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週刊ユグド通信Vol.96『チェンパロの世界検証4』

 チェンクロパロディの元ネタ検証第四弾。今回は幻獣の元ネタ10選をPU。概ねスクエニのFF由来と思われますが敢えて別の由来もひとつ入れておきますね。



・表示の見方

No.○『元セリフorタイトル』

【画像】

第○部-第○章-第○話『クエスト』
or
キャラorイベント『クエスト』

 解説

(※)No.は累計の通しになります。


No.31「カーバンクル」

4-幻獣の世界-11『聖地へ至る』

 『カーバンクル』の起源はスペイン人が大航海時代に南米で目撃したと言われる生き物で額にルビー状の宝石を持つ生物。モデルは『ぷよぷよ』の主人公アルルの相棒……の方ではなくここではFFの方が近いと思われます。同名のモンスターは3の頃からいましたが、幻獣としてのカーバンクルの初出は5になります。チェンクロでは『柘榴獣』または『宝石の獣』と呼ばれ、彼等と仲良くなったトーガは『かぁばんくる』と呼んでいます。

No.32「ケルベロス」

4-幻獣-5『剣と牙と意地』

  三つ首の獣のモデルはギリシャ神話における冥界の番犬『ケルベロス』FFでは3が初出ですが召喚獣としては8が初となります。チェンクロではアインスロットの性質に共感して力を貸していました。

No.33「フェンリル」

4-幻獣-7『泥鱗進撃』

 狂い猛る哮狼のモデルは北欧神話の狼『フェンリル』FFでは6が初出の召喚獣。チェンクロではダナディの咆哮に好感を感じ力を貸してくれます。

No.34&35「ベヒモス」&「リヴァイアサン」

4-幻獣-6『風と雄叫びの種族』

 どちらも旧約聖書由来の大地と海を司る獣。FFでは1では設定のみで実装されたのは2以降。召喚獣としてはリヴァイアサンが3~、ベヒモス(べヒーモス)に関しても召喚が可能な作品はあるようですが初出は分かりませんでした。

No.36「カトブレパス」

幻獣の世界《観命獣》ラスフィア
『その瞳に映るもの』

 『カトブレパス』はローマの学者プリニウスの書いた"博物誌"が起源とされておりFFでは3が初出となりますが邪眼持ちの召喚獣は5が初出。チェンクロでは邪視の力を恐れられ絶滅に追い込まれた所をラスフィアに拾われ魂を共有します。

No.37「ケットシー」

幻獣の世界《妖精猫》クロテッド
『にゃんにゃにゃん!』

   『ケットシー』の起源はアイルランドの伝説に出てくる妖精猫。FFでは6が初出となります。チェンクロではクロテッドと遊びたい猫の幻獣達とボス(ケットシー)がバスチアンを経由して力を貸してくれます。

No.38「イフリート」

幻獣の世界《炎怒》ボムボマー『炎の言語』

 イメージとしてはFF3が初出の『イフリート』でしょうね。起源はイスラム聖典コーランですが世に知られているのは『ダンジョン&ドラゴンズ』(※)からFFの流れと思われます。チェンクロでは爆発こそ雄弁という信念のボムボマーと寡黙ながら炎で感情表現する炎巨人が意気投合して強さを追求します。

(※)RPGの起源とされるTRPGの原点となるファンタジー作品。

No.39「シヴァ」

幻獣の世界《冬霜刃》コロパティロン

  氷雪の君主なのでアンデルセンの『雪の女王』の可能性もありますが、どちらかと言うとFF3が初出の『氷の女王シヴァ』の方がしっくりくるシルエット。起源は諸説あるようで同名の神様はヒンドゥー教の最高神にもいますが、あちらは男神で英語の綴りも違うことから別物と考えられます。チェンクロでは氷雪の君主が不快な存在のコロパティロンを束縛しようとしたものの逆に拘束されてしまいました。幻獣に嫌われた挙げ句乗っ取るという珍しいケースになります。

No.40「ペレ」

幻獣の世界《焔女神》アオイ

 ペレと言ってもブラジルサッカーの王様ではなくモデルはハワイ神話で語られる『火山の女神ペレ』でしょうね。この女神様は中々に嫉妬深かったそうなので『火山』『嫉妬』というキーワード的にアオイとも相性が良さそうです。あまりゲームでの登場はありませんが『デビルサマナー ソウルハッカーズ』では地母神として登場。以降シリーズに度々参戦しています。

 No.番外編「ゴリラ」他

4-幻獣の世界-4『信念の翼、貪食の質』

  "猛狒"と書いてゴリラと読む、もう一般的な幻獣ですらないですね。ゴリラ顔の獣人が出てくる作品にも心当たり(※)はありますが無関係でしょうし、他には『白狐』=お稲荷さん『灰鯨』=コクジラ『虹蛇』=オーストラリアの創造神『アウルゲルミル』=北欧神話の巨人『九頭龍』=オロチ『天馬』=ペガサス『ポラカントス』=白亜紀前期の欧州に生息していた草食恐竜がありました。各種ゲームなんかでお馴染みの題材もありますが、由来以外の元ネタを絞り込めなかったので番外編ということにします。

(※)ATLUSから10年にNDSで発売したRPG『ラジアント ヒストリア』にブルート族と言うゴリラ顔の獣人が登場します。

 後記 

 FFでお馴染みの幻獣(召喚獣)が色々いましたね。とは言ってもこれがFFのパクリかというとそうとも言い切れません。なんせ大半は神話や古典にルーツを持つものなので名称そのものに著作権はありませんし姿も異なりますからあくまでもウチの考察に過ぎないことはご了承下さい。(以下は愚痴なんで時間がなければ読み飛ばして下さい)

 いつも簡単に元ネタ見つけて来るように見えるかもしれませんが今回も結構難産なのですよ。FFネタで揃えるのは容易かったのですがそれではちとつまらん。そこでまず目をつけたのがバスチアン。彼そのものは幻獣ではないのですが本編でゼペレが「○○熊の子供かしら」と問うていたのでこれは『ワールドデストラクション』(以下WD)(※1)の"チビクマ族"(※2)だろうと先走った結果……"妖熊族"という別の種族だと判明。キララネの混沌竜なら直ぐに調べはつくだろうと楽観視していたら……遊戯王の『青眼の混沌龍』遊戯王とFFの『カオスドラゴン』DQ10の『混沌竜ランブルス』スレイヤーズの『魔竜王(カオスドラゴン)ガーヴ』SEGAの『ケイオスドラゴン』まで調べましたが元ネタっぽくなくて断念。それなら猛狒(ゴリラ)なら字面的に面白いかとも思いましたが出落ち感が拭えず、他に調べた連中もネタとしては弱かったので番外編という扱いに終わり、もうシルフかフェニックスかバハムートでお茶を濁そうかと思っていた矢先に見つけたのがペレになります。少しでも面白かったと思ってもらえれば幸いなのですけどね。

(※)WDはSEGAが08年NDSで発売したRPG。獣人が支配する世界を滅ぼそうとする世界撲滅委員会にスカウトされた主人公キリエがヒロインで委員会のメンバーであるモルテに振り回されながら世界を巡ります。

(※2)チビクマ族はWDに出てくる獣人の一種(クマ族とは別種)で見た目はぬいぐるみのクマですがキリエと旅をするトッピー(CV.古谷徹)は結構ダンディな勇者だったりします。

まとめ

・今回までの元ネタの累計(+は今回分)
アニメ(ラノベ、漫画)7
CM1
特撮2
ゲーム(セガ、スクエニ)6+9
映画(文学)12
名言(格言)1
キャラ1
伝説(神話)+1

今回は以上となります。

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