週刊ユグド通信Vol.89『故郷を離れて』
義勇軍が旅を続ける中で出会った人々の多くは故郷を失ったり罪の囚人でもなければ大半が自分の生まれた地域を活動拠点としていますね。しかし世の中にはビジネスや勉学、或いは他の事情で故郷を離れた人達もいます。今回はそんな故郷を離れたり他国を現在の活動拠点にしている人達をPUしてみることにします。
1.聖王国
ユグド大陸の玄関口であり商業の中心地である副都、盟主の城がある王都、信仰の権威大神殿を有する聖都がある聖王国は特に多種多様な人種が集まっています。王都には鉄煙大使館があり、土妖精、火妖精、森妖精、鬼の姿も見られます。因みにウガガラは一時期ユグドにいましたが、最近は帰郷しているようなのでここでは扱いません。
1.リュビア
詳細は不明ですが精霊島から副都にやって来た千河の森妖精。元々はアサシンギルドの殺し屋でしたが現在は戦士ギルドの一員。
2.バイセツ
故郷の内乱で副都に流れてきた鬼の用心棒。主に議長の護衛を担っている。
3.シドビビ
ケ者の大陸から伝説の銀狼に憧れてユグド大陸に渡ってきた犬鼻族の少年。果たして銀狼の戦士になれるのでしょうか。
4.ジーメオン
建築ギルドに属する鉄煙出身の大工。ユグド大陸の建築技術の奥深さに魅了されて定住も視野に入れている。
5.アベータ
聖樹と同化した大樹の森妖精。聖夜以外の時期は聖夜の演出家の村にいることが多いみたい。
6.カノ
海風の氏族の森妖精で初心者支援ギルドトレフルのリーダー。
7.コモディア
最高のスリルを求めて副都にカジノを開いた黄果の氏族の森妖精。
8.パルヴィ
大狩猟戦を主催する外海からやって来た謎多き商人。年中世界を飛び回っていますが現在は本店を副都に置いています。
9.ミニモ
見聞を広めたいと旅立ったまま頼み事を断れず、ずるずると副都に定住してしまった黄果の森妖精ミニモは皆から重宝がられています。
10.ムウティティ
お金の輝きに魅せられてケ者の大陸から王都にやって来た兎耳族の見習い商人。お金に執着はないものの商機をビジネスチャンスに変えるべく奮闘中。
11.エチゴ
エチゴは九領にある良家のお嬢様。食べ物の匂いにつられて迷子になり聖王国にたどり着き、リヒト達三兄弟の家にステイしています。
12.パメラス
元々は砂漠の湖都出身の女性。奴隷商人に捕まっていた所を当時の聖刻騎士団長に助けられて、自らも騎士団長となる。
賢者の塔
賢者の塔の魔法学園にはユグド大陸ばかりでなく最近は外海や新世界からも留学生が訪れますが、義勇軍と縁がある学生はまだ少ないようですね。それにしても魔神多いですね。
13.ウーヴィア
賢者の塔にある魔法学園で働く大樹の氏族の森妖精。氏族の基本理念に懐疑的で集落を出ていった。
14.ディ・ロ
砂漠(湖都?)出身の賢者の塔にある魔法学園墓地を管理する墓守。暑いのが大の苦手で墓石によくしがみついて寝ているので学生達からは怪談のネタにされている。
15.ユージェニー
ユージェニーは魔法学園の優等生ですが、実家は多くの聖騎士を輩出した名門の家なので生まれは聖王国なのでしょうね。
16.ドゥルセ
賢者の塔にある学園街でお菓子屋を営む黄果の氏族の森妖精。敢えて商業の中心地である副都より賢者の塔の学園都市を選んだ理由は不明。
迷宮山脈
迷宮山脈には元々土妖精のみが住んでいて、その手伝いをするために火妖精がやって来たそうです。なので人間がこの土地に腰を降ろしたのはほんの十数年のようですね。
17.アイナ
鍛治修行の為に土妖精の職人に弟子入りした人間の女性。親方は頑固な石頭で口では認めていないもののアイナの才能は評価している。
18.ルチア
土妖精の鍛治技術を自身の作品に活かしたいと迷宮山脈に工房を開いたガラス職人。しかし実用性以外に価値を見出ださない土妖精を唸らせる作品作りには苦労している。
湖都
砂漠の湖都には芸術や芸能を生業とする人々が外部から集まっています。中には他の理由で砂漠に住んでいる人もいるようですけど。因みにゼルザールの部下メルチェーデは湖都人ぽくはないですが、出生が不明瞭なので除外します。
19.デンガル
土妖精の打楽器奏者で職人。現在はハサン達とバンド活動中。
20.チャム=チャム
砂漠の湖都で活動する吟遊詩人の火妖精。家は迷宮山脈にありますが一年の大半を砂漠で旅しています。
21.カクト
精霊島の外れに自生するサボテンの加護を受けた大樹の氏族の森妖精。陽気なサボテン仲間を求めて砂漠の湖都に移住した。
22.エシャル
元々は聖王国有数の商家の跡取り娘だったが、両親の不幸がきっかけで家を飛び出し遭難。現在は湖都の劇団『砂の薔薇』の看板女優の一角を担う。
23.ルクレチア
元々はアサシンギルドの凄腕暗殺者だったがギルドを脱退して湖都に移住。現在は便利屋をしている。
24.ムジカ
ムジカは精霊島の内乱を止めようとして惨事に至り、流れ流れて湖都で吟遊詩人をしていた黄果の氏族。現在は湖都の歌聖として国賓級の要人となりました。
25.サヤード
雪国の故郷から逃げてきた女性で狩人をしている。出身に関する詳細は不明ですがかなり遠い土地から来たことが窺われます。
26.キャメロウ
ラクダの加護を受けた海風の氏族の森妖精。精霊島ではラクダの加護を活かす機会がなくて砂漠の湖都に移住した。
27.パボア
パボアはクジャクの祝福を得た海風の氏族の森妖精。元々は精霊島を中心に活動していましたが、より人目を引ける舞台を求めて湖都にやって来た模様。
28.ニクラウス
両足を機械化している鉄煙人で湖都最速を誇る運び屋。どうして湖都に住んでいるのかは不明。
29.ジャカレイ
ジャカレイは鰐の祝福を受けた海風の森妖精。かつての戦乱の決着に不満があり、死の島と呼ばれる危険地帯で鍛練を続けていた。現在は紆余曲折の末に芝居に興味を持ち『砂の薔薇』の一員として湖都で活躍中。
精霊島
精霊島の仲間のほとんどは森妖精になりますので、移住者と呼べそうなのは現状魔神とセレステの身内だけになります。
30.セレステ
セレステはかつてユグドとは異なる世界で生まれた人型の機械。自身の世界が滅びた後はユグド世界の人々を導いてきたが、現在は海風の氏族の一員として生活している。
31.ナランハ
セレステをサポートする下の妹。使命に忠実な石頭で性格に難はあるもののセレステを慕っている。
32.ビオレータ
冷静沈着頭脳明晰なセレステの上の妹。高度な演算で姉をサポートする。
33.アゼロ
セレステの先輩に当たる人工知能。かつての使命に従い一時はセレステと敵対したが、現在は記憶を消去して一から出直し中。
九領
九領の仲間の大半は鬼族と火鬼(妖怪もいます)。それ以外となりますと最近でこそ人間の商人の出入りも増えましたが、ソーニャ、ユーヌマス、レガレは九領と縁深いですが定住している訳ではありませんので意外と少ないです。因みに第五領にいる鉄煙のハイディマリーは留学生という扱いなので今回は割愛します。
34.イナミ
九領の大妖怪『九尾の狐』に育てられた海風の氏族の森妖精。養母の故郷で友達作りをしていたが、現在は第四領の城に身を寄せている。
大海
大海は謂わば余所者の集まりなんで大半は大陸以外の島々の出身者が大半を占めていますが、ユグド大陸出身者が何人かいます。
35.アーネスト
ユグド大陸出身の漁師で海の主を仕留めようと漁に出たまま海流の関係で帰れなくなった。故郷に未練はなく海の主を仕留めた今も大海を渡り歩いている。
36.ミジョカ
かつて賢者の塔の魔法学園で神童とまで云われた学生。転移魔法の失敗でユグド大陸に戻れなくなってしまったが、持ち前のポジティブさと順応性で島暮らしを満喫している。
37.ヘリシティー
かつては賢者の塔の立ち上げメンバーの一人だったが、力に溺れて大惨事を引き起こしユグド大陸を追放された。数千年海を彷徨う内に大海の暮らしが身に染みたことから現在も大海を渡り歩いている。
ケ者
ケ者の大陸には現状余所からの定住者はいない模様。因みにチョコロロは所属こそ罪の大陸ですが、出身はケ者(帰郷済み)なので今回の趣旨からは除外します。
罪
罪の大陸の人間は本国から派遣された看守と職員。世界各国から集められた囚人に分類されるので、純粋にこの大陸出身となるとリーア一人ですが、今回は自ら望んでこの大陸に来た面々だけ異邦人としてPUしてみます。
38.ヴィンス
女性を切り刻むことに喜びを感じる殺人鬼。元々罪の囚人ではありませんでしたが獄主ヴァレリオの誘いに応じて罪の大陸に潜入し度々女囚を襲っている。現在は特にリーアに歪んだ執着(愛情?)を抱いている模様。
39.ボタン
ボタンは生まれこそ九領の鬼ですが大海で賭博場を運営していました。しかしイカサマグッズを販売していたイングリスを追って罪の大陸に渡り監獄カジノのトリッシュに惚れ込んだので遅かれ早かれ罪の大陸に戻るでしょう。
薄命
薄命の大陸に余所の大陸出身者はほぼ定住していませんが、コトだけは出身地不明となります。
40.コト
コトの外見はケ者に似ていますが薄命の大陸に流れ着いた出自不明の少女になります。
鉄煙
鉄煙にも定住者はいませんが第五領の次期当主が留学中とのこと。しかし名前も分からないので今回は割愛します。
年代記
年代記の大陸は一度滅びている上に年代記所属のキャラの大半は外海出身になります。なのでリヴェラの仲間で尚且つ普段は年代記の大陸にいることが多いメンバーだけここで紹介します。因みにセレンは年代記出身なので今回の趣旨には該当しません。
41.フィシ
故郷を黒の軍勢に滅ぼされたフィシにとって自身が守る世界樹がある年代記の大陸は第二の故郷と言えそうです。
42.ミンミ
ミンミの故郷は黒の軍勢に滅ぼされているので帰る場所はありません。このまま年代記の大陸に定住しそうです。
43.レンレ
レンレにとって滅ぼされた故郷は辛い記憶を呼び覚ましかねないので妹と共に年代記の大陸に残りそうです。
44.スカレット
スカレットの願いは故郷に骨を埋めること。しかし手がかりは彼の持つアミュレットしかありません。故郷の手がかりが見つからなければ当面は年代記の大陸に定住しそうです。
45.ガシャ
ガシャは生前の記憶は全くないようでスカレットと同郷らしいということ以外一切分かりません。どちらにしろアミュレットの加護がないと魔物化してしまうのでスカレットに合わせるでしょう。
46.カラ
カラが覚えていることは大家族がいたことだけ。故郷に繋がる手がかりがない以上当面は年代記の大陸で暮らしそうです。
47.ペレキュデス
ペレキュデスは神器の力で不老不死に近い身体を得ています。しかしこの神器は慢性腰痛に成るほど重いのですよね。もう故郷もありませんしリヴェラ達に頼まれれば出張るでしょうけど、わざわざ自分から新天地に移住することもないでしょう。
レムレス
48.ヘロディア
英雄としての資質に恵まれながら称賛アレルギー体質のヘロディアは現在もレムレス島で執筆活動を続けている模様。
49.50.51.ロビン、グレタ、フィーンド
ヘロディアと共にレムレスに渡ったロビン、グレタ、フィーンドの三人は現在もレムレス島で暮らしている模様。
52.レイチェル・アナスタシア
レイチェルはレムレスの中では珍しく出身地がはっきりしていたりします。彼女の出身は夜明けの大海にある小さな島でしたが、少々訳ありでレムレスに流れ着きました。
魔神、旅人、幻霊
魔神、旅人、幻霊は出身地や所属を表すものではありませんが、魔神については別途まとめてやりたいと思います。
新世界
現状新世界からユグドや他の異世界に移住した人物はいないのでこれは割愛します。
まとめ
魔神を除くと他国を拠点とする移住者は約50人。その中で最も移住者が多い聖王国の12人は順当なのですが、2位は湖都の11人、3位は年代記の7人というのは意外な結果でした。次に出身のはっきりしている人物に限った出身地内訳は精霊島13人。聖王国4人。九領3人。他は賢者、迷宮、湖都、大海、ケ者が1~2人になります(外海(とある大陸)は割愛)。排他的とは言われますが義勇軍所縁の人物に限れば森妖精が圧倒的に多いことが窺えます。
最後は移住理由について検証してみましょう。
最多は『仕事や夢の実現』28人
次が『故郷に帰れない(戻りたくない)』12人
迷子やら漂流やら事故やらの『偶然』10人
となります。『偶然』と『帰れない』については複合事案もありますが大体こんな感じとなりました。
義勇軍約一千人の中で約5%魔神も含めれば一割程度が故郷を離れていることになります。これが多いかどうかはともかく、現状使い所の難しいキャラはいっそのこと他国に移住させれば活躍の機会ができるかもしれません、運営にはご再考の程をお願いしたい所。
今回は以上となります。