週刊ユグド通信Vol.91『チェンパロの世界検証1』
今回のAinはチェインクロニクル名物(？)パロディの元ネタを検証してみます。パロディと一概に言ってもその内容は有名なセリフやアクションは勿論のこと映画のタイトルから歴史上の偉人まで千差万別。第１部～最新第４部まで続いた総数は少なく見積もっても数十種類。度々見かける超有名シリーズ作品、大半のチェンクラーは生まれる前の昭和ネタ、百人も知らなそうな超マイナーネタ、同じネタ被りも幾つかありました。今回はその中から１～２部のネタ１０本を選定。あなたは幾つ知っていますか？
・表示の見方
No.○『元セリフorタイトル』
【画像】
第○部-第○章-第○話『クエスト』
or
キャラorイベント『クエスト』
解説
No.1「やらせはせん！ やらせはせんぞーっ！」
第八領の鬼武者が叫んでいるのは【機動戦士ガンダム】よりドズル＝ザビのMAビグザムを追い込むガンダムに対して放った台詞。
No.2「百人乗っても大丈夫！」
魔物百匹が乗っても壊れない頑丈な物置の元ネタは【イナバ物置】のCMより「やっぱりイナバ百人乗っても大丈夫！」
No.3「さぁ、お前の罪を数えろ！」
アインスロットとエイレヌス最後の戦いで発せられたのは【仮面ライダーW】より主人公の仮面ライダーWが悪人に対して放つ決め台詞。
No.4「パラスアテネ 」
第二領主ヨシツグの黒歴史を抉る傾奇者の名前は把羅須呀弖涅と書いてパラスアテネと呼ぶ。『パラスのアテナ』という呼称はありますが、ここで言うパラスアテネは【Zガンダム】に登場するジュピトリス製MSのことを指しているものと思われます。
No.5「身体が勝手に……」
【サクラ大戦】の歴代隊長が煩悩に逆らえずについついやらかす覗き行為。このネタは後のサクラ大戦コラボでも再度やりました。
No.6「トライアングルアターック！」
ディエス三姉妹が披露する連携技の初出は【ファイアーエムブレム 暗黒と光の剣】のペガサスナイト三姉妹の連携技。後のシリーズでも別のペガサスナイト三姉妹や魔道士三姉妹が使いますが、最近では三人組なら姉妹に限らず使ってくる模様。
No.7「パリは燃えているか」
元ネタはNHK『映像の世紀』テーマ曲……ではなくて1966年米仏合作映画の方でしょうね。第二次大戦のパリを舞台にレジスタンスと義勇軍(自由フランス軍)がドイツ軍からパリを解放する話なので原作要素は全くありません。因みにタイトルの「パリは燃えているか」はヒトラーが陥落寸前のパリを徹底的に破壊しろという命令が実行されているかを問うたもの。
No.8「ミゲル・デ・セルバンテス」
ミゲル・デ・セルバンテスは17世紀スペインの作家で代表作の『ドン・キホーテ』(ディスカウントストアではない方)は、片田舎の下級貴族のおっさん(自称)ドン・キホーテが騎士物語に傾倒するあまり、農夫をお供に伴い悪い魔法使いから姫を助け出すという妄想に駆られておかしな冒険を繰り広げる活劇。一方こちらのセルバンテスは真っ当な騎士ですが寄る年波には勝てず、肝心な時に度々腰を痛めて様にならない滑稽さがドン・キホーテを彷彿とさせます。
No.9「ゴールデンアックス」
セガフリークにはお馴染みの1989年にACで稼働した同名のベルスク(※)が由来。原作ではデス＝アダーに滅ぼされたファイヤーウッド王国生き残りの復讐劇が描かれますが、チェンクロでは同名の動くお宝の噂を聞き付けエマとナックルをお供に森に入ったエンヴィが行方不明となる事件でした。(注・ゴールデンアックスは見つかりません)
(※)ベルトスクロールアクションの略。別名格闘アクションと呼ばれ、ベルト状の道に沿って素手や武器を用いて多人数の敵を倒しつつボスを目指すアクションゲーム全般を指す。同作以外にはファイナルファイト、ダブルドラゴンと云った代表作がある。
No.10「ふもっふ」
「ふもっふ」は【フルメタルパニック】原作の短編とアニメ【フルメタルパニック ふもっふ？】で活躍する同作品のマスコット『ボン太くん』の鳴き声で「ふもっふ」の他にも「ふもふも」「もっふる」等があり『ボン太くん語』と呼ばれている模様。作中ではケ者の闘技大会で活躍するヴァリーに対するイノシシの声援として描かれました。
後記
今回はここまでですが、他にも色々なネタがあるのですよ。しかしこれらを網羅するには各種エンタメに対する教養と理解力が必要となります。なんせ有名な台詞なら検索すれば簡単に出てくるのですが、『トリプルシスターズアタック』なんてアレンジものは原作に関する知識がないと想像がつきません。正直ウチも全ての把握は無理思いますし何処で見たけど思い出せないものも少なくありません。そんな訳でこの企画は不定期にやろうと思います。
・最後に今回の元ネタの内訳は…
アニメ(ラノベ)3
CM1
特撮1
ゲーム(セガ)3
映画(文学)2
今回は以上となります。