週刊ユグド通信Vol.4『少数精鋭・実践魔導ギルドⅢ』
タイトルでも触れている通り実践魔導ギルドは少数精鋭。これはアルドラの都合上入団試験を厳しくせざるを得なかったのですが、結果的に(戦闘とは限らないが)並外れた実力者達が集結しました。
今回はそんな七人のバックグラウンドを既存の情報を元に掘り下げてみようと思います。
魔導ギルドの白一点ゲッベルツ
「いやどう見ても彼のローブは赤いだろ」とツッコミが入りかねませんが、勿論服の話ではなく彼が唯一の男メンバーなので紅の対義で呼称しているだけです。
では本題に入りましょう。
野菜大好きゲッベルツ
ゲッベルツはでかい図体に怖い顔。に似合わず繊細で涙脆く運動はからきしの頭脳派だが体は頑丈。趣味は野菜作りで人は良いものの弱気で争いごとも苦手。な一方畑を荒らす不届きものには鬼の形相で烈火の如く暴れまわり辺りを真っ赤なトマトまみれにしてしまうことからとにかく誤解されやすい。
(それでもスクロロン(※)に畑を荒らされた時は逆らえず涙目でしたけど)
なんともギャップしかないおじさんですよね。
こうも誤解しか招かない人だと見た目より若いのかもしれません。
※)ケ者出身の本能の魔神。
謎多き男ゲッベルツ
まず出会いの時点で問題があります。
彼は義勇軍着任早々前線を任されそうになりますが、自身は指揮官(軍師的)ポジションを希望しています。
しかし義勇軍には軍師やら軍略家やら団長やらが多数いて、彼が指揮官の役を果たした機会がまるでないのですよね。
ではキャラクエはどうだったかというと、趣味の果樹園を魔物に荒らされて大暴れ。
相変わらず誤解を招いています。
魔法学園のゲッベルツ
そんなゲッベルツですが、彼が出てくるイベントの多くは魔法学園なんですよね。
まず『賢者・外伝』ではリーゼロッテ(※1)の劇に出演。この後も『虚構の魔神ゲッベルツ襲来!?』や『賢者の塔の激走祭、再び!』等で魔神役を務めています。
更に『お菓子とお化けと子供たち』ではトマトが沢山獲れたからと調理室を借りています。
他にも学園祭でリンゴ飴に使用したリンゴも彼(とミニモ(※2))の果樹園から持ち込まれたもの。
それでも彼は学生でもなければ学者や教授でもありません。
※1)魔法兵団を兼ねる魔法学園の魔女っ子(賢者)
※2)黄果の氏族のお人好し森妖精(副都)
魔導ギルドのゲッベルツ
そんな彼の正体はギルド団員ではなく魔法学園の用務員なんです。所属も副都ではなく賢者の塔ですしね。
と言っても違和感ないですよね。嘘ですけど。
ちゃんとギルドの仕事もこなしていますよ。
アルドラのキャラクエにも出てきますし、ジーメオン(※)のキャラクエでは彼の日常仕事が垣間見えます。
罠や防犯に長けている点はちゃんと頭脳派していますね。
※)鉄煙出身の大工(副都)
結局ゲッベルツってなんなのさ?
正直な所は分かりません。魔導ギルドの団員である以上アルドラの課した入団試験に合格はしたのでしょうけど、なんでアルドラのギルド選んだのでしょうね。
しかも学園在籍の関係者でもなければ兵団員でもないのになぜか賢者の塔で度々目撃される理由。
これらに対する仮説を以下に述べたいと思います。
仮説1・魔法兵団員の予定だった
これはあくまでも裏設定という体での話になりますが、当初ゲッベルツは魔法兵団の軍師だった可能性。
それが何らかの理由で賢者の塔での扱いをもて余して副都のギルド所属に回された可能性。
そうなると賢者の塔所属と指揮官という設定が活きますし魔法学園で目撃される理由も初期設定の名残という可能性があります。
仮説2・魔法学園OB説
前述の通りゲッベルツは度々賢者の塔で目撃されますが、作中賢者の塔との関わりについては語られません。ピリカも彼が塔にいることに違和感を抱かない点も踏まえると魔法学園の卒業生かもしれません。
仮説3・名家の生まれ
彼が趣味で運営している果樹園ですが、如何に郊外とはいえ農家顔負けのかなりの広さがあるようです。
ギルドの給金だけで買える代物なのでしょうか。かといって趣味と言い切っている以上農業を本業にはしていないし、他に副業の話も聞かないので実家が資産家や魔法使いの名門で賢者の塔に顔が効く可能性が考えられます。
まとめ
魔導ギルド員の割にやたら賢者の塔で活躍する怖い顔の繊細お人好しおじさんゲッベルツ。
魔法学園の卒業生なのか名家生まれの金持ちなのか謎は深まるばかりですが、如何様にもとれるということは彼にはまだまだ想像以上の裏設定が仕込まれているのかもしれません。
今後も数々の誤解を招きながら義勇軍のムードメーカーとして活躍してくれることでしょう。
あまりにゲッベルツの話が長くなりましたので、他の団員の話は次回に持ち越しすることにします。
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