として生み出されました。その場所がユルゲンの秘密研究所であっても違っても今後の物語にも影響しそうですね。

2.神を生み出すという行為

次にユルゲンの刻印研究がなぜ他と一線を画すかを検証したいと思います。共同研究者であるアドヴェルサス教授とユルゲンは倫理観のぶっ壊れた近しいもの同士ですが、その方向性は大いに異なります。

アドヴェルサスの目指したものは簡単に言えば最強の軍隊。彼の研究室には多数の研究員がおり、刻印兵士を量産化することで黒の軍勢に対抗しようとしていました。対して一匹狼なユルゲンの目指したものは最強の刻印者。それは黒の軍勢に滅ぼされる世界を根本的に作り替える新世界の神を創造すること。こう解釈すると一応二人とも黒の軍勢に抗する手段を研究して世界を救おうとしていたと言えなくもないですね。ユルゲンにとっては自分以外の異物が紛れ込めば純粋な研究に不具合が生じると考えて人を寄せ付けなかったのかもしれませんけど。

暗殺王ラザフォードがユルゲンの研究を奪おうとした時、運命の賢者バルタザーリは考えます。
「(ユルゲンとゼロ(ユニ)……世界が繰り返す中で 
あの二人は不安定であり続けた)」
「(ときには兵団を壊滅させた敵として。
またあるときには、心強い味方として)」
「(ゆえに今回も泳がせていたが……)」

かつて白の預言者(※)が世界の運命を書き変えようとした時、世界根源は謎の強制力を用いて軌道修正を繰り返しました。本来なら世界の命運に影響を与える事例には強制力が付きまといます。にも関わらずユルゲンの行動は常に世界根源から黙認されていました。
これは大筋が変わらない(滅亡は止まらない)から黙認されていたのか、はたまた世界根源の影響外で行われていたかで意味は変わります。

バルタザーリはラザフォードに運命を変える可能性を掛けてユルゲンを切りましたが、仮にユルゲンとユニが世界根源が介入できない存在だった場合。ユニは新世界の神になることも可能になります。

白の預言者の目的に近いですね

ユニにその気はありませんが、ユルゲンの置き土産が世界の何処かでユニを狙っている可能性はあるかもしれません。

(※)第3部ヘリオス篇の主敵

3.まとめ

 結局の所フェブリアもユニも生い立ちは不明。(特にユニは人間かどうかも怪しい)二人がどのような経緯でユルゲンの元にいたのかは分かりませんし、二人とも自身の過去にはほぼ興味がない模様。

なぜ二人が選ばれたのでしょうね。姉妹ということもないでしょうしフェブリアに限れば試作だったから誰でも良かったかもしれませんが(或いはフェブリアの炎のマナの強さが実験の足枷になって捨てた可能性)、ユニに対しては入れ込みが半端ないので何か特別な生い立ちがあるのかもしれません。今回は以上です。


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