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週刊ユグド通信Vol.8『ユグド世界は矛盾に満ちている?(後編)』

 そんなこんなで前回に引き続きチェンクロの矛盾をAinがトンベリ(※)の如くプスプスと刺し続けます。
運営の人も問題がある部分はしれっとサイレントでも良いので修正してくれないですかね。

(※)FFⅤ以降に出てくる包丁を持った人気モンスター

 10.二つの王都決戦(後編)

 まずは前回の答え合わせ。
第1部本編に(2章以降)出番のないユリアナ様が何故にラスボス黒の王と対峙していたか。
あれは1部フィーナ(※1)の『続く未来』になります。一言で表せばあれは第1部の真エンドです。
チェインストーリー(※2)で絆を繋いだ仲間が増えることで世界は新たな未来を刻む感じ。ぶっちゃけ本筋には影響しませんが仲間達の活躍が見れます。

(※1)年代記の少女フィーナのこと。入手条件はチェンストのクリア状況。
(※2)特定のアルカナを入手することで見れる外伝エピソード。略してチェンスト。登場キャラは絵師さん縛りになっていたりします。

11.アルボール翁喋れたんかい!

翁が直接喋る珍しいシーン

チェンクラーなら大樹の氏族の長アルボールはご存じですね。第4部で活躍する昔の姿ではありませんよ。
作中でも無口&人間には声が聞き取れないので普段は一族の口を借りて会話を行っていましたね。
ところがチェンスト『7.海風の方舟・滅びること』では喋っているのですよね。

上が初対面。下がチェンスト。

 この時だけとは思いますが、何故か人間にも聞き取れる話をしていましたね。

12.価値観の変化? 

 森妖精達が一年の集落に溜まった淀み穢れを払うイベント(※)がありましたね。ラウトがセレステ達に行事の大切さを伝えています。
大樹の氏族も例外ではなく氏族の森妖精達は長の枯れ枝を落としたり剪定を行ったりしていましたね。
一見すると何の問題もないように見えますが、大樹の氏族のモットーは自然の成り行きに身を委ねること。
魔法学園用務員ウーヴィアの『大樹の庭師』で触れられますが、里の若い氏族を着飾らせることを小姑達に疎まれ、最後は長の枝を剪定したせいで里から村八分にされて魔法学園に移住しましたよね。
しかし穢れ払いでは普通に里帰りしている上に、長の枝の剪定までしています。価値観が変わったのでしょうか。それとラウトとセレステが和解したのは第3部セレステ篇11章。でも12章でアルボール翁の体は一度燃えているので何時の話なのやら。

(※)2020年『精霊島穢れ払い』

13.デリカシーがないから? 

黄果の氏族のお騒がせ三姉妹の長女ディエス。
皆のお姉さんリーニャと彼女の弟分クストディオから指示を受けることから大人達の中では比較的若い印象があります。で以下をご覧ください。

最年長の族長と幼馴染?(精霊島外伝参照)

 ディエスのことですから不躾な発言が飛ぶのも茶飯事な気はします。そうに違いない。
と言いつつ本音は後付けで最年長にしたのでしょうね。

14.千河の出戻り娘

千河の習俗は肌に合わなかったり里を追放された一族が何人かいます。
具体的にはリュビア、ジェアダ、ネブリナ、ミラジェン、ハジャダ、ブリサの六人ですかね。

千河のはぐれ者達の肌色バラバラなのが面白い

リュビアは副都の戦士ギルドに腰を落ち着けてます。ジェアダとブリサは最近里の居心地が良くなったので帰ったとも言えますね。ネブリナも普段どこにいるのかよく分からないのでヨシとしても、ミラジェンとハジャダが里に帰った理由が分かりません。
ミラジェンは湖都のバンドに参加していましたし(※1)ハジャダは里を追放された身(※2)。二人が里に帰る理由の説得力がないのですよね。

(※1)チェンスト『6・破壊と再生の組曲』参照
(※2)千河の勇士ハジャダ『鎮魂の矢』参照

15.カイン君の故郷とギルド

カイン君絡みの話と言えばギルド設立の話があります。赤誠の勇カインの『盾』ではギルド設立をシルヴァに後押しされていますが、伝承シルヴァ伝第6話『若い奴らの時代』では設立までに難色を示されています。更に以下の画像をご覧ください。

上が第2部1章『海風に吹かれて』下は『盾』

 山沿いでしたよね『はじまりの村』。それがいつの間にやら港町に。天変地異でも起きたのでしょうか。

16.妖怪伝説

近年では日常的にその姿が目撃されるようになった九領の妖怪達。しかし初出は九領外伝『魔鬼動乱篇』になります。ツル姫一人が知らないのなら「第九領だから」で済みますが、六領の姫ヨシノも知りません。
ところが四領では踏破『十尾の狐と百鬼夜行』で、六領ですら大狩猟戦『納涼、世直し、夏浴衣』で過去に妖怪との接触がありますし、第八領は3部以降魑魅魍魎跋扈する忌み地として認知されています。
もう伝説でも何でもなくなりつつありますね。

17.サバマニアの不思議

 伝承『魔法兵団学生伝』で活躍するサバマニア。
ヴェルナーとの初対面の頃は不良グループのリーダーでサバマニア先輩と呼ばれています。
しかし二人がフラムに進学した後の話。

サバマニアのお誕生日

先輩呼びされていたのに、なぜかフラムではメンバーで最後に成人を迎えた描写になっています。

18.学園七不思議

 魔法学園の七不思議と聞けば怪異研究の第一人者エステバン先生が見逃す筈ないですよね。
でも先生は七不思議が学園にないからとフロスを巻き込んででっち上げようとしました。

魔境を彷徨う巡礼者エステバン『恐怖の語り部』参照

しかし伝承篇ではクリスティンやメルティオールから魔法学園の七不思議が幾つか語られます。
エステバン先生の調査がザルだったのでしょうか。
むしろ先生が気付かないことが怪談?

19.魔法学園の学園祭は今年で何回目?

まずはこちらの画像をご覧ください。

上が伝承『魔法兵団学生伝Ⅱ』下がチワの『マスコットの夢』参照

確かに第127回学園祭ですね。
チワにとっても思い出の一回になります。
それを踏まえて次の画像をご覧ください。

二枚とも賢者外伝

 毎年1回学園祭を開催しているなら伝承篇から10年経過していることになります。
そうなると伝承篇時代から在籍していた学生はいくつになるんだという話になってしまうので単純な誤植なのでしょうね。ちなみに第3部アリーチェ篇では特に学園祭の回数については言及されていませんでした。

20.ポラカントス(SDは)可愛いですよね

双生の魔術師パルナの『双子の宝物・河童篇』ではプルナが持っている河童のマスコット誕生秘話が語られます。問題はその話の回想時期なのですよね。

双子が互いの誕生日プレゼントを思案していました。
当然ながらパルナは天狗マスコットを持つ前のv1になりますよね。そこで相談を受けたフロスのメンバーにエステラがいないので彼女が加わる前なのでしょう。
確認できた双子のL(※)初出は踏破『賢者の塔の激走祭、再び!』なのでこの回想は激走祭以前ということになります。それを踏まえて以下をご覧ください。

パルナ『双子の宝物・河童篇』参照

 お分かりですか?
賢者の塔の激走祭(再)が行われたのは第3部でエステラも大活躍しましたよね。勿論回想の日はたまたまエステラ不在の可能性もありますが、時間軸第3部は確定ですよね。じゃあなんで幻獣の世界の存在とポラカントスのことをベルタは知っているのでしょうね。

(※)レジェンド

まとめ

 今回の矛盾話これで終わりますが10年も経つと色々綻びは生じますね。それ自体は仕方ないですし大勢に影響しない件はあまりとやかく言いたくないのですが、個人的には時間軸的にあり得ない展開や発言は可能な限り修正してほしいものです。逆に解釈次第で説得力が見込めるものは別段気にならないのですけどね。矛盾って気になりますか?

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