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忍者戦隊カクレンジャーは当時2歳だったぼくに衝撃と恐怖を与えた。

まいど、黒井です。

ぼくは「忍者戦隊カクレンジャー」という戦隊ヒーローをよく覚えています。


カックーレーンジャー、ニーンジャ、ニーンジャー!

カクレンジャーが放映されていたころ、ぼくはまだ2歳でした。にも関わらず、カクレンジャーの少なくとも第一話と最終話は順を追って説明できるほど覚えているんです。

まだ感動をするような年齢ではありませんでしたが、きっと、強い衝撃があったんでしょうねえ。カクレンジャーは「忍者戦隊」というだけあって「忍者」なんですよ。で、敵はたしか「妖怪」と呼ばれていたはず。


最終回のタイトルはたしか「封印」だったはず。

最終回の、大魔王を倒す……のではなく「封印する」シーンは、脳裏に焼き付いているといっても過言ではありません。

大魔王は妖怪のなかでも特殊な妖怪で「人間の悪意や憎しみなどの闇そのもの」なんです。だから大魔王を斬ってしまうと、それはたちまち世界中に飛び散り、こころの闇として人の胸に宿ってしまう。

だから斬って捨てるのではなく、扉の向こうに封印しようとします。子どもながらに、その「封印の扉」というのが「人のこころの扉」を暗に表現しているということを、ちゃんと理解していましたねえ。

そして、自分の胸のなかにもカクレンジャーに出てくるような凶悪な妖怪が潜んでいるのかと思うと、すごく怖くなってしまったことを、よく覚えています。


最終回でもっとも恐ろしかったのは、大魔王を封印した「あと」のことでした。今どきのヒーロー物なら敵を封印したら大団円。そこでハッピーエンドでしょう。でもカクレンジャーは違いました。

大魔王を封印し、カクレンジャーたちがひとしきり喜んだあとで、くだんの「封印の扉の向こう側」がテレビに映るんです。


これまでカクレンジャーに登場して、街を破壊してきた、たくさんの妖怪が、もくもくと煙のたかれた赤い部屋(赤い光があったような気がする)のなかで踊っているんです。

踊りながら、口々に「いつか必ず」と言っているので、何を言っているんだろう、と思ったそのとき、大魔王の声で……


「覚えていろ。人間がいる限り、私たちは必ず蘇る」


おそらく一言一句この通りの言葉を残して、カクレンジャーは終わりを迎えるんです。このセリフはその後ぼくの夢に何度も登場し、ぼくを恐怖の谷に突き落とすのでした。



カクレンジャーとまどか☆マギカの間に共通するものを感じる著者の言葉。

2歳から3歳のころに放映されたカクレンジャーは覚えているのに、その次に放映されたオーレンジャーのことはほとんど覚えていないんですよ。なんか途中で緑色のヤツが加わったような気がするなー、という程度の記憶しかありません。

カクレンジャーはすごく怖かったけど、毎回かかさずに見てましたねえ。


ぜんぜん話ちがうけど、魔法少女まどか☆マギカを見ていたとき、ぼくはカクレンジャーを思い出してなりませんでした。

な〜んか、似てるんだよなあ。


Twitter:黒井@ニートブロガー
ブログ:たのぶろ。


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